M-1グランプリ2024
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『M-1グランプリ2024』(エムワングランプリ2024)は、吉本興業・朝日放送テレビ(ABCテレビ)主催の漫才コンクール「M-1グランプリ」の第20回大会。ABCテレビ・テレビ朝日系列にて放送。大会スローガンは「お前たちが一番おもしろい。」。決勝戦は12月22日に行われ、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて放送される。
M-1グランプリ2024 | |
---|---|
受賞対象 | 結成15年以内の漫才師(2人以上) |
会場 | テレビ朝日(決勝) |
国 | 日本 |
主催 | M-1グランプリ事務局 吉本興業 朝日放送テレビ(ABCテレビ) |
司会 | 今田耕司 上戸彩 |
報酬 | 賞金1000万円他 |
公式サイト | 公式サイト |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | ABCテレビ・テレビ朝日系列 |
概要
編集通算20回目の開催であることから、大会ロゴに「20th anniversary」のマークがつけられている[注 1]。総エントリー数は再エントリーを含め10330組となり、初めて5桁の大台に達した[1]。
前年度王者の令和ロマンが、前年度エンディングでの宣言通り、異例の参戦表明[2][3]。過去の王者のエントリーは、第10回(2010年)のパンクブーブー以来、実に10大会ぶり(14年ぶり)である。
大会の流れ
編集日付はいずれも2024年(令和6年)。
- 6月26日
- 『M-1グランプリ2024』開催記者会見が行われる。同日、エントリー受付開始。締切は8月31日[5]。
- 8月1日 - 10月4日
- 1回戦[6]
- 10月7日 - 10月11日
- 大阪2回戦[6]
- 10月14日 - 10月21日
- 東京2回戦[6]
- 10月27日 - 10月29日
- 京都・大阪3回戦[6]
- 11月6日 - 11月8日
- 東京3回戦[6]
- 11月20日
- 大阪準々決勝[6]
- 11月21日 - 11月22日
- 東京準々決勝[6]
- 12月5日
- 準決勝[6]
予選
編集1回戦から準々決勝まで
編集1回戦は8月1日から10月4日にかけて開催。北海道、仙台、埼玉、千葉、東京、静岡、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄に加え、第10回(2010年)以来実に10大会ぶり(14年ぶり)に新潟が追加され、12都道府県での開催となった[7]。その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月7日 - 21日に2回戦、10月27日 - 29日に京都・大阪で3回戦、11月6日 - 8日に東京で3回戦、11月20日 - 22日に準々決勝が開催される。
エントリーした10330組中、3回戦に進出したのは408組。準々決勝に進出したのは132組で、京都・大阪3回戦を通過したのは38組、東京3回戦を通過したのは94組。そのうち準々決勝初進出組は駐輪ガム、涼風、茜250cc、いつもたいしゃ、愛凛冴、マーメイド、カンフーカンフー、タレンチ、帝国チーズグラタン、例えば炎、生姜猫、ヤマシタマキシ(やました、真輝志)、センリーズ、無尽蔵、乙女ブレンド、サルベース、家族チャーハン、おとうふ、ボブのコーラ、まぐろ兄弟、アズーロ24、ガクヅケ、シモリュウ、マリーマリー、ぱろぱろ、今夜も星が綺麗(ヒロ・オクムラ、三福エンターテイメント)、頭虚偽罪(サツマカワRPG、こたけ正義感)、ダンゴ虫たち(荻野将太朗、さかざきまさき、けんぞう)、ネコニスズ、ドラゴン(鈴木バイダン、山内仁平)、マウンテンブック、スロッピ、TOKYO COOL、太鵬、夕げ、パパパスタ!?の36組。
一方で前年度のファイナリストでラストイヤーだったモグライダーは3回戦敗退に終わった[8][注 2]。
他にも2017年にベストアマチュア賞を受賞した経験のある完熟フレッシュが1回戦で一度敗退し、後に再エントリーするも再び1回戦敗退に終わっている[9]。準々決勝に進出したことのあるコンビが再エントリー制度を利用して1回戦敗退に終わったのはパニーニ以来2組目[10]。
話題を集めたコンビ
編集今大会もナイスアマチュア賞に加え、1回戦全日程を通して「小学生以下のメンバーのみで構成された組」の中から印象に残った漫才師たちへの「ナイスキッズ賞」、同じく1回戦全日程を通して方言や伝統衣装を使用したり、名物や名跡をテーマとしたり、日本全国の民俗的特色を活かした漫才で各エリアを盛り上げてくれた漫才師たちへの「ジモトスター賞」が導入されている。
