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MK 103は、ラインメタルボルジッヒ(Rheinmetall-Borsig)社製で、第二次世界大戦中にドイツ軍用機に搭載された30mmの口径を持つ航空機関砲である。

MK 103 機関砲
MK 103 機関砲
種類 航空機関砲
製造国 ナチス・ドイツの旗 ドイツ国
設計・製造 ラインメタルボルジッヒ
年代 第二次世界大戦
仕様
口径 30mm
銃身長 1,200mm(マズルブレーキ含む)
使用弾薬 30x184B
全長 2,335mm(マズルブレーキ含む)
重量 145kg
発射速度 380(HE/M)、420(AP
歴史
配備先 ドイツ空軍
関連戦争・紛争 第二次大戦
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重いMK 101の発展型で、対戦車および空対空の2つの目的をもつ兵器である。MK 101と比較してより軽く、より高い発射速度、また、より高い砲口速度を持つことを目的として設計された。

機構編集

MK 103は、マガジン式のMK 101と異なり、MK 103は多くの弾薬が使用可能なようにベルト式給弾を採用した。MK 103は電気発火式を採用している。

発射機構は、リコイル式のMK 101とは異なり、MK 103はガスとリコイルの複合機構を持っていた。発射後、リコイル式がそうであるように、ガスの圧力で砲尾の開放を行って古い薬莢を排出して次の弾丸を装填する。しかし、品質の良い鋼鉄を使用せず、軽量化された本体はMK 101ほど頑丈ではなかった。そのため、弱装弾HE弾丸を使用すると推進剤の減少により砲口速度が低下(-100fps)し、発射速度は低下したが、それでもMK 101よりまだ発射速度は速かった。

30mm徹甲弾の弾薬は十分な推進剤があり、より速い発射速度で射撃可能であった。

使用例編集

MK 103は、Hs 129 B-1対地/対戦車攻撃機の主武装として1943年から使われるようになった。

この火器は機体に取り付ける際にはエンジンの内側に入れるため、細部を調整する必要があった(主にプロペラ軸内から発射するモーターカノンとしての使用が想定された)。しかし、この機関砲はあまりにも大きすぎ、Bf 109のような小型戦闘機に搭載するには重すぎた。また、このような大口径砲が機体のセンターラインから外れた位置(たとえば主翼など)にマウントされた場合、機関砲の反動で胴体から翼がもぎとられるという危険性があった。機首にMK 103を搭載した唯一の例としてDo 335が挙げられる。Fw 190A戦闘機/F地上攻撃機のシリーズには頑丈な翼/胴体の設計を利用して、2門のMK 103が限定的に搭載された。左右各主翼の下に張り出したガンポッド形式で1門ずつ搭載されていた。

銃身を切り詰めた改良式としてMK 103Mが開発され、Bf 109Kのような単発戦闘機の機首部分に搭載可能な機関砲としてテストが繰り返し行われたが、実戦には配備されなかった。MK 103は、装甲戦闘車両を目標とした空対地戦闘で使用された。

戦争後期には基地対空兵器としてMK 103が単装、もしくは連装で使用されるようになった。また、それはIV号戦車をベースとしたクーゲルブリッツ対空戦車でも使用されている。また同じ機関砲を4連としたものがヴィルベルヴィントの発展型である45式対空駆逐車でも用いられる予定だった。

その後MK 103の発展型としてより軽く、小型化されたMK 108が開発された。

搭載機編集

関連項目編集