Firefox for Mobile

Mozillaが開発しているモバイル端末向けウェブブラウザ
Mozilla Fennecから転送)

Firefox for Mobile(ファイアフォックス フォー モバイル)は、Mozilla製のフルブラウザMozilla Firefoxのモバイル版として、 携帯端末向けに開発が進められている[4]。最初に公開されたのは2009年11月10日[5]Firefox Syncとの同期、トラッキング防止、アドオン機能にも対応している。

Firefox for Mobile
開発元
初版 2009年11月10日 (14年前) (2009-11-10)
最新版
120.0.1 / 2023年11月28日 (3か月前) (2023-11-28)[1]
最新評価版
121.0b5 / 2023年11月29日 (3か月前) (2023-11-29)[2]
リポジトリ github.com/mozilla-mobile/firefox-android
github.com/mozilla-mobile/firefox-ios
使用エンジン GeckoView(HTML レンダリング)
SpiderMonkey(JavaScript)
対応OS Android (5.0 以降)
iOS (13.0 以降)[3]
種別 ウェブブラウザ
ライセンス MPL
公式サイト www.mozilla.org/ja/firefox/browsers/mobile/
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対応OS 編集

Android 編集

Android版は2011年3月29日にリリースされた。初期のAndroid版はPC版のGeckoエンジンを移植したものを採用しており、コードネームはFennec。Fennecはバージョン68で開発を凍結し、メンテナンスモードに移行。バージョン69以降はFirefox Previewと名称を改め、バージョン68とは独立して提供された。Firefox Previewは、Android WebViewエンジンの代替として開発されたGeckoViewエンジンに載せ換えられており、コードネームはFenix。Fenixはバージョン79で名称をFirefox Daylightと改め、メンテナンスモードでリリースされていたFennecと差し替えられた。ここでFennecは事実上EOLとなった。バージョン103で名称から"Daylight"が外され、単にFirefoxに改められた。

正式版のほか、テスターや開発者向けにFirefox BetaFirefox Nightlyが別途提供されている。

iOS 編集

iOS版については2014年12月に開発が表明されている。Appleの方針[6]に基づき、iOS版ではGecko由来ではなくiOS同梱のWebKitをベースとしたフレームワークが利用される。2015年11月12日にリリースされた[7]

正式版のほか、テスターや開発者向けにFirefox BetaTestFlightを通じて提供されている[8]

その他 編集

Maemo版はバージョン7.0まで提供された[4]

Windows Mobile版はバージョン1.1のアルファビルドまで提供された[9]。2010年3月22日にWindows Phone 7がネイティブアプリの開発を認めるかどうか不透明なため、開発中止が発表された[10]

アドオン 編集

アドオンの対応はおおむねPC版を踏襲しており、バージョン1からバージョン56はXPCOM/XULアドオンに対応。バージョン57以降はWebExtensionsアドオンのみに対応している。拡張機能の仕様はPC版と同じものを採用しているが、一部APIに未対応。

2023年12月現在では、PC版のようにMozilla Add-onsからのインストールに対応しており、インストール可能な拡張機能は2023年11月時点では46種類(Dark Reader、Decentraleyes、HTTPS EverywhereNoScript、Privacy Badger、Privacy Possum、Search by Image、uBlock Origin、YouTube High Definition等)ある。2020年9月30日に開発者向けにMozilla Add-onsからのインストール機能が一部解放されたが[11]、正式版では無効化されていた。

2023年11月28日に2023年12月14日以降、400を超えるアドオンが利用可能になる事が発表された[12]

なお、デスクトップ版およびAndroid版のFirefox向けアドオンはiOS版Firefoxでは利用できない[13]

関連項目 編集

参照 編集

外部リンク 編集