Motorola Xoom(モトローラ ズーム)とは、米国モトローラ・モビリティによって開発された、Androidタブレット端末である。2011年に開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショーで展示された。2011年2月10日に、連邦通信委員会による審査を通過し、2月24日にアメリカで3G版を発売した。同時にWi-Fi専用モデルが発表され、3月27日に発売した。ヨーロッパでは改良版のMotorola Xyboardが2011年11月に発売された[1][2]

MOTOROLA XOOM

キャリア ベライゾン・コミュニケーションズ
ベライゾン・ワイヤレス
その他
製造 モトローラ・モビリティ
発売日 2011年2月24日(米国)
概要
OS Android 3.0
4.1へアップデート可能。
CPU NVIDIA Tegra 2 T20
1GHz 2コア
通信方式 GSM:850/900/1800/1900MHz
UMTS:2100MHz
CDMA:800/1700/1900MHz
LTE:700MHz
(モデルにより異なる。Wi-Fi専用モデルは非対応。)
サイズ 167.8 × 249.1 × 12.9 mm
質量 708g(Wi-Fiモデル)
730g(3G/LTEモデル) g
バッテリー 6500mAh
内蔵メモリ RAM:1GB
ROM32GB
外部メモリ MicroSD
MicroSDHC
MicroXC
Bluetooth 2.1 + EDR
メインディスプレイ
解像度 1280×800ピクセル
サイズ 10.1
無線LAN
メインカメラ
画素数・方式 500万画素
機能 2つのLEDフラッシュライト
サブカメラ
画素数・方式 200万画素
カラーバリエーション
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

概要 編集

Motorola Xoomは、最初にAndroid 3.0が搭載された端末である。また米国ベライゾンから販売されたモデルにはAndroid 3.1が搭載されている[3]
720pの動画再生をサポートしている。カメラは前面が200万画素あり、720pでWi-Fiを経由したビデオ通話が可能で、背面には500万画素のカメラを搭載する。ディスプレイコーニング (企業)社のゴリラガラスが採用されており[4]、10.1インチの1280×720ピクセル解像度をもつワイド仕様となっている。CPUは3Dグラフィックアクセラレータに対応。接続インターフェースにHDMIが搭載される。

ソフトウェア 編集

Motorola Xoomは、Googleによって設計されたタブレットでもあり、当時として最新のAndroid 3.0を搭載した端末となる。3G版とWi-Fi版の両方ともGoogleによって設計され、Androidのインターフェースはタブレットに最適化されている。Android 3.2へのアップデートでは、2010年にGoogleが買収したBumpTopの技術を使って、3Dデスクトップをサポートした。このバージョンでは他にも、タスク改善、通知システムの改良、Google マップの3D表示、ブラウザにタブ機能の追加、フォームの自動入力、ブックマークの同期などがある[5]
2012年1月18日には、米国のWi-Fiモデル向けにAndroid 4.0.3へのアップデートが提供された[6]。なお米国ベライゾン・コミュニケーションズ向けモデルは、2012年6月4日にアップデートが開始された[7]。2012年6月27日には、Android 4.1へのアップデートが開始された[8]ベライゾン・ワイヤレスLTEモデルは、2013年8月に開始した[9]
Motorola XoomのアップデートはAndroid 4.1を持って終了する事を公式で発表しており、4.2以降は提供されない。なおサードパーティーのカスタムROMであるCyanogenModは、Motorola Xoom向けに安定版としてAndroid 4.1.2を、開発版 (nightly build) として4.2.2を提供しており、有志による4.4.2のものも存在する。

周辺機器 編集

Motorola Xoomは、ドッキングステーションという充電スタンドに対応しており、本体を立てかけたまま動画の再生などの使用が可能。またBluetooth接続キーボードをサポートしている。
当初はMicroSDカードが使えなかったが、Android 3.2へのアップデートによって機能が有効となった[10][11]

関連項目 編集

脚注 編集