mpman(エムピーマン)は、韓国セハン情報システムズが発売していた携帯型デジタルオーディオプレーヤーのブランドである。MPmanMPMmanMPMANなどとも表記される。その第1号機であるmpman MP-F10は、1998年2月に発売された世界初の市販携帯型デジタルオーディオプレーヤーであった。

概要 編集

mpman MP-F10は、MP3に対応した携帯型デジタルオーディオプレーヤーで、それぞれ16/32/64MBのメモリを内蔵する3タイプがあり、オプションで増設メモリも用意された。なお、外部メモリには対応していない。ドッキングステーションが付属し、PCとの間はパラレル 接続でデータ転送を行った。データ転送ソフトウェアは添付されていたが、MP3へのエンコーダーソフトウェアは同梱されておらず、ユーザーが準備する必要があった[1]

日本では、東京都千代田区秋葉原あきばお〜1998年5月2日に販売が開始された。当初は、32MB及び64MBの2機種が発売され、価格は 32MBが39,800円、64MBが59,800円であった[1]

その後、開発元であったDigitalCast社がダイアモンド・マルチメディア・システムズ社に買収され、M-F10の後継機種として発表されていた機種はRio PMP300として発売された。

DigitalCast社買収後も開発元は異なるもののmpmanブランドは続いており、1999年には、内蔵メモリに加えてスマートメディア・スロットを備えた後継機のmpman MP-F20が発売されている。

mpman MP-F10 編集

  • 本体
    • メモリ:16/32/64MB
    • 最大メモリ:64MB
    • 大きさ:縦91mm x 横70mm x 厚さ16.5mm
    • 重さ:65g(バッテリ含まず)
    • S/N比:70dB
    • 歪曲率:0.1%
    • 最大出力:5MW x 2(ヘッドフォン出力のみ)
    • 出力コネクタ:3.5mmステレオミニプラグ
    • 再生周波数:20Hz - 20kHz
    • 電源:リチャージブル・バッテリ(ガムタイプ DC1.2V 1000mAh x 2)
    • ボディーカラー:黒/青/ゴールド/ピンク/シルバー/スケルトン
  • ドッキングステーション
    • 大きさ:縦133mm x 横110mm x 厚さ30 mm
    • 重さ:80g
    • 電源:DC9V 400mA(ACアダプタ付属)

脚注 編集