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MOTHER』(マザー)は、原由子の3枚目のオリジナル・アルバム1991年6月1日発売。発売元はタイシタレーベル

MOTHER
原由子スタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年春 - 1991年春
VICTOR STUDIO
猫に小判STUDIO etc.
ジャンル J-POP
時間
レーベル タイシタレーベル
プロデュース 桑田佳祐 & 小林武史
チャート最高順位
  • 週間4位(オリコン
  • 1991年度年間20位(オリコン)
ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会[1][注 1]
  • 原由子 アルバム 年表
    Miss YOKOHAMADULT YUKO HARA 2nd
    1983年
    MOTHER
    (1991年)
    Loving You
    1998年
    『MOTHER』収録のシングル
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    1998年2月25日に再発売されている。

    目次

    背景編集

    前作『Miss YOKOHAMADULT』より7年7ヶ月ぶりにリリースしたアルバムである。本作も夫の桑田佳祐が全面プロデュースしており、桑田のソロアルバム『Keisuke Kuwata』に続いて小林武史が編曲を務めている。プロデューサーもこの2名がクレジットされている。

    制作編集

    母親となった原が自身のソロ活動を再開した時期からの楽曲がまとめられ、1987年から1991年の活動を総括したベスト盤的な側面もある。それから約6年8ヶ月後に発売された『Loving You』は実際にベスト盤となり、本作が現時点で最後のソロ・オリジナルアルバムとなっている。

    シングル曲が多数収録されているものの、「あじさいのうた」のB面である「Tonight's the night」や、本作レコーディングの過程で録音されたシングル「ガール (GIRL)」、「負けるな女の子!」は未収録となっている。また、収録期間が長くなってしまったことや、途中シングルカットされている作品が多いことなどから、録音時期によって演奏メンバーが異なっている。本作収録曲として録音された楽曲は原、小林、桑田の3名を中心に録音されているが、1980年代にシングルとして発表されている楽曲は、藤井丈司今野多久郎が参加している。コンピュータオペレーションも、時期によって藤井丈司と角谷仁宣の異なる2人がそれぞれ担当している。さらにプロデュースに名を連ねる小林武史も、一部の楽曲ではキーボードという形でも参加していない。

    なお、このアルバムのレコーディングに参加していたギタリストの小倉博和と佐橋佳幸が意気投合、1991年3月には日清パワーステーションで行われた桑田佳祐のライブ「ACOUSTIC REVOLUTION」に2人揃って参加した。これが小倉・佐橋のデュオである山弦を結成するきっかけとなった。

    批評編集

    アルバムリリースと前後して、1990年秋から1991年にかけて、原は単独で各メディアに数多く登場した。アルバムの多くの曲がCMソングに起用され、原自身もCMに登場した。音楽番組やトーク番組への単独出演、ドキュメント番組でも特集された。これらは原が、出産・子育てで一度は音楽そのものを止めようと思い悩んでいたが、それらを乗り越えてまた音楽を続けたいという気持ちが形になったものであり、桑田を始めとするスタッフ達の後押しがあっての賜物であった。

    その集大成と言えるのが、アルバムリリース直後に行われた大阪名古屋、そして日本武道館でのソロライブであった。体調を考慮して3公演であったが、バックバンドとして小林武史小倉博和松田弘らが集い、20曲以上を歌い上げた。それまでのサザンのライブとは違い、衣装替えやダンサーらと共にダンスを披露するなど、ソロならではのライブを魅せた。