- 「ラパルフェ」(都留拓也、尾身智志) - ワタナベエンターテイメント所属のコンビ。準々決勝敗退に終わるが[11]、ニューヨークが2019年に決勝で披露したネタのパロディをして話題を呼んだ[12]。
- 「ふぉ~ゆ~」 (福田悠太、辰巳雄大、越岡裕貴、松崎祐介)- STARTO ENTERTAINMENT所属のアイドルグループ。M-1グランプリ2019・2020では「つ~ゆ~」(福田、辰巳)、2020では「おつゆ」(越岡、松崎)としてコンビでの出場経験はあるが、4人での出場は初[13]。3回戦敗退[14]。
- 「はじまりの歌」(木下隆行、こたけ正義感) - TKOの木下隆行と、ピン芸人のこたけ正義感のコンビ[15]。3回戦敗退[16]。
- 「シノミャク」(シノビー、ミャクミャク) - 読売テレビのマスコットキャラクターのシノビーと、2025年大阪・関西万博の公式キャラクターのミャクミャクのコンビ[17]。2回戦敗退[18]。
- 「せんみつ・ヒロシ」(せんだみつお、生島ヒロシ) - タレントとして活動するせんだみつおと、元TBSアナウンサーの生島ヒロシのコンビ[19]。2回戦敗退[20]。
- 「レジェンダリー☆レジェンダリー」(ゴー☆ジャス、パペットマペット) - ピン芸人同士(?)のコンビ[21]。2回戦敗退[22]。
- 「teruo haruo」(teruo、haruo) - 9月27日の東京1回戦に出場したコンビ。ダウンタウンがかつて名乗っていたコンビ名「青空てるお・はるお」と同様のコンビ名であり、出身地もダウンタウンと同じ兵庫県であることから、活動休止中の松本人志が復帰するのではないかと話題になり1回戦としては異例の完売が起きた[23]。実際にはダウンタウンとはまったくの別人であったが、独特な漫才を披露し、ネタ中に松本人志へのエールを送った[24]。1回戦敗退[25]。
- 「少女漫画家と編集」(辻田りり子、ウサ村) - 現役の少女漫画家と担当編集者のコンビ。辻田はM-1グランプリ出場が初めての公式な顔出しであった[26]。1回戦敗退に終わったが[27]、ナイスアマチュア賞を受賞[28]。
準決勝(予選)
編集12月5日にNEW PIER HALLにて開催予定。今大会では初の試みとして、準決勝進出30組をTVerで発表した。前年度と同様にTVerでの投票企画で選ばれたワイルドカード枠のロングコートダディを加え、31組が出場する。
準決勝初進出は家族チャーハン、十九人、金魚番長、ドンデコルテ[注 3]、カラタチ、ひつじねいり、例えば炎、今夜も星が綺麗[注 4]、豆鉄砲、ジョックロックの10組。一方で返り咲きはインディアンス、男性ブランコ、滝音の3組、大阪準々決勝からの準決勝進出者は過去最少の6組にとどまり、逆に連続進出が18組と過半数を占め、そのうち7組が前年度のファイナリストとなった[注 5]。
準決勝進出者
編集- コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー。
グループ | コンビ名 | 所属事務所 | No. | 結成年 | 準決勝進出歴 |
---|---|---|---|---|---|
A | ロングコートダディ | 吉本興業 | 7761 | 2009年 | [注 6] | 6年連続 6回目
豆鉄砲 | ワタナベエンターテインメント | 4590 | 2018年 | 初進出 | |
例えば炎 | 吉本興業 | 3743 | 2020年 | 初進出 | |
十九人 | ASH&Dコーポレーション | 1479 | 2018年 | 初進出 | |
スタミナパン | SMA | 6553 | 2014年 | 2年連続 2回目 | |
オズワルド | 吉本興業 | 3750 | 2014年 | 6年連続 6回目 | |
フースーヤ | 吉本興業 | 3785 | 2016年 | 2年連続 2回目 | |
B | カラタチ | 吉本興業 | 2458 | 2011年 | 初進出 |
ドンデコルテ | 吉本興業 | 2356 | 2019年 | 初進出 | |
ママタルト | サンミュージックプロダクション | 4224 | 2016年 | 3年連続 3回目 | |
家族チャーハン | 吉本興業 | 959 | 2022年 | 初進出 | |
今夜も星が綺麗 | プロダクション人力舎/SMA | 4050 | 2020年 | 初進出 | |
インディアンス | 吉本興業 | 4341 | 2010年 | 3年ぶり 6回目 | |
バッテリィズ | 吉本興業 | 6307 | 2017年 | 2年連続 2回目 | |
金魚番長 | 吉本興業 | 2195 | 2018年 | 初進出 | |
C | ジョックロック | 吉本興業 | 6349 | 2022年 | 初進出 |
男性ブランコ | 吉本興業 | 4913 | 2011年 | 2年ぶり 3回目 | |
