N-バス(えぬバス)は、愛知県長久手市が運行するコミュニティバス愛称である。正式名称は長久手市循環バス(ながくてしじゅんかんバス)。全路線の運行を長久手市内に所在する名鉄バス名古屋営業所に委託している。

N-バスの専用車両
N-バスの市役所バス停

概要 編集

1998年平成10年)7月運行開始。2005年(平成17年)のリニモ開業に伴い、リニモ各駅に停留所を設置して市内の各地域とリニモの駅を結ぶようになる。

現行ルートは「中央線」「西部線」「藤が丘線」「東部線」「三ヶ峯線」の5系統で運行しており、「藤が丘線」「三ヶ峯線」を除き左右両回りである。藤が丘線は、市域を越えて名古屋市名東区を経由する。中央線と西部線にも日進市を通る区間があるがバス停留所はない。

「三ヶ峯線」沿線は、住宅造成地が3箇所(長久手ニュータウン、パークサイドヒルズ、クリザンテームヒルズ)あるが、N-バスはそのうち、長久手町(当時)が開発したニュータウン「長久手ニュータウン」地域のみを経由する。

年末年始(12月29日 - 1月3日)を除き、毎日運行する。

沿革 編集

  • 1998年平成10年)7月 - 運行開始。A~Dの4ルート。
  • 1999年(平成11年)
    • 4月1日 - 月曜日運休を、毎日運行(年末年始を除く)に変更。
    • 10月1日 - 運行ルートをA~Gの7ルートに拡大。
  • 2002年(平成14年)12月16日 - 運行ルートをA~Hの8ルートに拡大。
  • 2005年(平成17年)
    • 3月6日 - リニモ開業に伴いルートを変更。リニモ各駅にバス停を設置。
    • 3月25日 - 愛・地球博が開催(9月25日まで)、N-バスも会場までの交通アクセスを担う。
  • 2007年(平成19年)5月18日 - 愛知長久手町立てこもり発砲事件発生による交通規制により、3ルートが終日運休となる。
  • 2009年(平成21年)
    • 4月1日 - 朝夕の通勤・通学時間帯に、リニモ各駅と各地域を結ぶ、N-バス朝夕便を4ルート新設。
    • 9月1日 - 昼間帯のルート及びダイヤを一新。A~Hルートという名称を廃止し、地域名を含んだルート名称へ変更した。運行ルートは8ルートのまま。
  • 2011年(平成23年)4月1日 - 朝夕便を昼間便に統合。乗降方式を変更。ICカード「manaca」の利用開始。
  • 2014年(平成26年)3月1日 - バスロケーションシステムを導入[1]
  • 2016年(平成28年)4月1日 - N-バスの路線見直しを実施。南部線と西部線を統合して西部循環線とする。従来は片方向運行だった旧西部線区間を双方向運行化。東部線を北部線と東部線の2ルートとし、東部線と北部線に8人乗りのワンボックスカートヨタ・ハイエース)を導入。毎月第1月曜日を運休日とし、北部線を試行的に延長して北浦北地区へ運行[2]
  • 2017年(平成29年)
  • 2019年(平成31年)
  • 2021年令和3年)
    • 4月 - 大幅な路線再編を実施[8]。この再編によりワンボックスカー(トヨタ・ハイエース)での運行を終了。

運賃・乗車券類 編集

大人運賃は1乗車100円均一

2009年9月1日より「市役所」「福祉の家」「杁ヶ池公園駅(北口・南口)」の3か所の乗り換えポイントで、N-バスの他路線に乗り換える場合、無料乗継券が発行されるようになった。

中乗り前降りの運賃後払い方式。2011年3月31日までは前乗り中降りの運賃先払い方式であった。

運賃支払いには、交通系ICカードmanacaTOICA」および交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが利用可能。ただし乗継券以外での無料乗り継ぎはできず、マイレージポイントは付与されない。

通勤通学者向けに「朝夕便」限定の定期券(1か月)があり、一般2,000円、学生1,000円で発売されていた。

運賃無料対象者 編集

中学生以下の子供[9]

就学前の子供1人に同行する保護者1人(合計2人)。

妊娠中の女性(母子健康手帳が必要)。

長久手市が市内在住の高齢者障害者に発行している赤い「あったかぁど」所持者(12 - 64歳の市民に発行している青いカードは対象外)。

身体障害者手帳療育手帳被爆者健康手帳精神障害者保健福祉手帳所持者および、手帳所持者と同行する1人(合計2人)。手帳提示による運賃無料は市外在住者も対象。

車両 編集

車両は専用カラーの小型ノンステップバス日野・ポンチョ(2ドアロングボディ)を使用する。車両点検などで専用車両が使用できない場合は、名鉄バスの中型車または小型車が「N-バス」のステッカーを貼付して代走する。

銀色ベースにカラフルな色彩が施された専用カラーは運行開始時に採用されたもので、現行車両も同じカラーリングを引き継いでいる。

過去の車両

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 併せて、名鉄バスの一般路線バス名商大行き「公園西駅」停留所も移動[3]

出典 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集