    チャート成績編集

    現時点では自身のソロワーク最大の売り上げとなっている。

    受賞編集

    収録曲編集

    ベストアルバムLoving You』収録曲は当該項目にて解説しているので、ここでは基本的に省略する。

    Disc 1編集

    1. ハートせつなく
      • 作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • 10thシングル。原本人出演のカゴメCMソング。極めて明るい曲調のポップスだが、歌詞は少女の失恋を綴っている。桑田がイントロやサビのコーラスに参加。
    2. 東京ラブコール
    3. 少女時代
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • アルバムリリース後に、テレビアニメ「YAWARA!」のエンディングテーマとして起用され、後に1991年11月に発売された同アニメのオープニングテーマの12thシングル「負けるな女の子!」c/wとしてシングルカットされた。前述のソロライブでは、涙に詰まって歌えなくなる場面も見られた。特に大阪公演では一曲殆ど歌えなかったという。なお、この曲は斉藤由貴に提供した曲のセルフカバーでもあり、オリジナルバージョンは1988年にリリースされた斉藤のアルバム『PANT』に収録されている。他、1997年鈴木真仁が自身のシングル、1998年丹下桜がアルバム『New Frontier』で同曲をカヴァーしている。
      • 桑田はこの曲を初めて聴いた際に「スゲー!って思った」「ポップス作家としての力量の凄みを感じた」といい、高く評価している[2]
    4. 星のハーモニー
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史
      • 8th・9thシングルc/w。フジテレビ系「ひらけ!ポンキッキ」放送楽曲。92年に、前述の「東京ラブコール」同様『トキメキソーラーくるまによん』の主題歌にも起用された。
    5. じんじん
      • 作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • 11thシングル、ホンダビート」CMソング。
      • 普段の原とは違った、コブシを効かせた力強い唄い回しとGS風のサウンドが印象的。イントロと間奏部は桑田がコーラスを重ねている。リリース前のタイトル候補としてローマ字表記×3の「JIN・JIN・JIN」もあった。オリコン最高位24位、19週チャートインで自身のシングル中2番目の売上を記録。当時はその昭和歌謡のサウンドが幅広い世代に受け入れられ、CD売上よりもラジオオンエア・有線リクエストで息の長い人気を得た。本シングルでミュージックステーションに単独出演した際にはハンドマイクでボックスを踏みながら唄った。
    6. 使い古された諺を信じて
      • 作詞:桑田佳祐 作曲・編曲:小林武史
      • 11thシングルc/w。本アルバムで唯一、小林武史が作曲も担当。本人出演のカシオ「Celviano」CMソングとなる。
    7. Good Luck, Lovers! (グッド ラック ラバーズ)
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史・桑田佳祐
    8. かいじゅうのうた
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:矢口博康
      • 1989年リリースの8thシングル。当時、子育てに追われていた原が、幼く手のかかる二人の子供達を「かいじゅう」に例えて歌った。桑田が非常に気に入っている作品と言われ、桑田曰く、毎日聴きたい楽曲の1つに挙げているという。「星のハーモニー」同様、「ひらけ!ポンキッキ」内で使用された。
    9. UFO(僕らの銀河系)
      • 作詞:阿久悠、補作詞:桑田佳祐・Jadranka、作曲:都倉俊一、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • 1978年ピンク・レディーの大ヒット曲『UFO』に、歌詞を加筆した実験的作品となっている。テンポなども転調をつけるなど、メロディーこそ同じもののアレンジ面では大きな違いで加えている。前述の単独ライブでは煌びやかな衣装を纏ってのダンスも披露した。
    10. 花咲く旅路(広東版本:陳慧嫻-飄雪)
      • 作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • JR東海のCMソングとして、アルバムリリースの半年前からテレビでオンエアされ続けた。1991年の紅白歌合戦では原がソロで出場して本曲を唄い、更に翌1992年にサザンオールスターズとして北京で開催したコンサートで桑田が体調不良により一時的にステージに上がれなくなった際、原が即興の弾き語りで同じく「花咲く旅路」を歌った。
      • 前述コンサート記念の中国内発売オンリーのカセット『南天群星Southen All Stars』(SVCT-1)のB-5には、同曲の中国語ヴァージョンが収録されている(花开的旅途として)。
      • CMの効果もあり、シングルカットされていないが原の作品としては知名度が高い。また、多くのミュージシャンがカヴァーしている(夏川りみ村上ゆき陳慧嫻が「飄雪」というタイトルで【当該「MOTHER (原由子のアルバム)」は香港Polygramを通じて、ソングオーダーを変え「飄雪」として現地発売されている。なお、このアルバムには先述の中国語ヴァージョンは含まれていない】、高勝美が「蝶兒蝶兒滿天飛」というタイトルで)。
      • 特徴的なメロディーやアジアを連想させる曲調から、テレビ番組中国などを取り上げる際にインストとしてBGMがOAされていることもある。2002年には桑田に引き続きコカ・コーラ「まろ茶」CMソングに起用され、同年発売のカバーアルバム『東京タムレ』のボーナストラックとしても収録された。また、2009年12月19日より、ソフトバンクモバイルのCMに使用された。