マユリカ | 吉本興業 | 67 | 2011年 | 4年連続 5回目 | |
滝音 | 吉本興業 | 5366 | 2016年 | 3年ぶり 3回目 | |
ナイチンゲールダンス | 吉本興業 | 2338 | 2017年 | 2年連続 2回目 | |
ダンビラムーチョ | 吉本興業 | 5360 | 2011年 | 3年連続 4回目 | |
豪快キャプテン | 吉本興業 | 5550 | 2019年 | 2年連続 2回目 | |
ヤーレンズ | ケイダッシュステージ | 502 | 2011年 | 3年連続 3回目 | |
D | ダイタク | 吉本興業 | 2585 | 2009年 | 2年連続 6回目 |
カベポスター | 吉本興業 | 355 | 2014年 | 5年連続 5回目 | |
ひつじねいり | マセキ芸能社 | 2629 | 2019年 | 初進出 | |
真空ジェシカ | プロダクション人力舎 | 19 | 2012年 | 4年連続 4回目 | |
シシガシラ | 吉本興業 | 2436 | 2018年 | 2年連続 2回目 | |
エバース | 吉本興業 | 2342 | 2016年 | 2年連続 2回目 | |
令和ロマン | 吉本興業 | 2684 | 2018年 | 3年連続 4回目 | |
トム・ブラウン | ケイダッシュステージ | 496 | 2009年 | 2年連続 4回目 |
配信されたコンテンツ
編集複数のサイトで配信されている場合は配信順に記載。
- M-1グランプリ2024 開催記者会見(YouTube、TVer)
- YouTube、TikTok、LINE VOOMでライブ配信。司会は川島明と斎藤真美。連覇を狙う令和ロマンや、前年度ファイナリストのヤーレンズ、マユリカ、真空ジェシカ、カベポスター、モグライダー、ダンビラムーチョ、前年度セミファイナリストのロングコートダディ、トム・ブラウン、ダイタク、フースーヤ、ナイチンゲールダンスが出席した[2]。
- 1回戦TOP3(YouTube)
- 1回戦通過者のうち、日ごとの上位3組を配信。
- ナイスアマチュア賞(YouTube)
- 1回戦にてその日のMCが最も印象に残ったアマチュアのネタを配信。
- 1回戦・1位通過ネタまとめ(YouTube)
- 1回戦を1位通過したネタを前後半に分けて配信。
- 直撃!インタビュー(YouTube)
- 2回戦出場者のネタ直後のインタビュー。
- 3回戦全ネタ(YouTube)
- 3回戦で披露されたネタを全て公開。ただし内容によっては一部シーン、あるいは登場シーンを除いてネタ自体がカットされている。
- M-1グランプリ2024 準決勝進出者発表!30組に選ばれるのは果たして…?(TVer、Youtube)
- 準決勝進出者30組を3回戦の写真と共にエントリーNo.順に発表。
- 準々決勝ネタ(TVer、Youtube)
- ストレートでの準決勝進出者を除く、準々決勝で披露されたネタを公開。
脚注
編集注釈
編集- ^ 決勝戦以外で出場者が胸に貼るシールにも描かれている(従来は数個の星)。
- ^ 第12回(2016年)以降で前年度の決勝戦進出者が3回戦敗退に終わったのは、第18回(2022年)のももに次いで2組目。
- ^ 過去の準々決勝経験者の中では唯一ノーシードからの準決勝進出。
- ^ 大会復活後(第11回(2015年)以降)にピン芸人同士のユニットが準決勝に進出したのは、第16回(2020年)のおいでやすこが以来2組目。また、所属事務所が異なる2人によるコンビの準決勝進出も第8回(2008年)の東京ダイナマイト以来2組目で、エントリー時点で事務所が異なるのは初。
- ^ 準々決勝に出場した8組(さや香は不参加、モグライダーは3回戦敗退)のうち、準々決勝で敗退したのはくらげのみ。
- ^ ワイルドカード枠により準決勝に追加合格。
出典
編集- ^ “「M―1グランプリ2024」出場者は過去最高の1万330組 4日に1回戦終了、7日から2回戦 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年10月5日閲覧。
- ^ a b 「M-1連覇狙う令和ロマン「今年はケムリイヤーに」、マユリカは「キモダチ」の呪い払拭したい」『お笑いナタリー』ナターシャ、2024年6月26日。2024年6月29日閲覧。
- ^ “令和ロマン | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年7月28日閲覧。
- ^ “『M-1グランプリ2024』決勝戦MC発表 今田耕司&上戸彩が今年も担当”. ORICON NEWS (2024年12月1日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “エントリー情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年6月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “日程・結果”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年11月6日閲覧。
