lonely girl (TETSUYAの曲)

TETSUYAの楽曲、シングル(2010年)
TETSUYA > lonely girl

lonely girl」(ロンリー ガール)は、日本ロックバンドL'Arc〜en〜CielベーシストtetsuyaがTETSUYA名義で発表した通算8作目のシングル。2010年11月10日に発売。発売元はKi/oon Records

lonely girl
TETSUYAシングル
初出アルバム『COME ON!
A面 lonely girl
B面 LOOKING FOR LIGHT iLL REMIX
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル ポップス
ロック
時間
レーベル Ki/oon Records
作詞・作曲 矢沢あい(作詞)
TETSUYA(作曲)
プロデュース TETSUYA
チャート最高順位
TETSUYA シングル 年表
LOOKING FOR LIGHT
(2010年)
lonely girl
(2010年)
Make a Wish
Time goes on 〜泡のように〜(2016年)
COME ON! 収録曲
In My HEART
(8)
lonely girl [Album Ver.]
(9)
Are you ready to ride?
(10)
ミュージックビデオ
TETSUYA 『lonely girl』 - YouTube
テンプレートを表示

解説 編集

前作「LOOKING FOR LIGHT」から約3ヶ月ぶりとなる2010年第3弾シングル。

表題曲「lonely girl」は、ドライヴするリズムと甘美なメロディが印象的なクリスマスソング。この曲は、かつてTETSUYAが在籍していた事務所、DANGER CRUE2005年に主催したライヴイベント「天嘉 伍 -DANGER Ⅴ-」において、新曲として披露されていた楽曲で[1]、今回約5年越しでリリースされることになった。TETSUYAは、この曲について「サビのメロディが生まれたときから“これはきたぞ!”って思いました。いろんな趣味の人が聴いたとしても“いい曲だよね”ってみんなに思ってもらえる自信がある[2]」と述べている。また、この曲のレコーディングを振り返り、TETSUYAは「この曲はやっぱりメロディがキレイだから、構成自体もサビから始まるんですけど、とにかくシンプルな作りにしてあるんですよ。サビ→Aメロ→サビ→Aメロ、みたいな。それで間奏に入って、Aメロ、サビを数回聴いた後だからここで展開させたいんで、間奏の後に違うメロディをもってきて。さらにまた、最後にサビで畳み掛けるような構成にしたんです。メロディがすごくキレイなんで、サビのメロディを受けてのAメロという流れも、すごくドラマチックにして。そこはすごく考えて作りましたし。室姫君とのアレンジも、すごくハマりましたね。しかも、バラードっぽいメロディなんだけど、頭打ちのリズムにして。割とアップテンポな印象になってるでしょ?その辺のことをとにかくすごいこだわって考えて考えて[2]」と述べている。また、この曲のドライヴするリズムと流麗なメロディの対比について、TETSUYAは「優雅に泳いでる白鳥は水面の下では必死に足をバタバタしてるんでしょ?それみたいな感じ[2]」と表現している。なお、この曲の仮タイトルは、THE MAD CAPSULE MARKETSの楽曲「GOOD GIRL」に引っ掛けて、「happy girl」と名付けていたという[2]。余談だが、2016年に受けたBillboard JAPANのインタビューで、インタビュアーに「最も理想的なものが作れたと思うものを1曲挙げるとしたら?」と聞かれた際、TETSUYAはこの曲をあげている[3]