    Disc 2編集

    1. お涙ちょうだい
      • 作詞:森雪之丞、作曲:原由子、編曲:小林武史
      • 同じアミューズ所属の森雪之丞が作詞を手がけている作品。
    2. イロイロのパー
      • 作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • 内容は非常に淫猥なものであり、桑田がその過激な歌詞を歌わせるのを面白がって作ったとも言われ、本アルバムでは大きなアクセントとなっている。
    3. あじさいのうた
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:桑田佳祐・藤井丈司
      • 1987年リリースの6thシングル。
    4. 夜空を見上げれば
      • 作詞:原由子、作曲:原由子・小倉博和、編曲:原由子・小倉博和・小林武史・桑田佳祐、ストリングアレンジ:中西俊博
      • OVA「眠れぬ夜の小さなお話」エンディングテーマ。
      • 子供達と一緒に見上げた夜空の情景を歌い上げている。
    5. Anneの街
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史
      • 10thシングルc/w。Anneとは「赤毛のアン」のこと。
    6. 終幕 (フィナーレ)
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史、ストリングアレンジ・ホーンアレンジ:中西俊博
    7. 春待ちロマン
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:矢口博康・門倉聡
      • 1988年リリースの7thシングル「ガール (GIRL)」のc/w。
    8. ためいきのベルが鳴るとき
    9. キューピーはきっと来る
      • 作詞・作曲:原由子、編曲:小林武史
      • キユーピー「マスタードマヨネーズ」のCMソングとして1988年に作られ、本作で初めてCD化された。CM用ということで曲は約2分と短く、本アルバムではオマケ・ボーナストラック的な一曲。
    10. 想い出のリボン
      • 作詞・作曲:桑田佳祐、編曲:小林武史・桑田佳祐
      • 卒業・別れがテーマの曲。その後発売されたベストアルバム『Loving You』『ハラッド』にも収録され、後者では当作と同じく最後に配置されている。

    参加ミュージシャン編集

    Disc 1
    ハートせつなく
    東京ラブコール
    少女時代
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 根岸孝旨:Bass
    • 今野多久郎:Percussions
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    星のハーモニー
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 藤井丈司:Computer Operation
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    じんじん
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 小倉博和:Guitars
    • 根岸孝旨:Bass
    • 小田原豊:Drums
    • 今野多久郎:Percussions
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    使い古された諺を信じて
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 小倉博和:Guitars
    • 小田原豊:Drums
    • 中島オバヲ:Percussions
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    • 前田康美:Backing Vocals
    Good Luck, Lovers! (グッド ラック ラバーズ)
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 小倉博和:Guitars
    • 青山純:Drums
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    かいじゅうのうた
    UFO (僕らの銀河系)
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    • Jadranka:Voice
    Jadranka by the coutesy of TOSHIBA EMI Ltd.
    花咲く旅路
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars, Mandolin
    • 桑田佳祐:Backing Vocals

    Disc 2
    お涙ちょうだい
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 包国充:Sax
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    イロイロのパー
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards, Sampling Guitar
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 八木のぶお:Harmonica
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    • 梶明子:Voice
    あじさいのうた
    • 原由子:Lead Vocals, Keyboards
    • 藤井丈司:Computer Operation
    • 原田末秋:Guitars
    • 琢磨仁:Bass
    • 松田弘:Drums, Backing Vocals
    夜空を見上げれば
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 小倉博和:Guitars
    • 中西俊博:Violin
    • 桑野聖:Violin
    • 桑江千絵:Viola
    • 向山佳絵子:Cello
    Anneの街
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards, Backing Vocals
    • 藤井丈司:Computer Operation
    • 佐橋佳幸:Guitars
    • 八木のぶお:Harmonica
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    終幕 (フィナーレ)
    春待ちロマン
    • 原由子:Lead Vocals
    • 門倉聡:Keyboards
    • 土岐幸男;Computer Operation
    • 矢口博康:Guitars, Sax
    • 中原信雄:Bass
    ためいきのベルが鳴るとき
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 藤井丈司:Computer Operation
    • 小倉博和:Guitars
    • 松田弘:Drums
    • 桑田佳祐:Backing Vocals
    キューピーはきっと来る
    想い出のリボン
    • 原由子:Lead Vocals
    • 小林武史:Keyboards
    • 角谷仁宣:Computer Operation
    • 原田末秋:Electric Guitars, Electric Sitar
    • 小倉博和:Acoustic Guitars, Electric Guitars
    • 桑田佳祐:Backing Vocals

    脚注編集

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    注釈編集

    1. ^ 2003年6月度までの旧基準。最低累計正味出荷枚数40万枚以上の作品に適用。

    出典編集

    1. ^ 日本レコード協会 認定作品 1991年7月度認定作品の閲覧。 2017年12月11日閲覧
    2. ^ 「ハラッド」特設サイト 桑田佳祐が“原 由子”を語るひととき

    外部リンク編集

    • MOTHER - SOUTHERN ALL STARS OFFICIAL SITE