- ^ “レギュラー西川の気絶で今年も「M-1」開幕! 1回戦初日に骨付きバナナ、サツキら”. お笑いナタリー. ナターシャ. 2024年9月9日閲覧。
- ^ “M−1 最終年で敗退のモグライダーにSNS衝撃「波乱すぎないかぁ?」「来年頑張れって言えない」”. gooニュース. 2024年11月9日閲覧。
- ^ “完熟フレッシュ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “完熟フレッシュ「M-1」1回戦で“2度敗退”の屈辱!父は審査に憮然「正直ウケてた」「理由を聞きたい」/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年9月27日). 2024年9月27日閲覧。
- ^ “ラパルフェ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年12月3日閲覧。
- ^ “ラパルフェ都留『M-1』ワイルドカードならず「最悪や」 敗退コメントも屋敷の引用?”. ORICON NEWS (2024年12月2日). 2024年12月3日閲覧。
- ^ “ふぉ~ゆ~、『M-1グランプリ』2回戦に進出 4人ネタ初披露で爆笑さらう”. ORICON NEWS (2024年8月1日). 2024年9月10日閲覧。
- ^ “ふぉ~ゆ~ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月10日閲覧。
- ^ “TKO木下隆行、新しい相方と『M-1』挑戦 コンビ名は「はじまりの歌」 木本武宏も仰天(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “はじまりの歌 | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年10月13日閲覧。
- ^ ““社忍”シノビーとミャクミャクの漫才コンビ「シノミャク」がM-1グランプリ2024に出場 1回戦を突破!|関西万博2025 特設サイト|読売テレビ”. 読売テレビ,ytv,TV,テレビ. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “シノミャク | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “せんだみつお&生島ヒロシの即席漫才コンビ、東洋館を爆笑の渦に 『M-1』挑戦の話も「やれるものなら」”. ORICON NEWS (2024年8月1日). 2024年9月9日閲覧。
- ^ “せんみつ・ヒロシ | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年10月8日閲覧。
- ^ “「めっちゃみたいやんこれ!」2000年代ブレイクのピン芸人、まさかの相方と『M-1』登場へ「2人とも素顔で」(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “レジェンダリー☆レジェンダリー | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年10月3日閲覧。
- ^ “「ダウンタウン復活か!?」 M-1にエントリーされていた“謎のコンビ”にネット騒然「ほんまなら激アツすぎる」(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年9月25日閲覧。
- ^ “ダウンタウンか!?とネットがざわついた「teruo haruo」がM-1の1回戦登場 正体は金髪丸刈り男性…会場の爆笑誘う(ENCOUNT)”. Yahoo!ニュース. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “teruo haruo | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年9月27日閲覧。
- ^ “M-1出場したらナイスアマチュア賞いただきました|辻田りり子”. note(ノート) (2024年10月8日). 2024年10月19日閲覧。
- ^ “少女漫画家と編集 | コンビ情報”. M-1グランプリ 公式サイト. 2024年10月19日閲覧。
- ^ “辻田りり子が「M-1」に出場、元担当編集とコンビ組み「ナイスアマチュア賞」受賞(動画あり)”. コミックナタリー. ナターシャ. 2024年10月19日閲覧。