表題曲の歌詞はかねてより親交のある漫画家矢沢あいが手がけており[2]、TETSUYAがソロ名義で発表した楽曲で唯一自身が作詞をしていない楽曲になっている。なお、TETSUYAは矢沢と知り合う前から、『下弦の月』『NANA』といった作品を愛読していたという[2]。こうした中で漫画雑誌編集部の人間から紹介され、矢沢と対面している[2]。その後は、TETSUYAが漫画『NANA』のトリビュート・アルバム『LOVE for NANA 〜Only 1 Tribute〜』に参加したり、矢沢がTETSUYAのソロライヴに訪れるなど、交流を深めていった[2]。また、tetsuという名前が漫画『NANA』の中の台詞で登場している[4]。TETSUYAは本作発売当時に受けたインタビューで、矢沢に作詞を依頼した経緯について「「lonely girl」に関しては、凄くいい曲ができたので(矢沢に)ぜひ聴いて頂きたくて、デモを聴いてもらったんですよ。矢沢さんの世界観にも合うなと思って。そしたら“歌詞書いてもいい?”って言って下さって!ぜひお願いしますって[2]」と述懐している。ちなみにこの曲の歌詞は、漫画『NANA』に登場する芹澤レイラを想う人の視点で書かれているという。

なお、この曲は2011年1月に発表した2ndアルバム『COME ON!』にアルバムバージョンとして収録されている。アルバムバージョンはシングルバージョンと異なり、フェードアウトでなくアウトロを新たに制作し、ピアノで終わるかたちに変更されている[5]

カップリングには、前作の表題曲「LOOKING FOR LIGHT」のリミックスバージョンが収録されている。なお、リミックスは、iLLLAMA、ex.SUPERCAR)が手掛けている。

本作は、初回生産限定盤(CD+DVD)、初回仕様限定盤(CD)、通常盤(CD)の3形態で発売されている。初回生産限定盤には「lonely girl」のミュージック・ビデオを収録したDVDが付属されている。また、全形態に「撮りおろしTETSUYAトレーディングカード」(全9種)がランダムで1枚封入されている。なお、このカードを9種類すべてを揃えるとスペシャルフォトが完成する仕様になっている。ちなみにジャケットデザインは、TETSUYA曰く、映画『バニラ・スカイ』をイメージした仕上がりにしたという[6]。TETSUYAは本作発売当時に受けたインタビューで、ジャケットについて「ジャケットはね、『バニラスカイ』って映画観ました?あのなかで、ニューヨークタイムズスクエアで誰もいないシーンとかがあるんですけど。そういうイメージで。街のなかで僕とlonely girlちゃん、二人っきりで他には誰もいない。そういう感じをイメージして今回のジャケットは作りましたね[6]」と述べている。

収録曲 編集

#タイトル作詞作曲編曲/リミックス時間
1.「lonely girl」矢沢あいTETSUYATETSUYA・室姫深(編曲)
2.「LOOKING FOR LIGHT iLL REMIX」TETSUYATETSUYAiLL(リミックス)
3.「lonely girl -Instrumental-」 TETSUYATETSUYA・室姫深(編曲)

初回生産限定盤付属DVD 編集

  1. lonely girl (Music Clip)
    ディレクター:多田卓也

参加ミュージシャン 編集

収録アルバム 編集

  • COME ON!』 (#1,アルバムバージョン)

タイアップ 編集

lonely girl

脚注 編集

  1. ^ 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.159、角川マガジンズ、2010年
  2. ^ a b c d e f g h i "TETSUYA、「"いい曲だよね"ってみんなに思ってもらえる自信がある」(2/3)". BARKS. 10 November 2010. 2023年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧
  3. ^ "TETSUYA 【CÉLUXE NIGHT】インタビュー". Billboard JAPAN. 2023年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月13日閲覧
  4. ^ ニコニコチャンネル『てっちゃんねる』【TETSUYA SATURDAY KING RADIO #9】2018年3月31日放送分
  5. ^ WHAT's IN?』、p.25、ソニー・マガジンズ、2011年1月号
  6. ^ a b "TETSUYA、「"いい曲だよね"ってみんなに思ってもらえる自信がある」(3/3)". BARKS. 10 November 2010. 2023年10月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月15日閲覧
  7. ^ "L'Arc~en~Ciel・TETSUYAの楽曲が、ボビー オロゴン初主演&初監督の映画主題歌に". rockin'on.com. 4 April 2013. 2023年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月14日閲覧