NHKとっておきサンデー
『NHKとっておきサンデー』(エヌエイチケイとっておきサンデー)は、2011年4月10日から2016年4月3日までNHK総合で放送された複合型番組である。
概要
編集NHKは、2011年のテレビ放送の完全デジタル化(地上・BS)に伴い、2011年度に媒体の削減(NHK-BSの2チャンネル化など)を伴う抜本改編を実施することを明らかにした。この中では、似通ったジャンルの番組を1つにまとめたり、放送媒体(チャンネル)を動かしたりという、大規模な変更がなされた。
本番組はBS2で放送された『あなたのアンコール』と総合で放送された自己批評番組『三つのたまご』を併せたものである。さらに『連続テレビ小説』(朝ドラ)の1週間分のダイジェストも放送した[注 1]。
なお、これとは別に18時40分 - 18時45分に「5分で○○(作品名)」という番組も放送されたが、アンコールコーナーで取り上げた番組が極端に長い場合や本番組の放送枠が縮小された場合、朝ドラダイジェストが23分のレギュラー版ではなく5分のショート版となることがあった(この場合は、当番組が休止となった場合に準じ「○○1週間」は単独番組として当日中〈概ね実際の日付で翌日未明に当たることが多いが、日中になることもあった〉に代替放送された)[注 2]。『あなたとNHK』『三つのたまご』では行わなかった番組宣伝的なコーナーも「とっておきチェック」というコーナーで再開した。
一部のコーナーは事前収録であったが、基本的には生放送であったためリアルタイム字幕放送が行われた[注 3]。
2012年度からは、11時 - 11時54分に短縮され[注 4]、『あなたのアンコール』は事実上廃枠[注 5]となり、朝ドラダイジェストを20分間に短縮するコーナー編成が、2016年4月3日の番組終了まで続いた。
これは、10時5分 - 10時55分に「NHK東日本大震災プロジェクトキャンペーン」参加新番組『明日へ -支えあおう-』、10時55分 - 11時に『みんなのうた』が放送されることになったためである[注 6]。
当番組終了後、朝ドラ1週間パートは『○○1週間』(○○は放送中の朝ドラ番組名。2019年度までは11時 - 11時20分、2020年度以降は11時 - 11時15分)、自己批評番組パートは『どーも、NHK』(11時20分 - 11時54分)に分割されて引き継がれた。
出演者
編集メインキャスター
編集いずれもNHKアナウンサー
- 高橋美鈴(2011年4月10日 - 2012年8月26日)
- 伊東敏恵(2012年9月2日 - 2013年3月17日)
- 森山春香(2013年4月7日 - 2015年3月29日)
- 與芝由三栄(2015年4月5日 - 2016年4月3日)
リポーター
編集2011 - 2014年度
編集- 棚橋麻衣
- 矢野竜司
- 棚橋・矢野は『三つのたまご』からのスライドで、担当内容はリポーター兼アシスタントとして隔週交代での出演。ただし2011年8月21日・12月18日・12月23日(増刊号)・2012年12月24日(月曜日・振替休日、増刊号2012年末スペシャル)・2013年1月13日各放送分などのように、2人揃って出演するケースがあるほか、どちらか一方を生出演、もう一方をVTR出演とするケースもある。
2015年度
編集放送時間
編集番組の流れ
編集- 導入部
- アンコールコーナー(旧『あなたのアンコール』の流れ。2011年度のみ)
- 「連続テレビ小説」1週間(23分ダイジェスト版→2012年度は20分ダイジェスト版)
- 「とっておきチェック」(2012年度)
- NHKの様々な取り組み「どーもNHKです」(旧『三つのたまご』の流れ)
- 「あなたの街のNHK」(同上)
- 番組審議会報告(2011年度のみ。2012年度から別番組)
年末スペシャル
編集12月最終の放送は「NHKとっておきサンデー増刊号〜20○○年末スペシャル〜」として放送される。直近の日曜日に全国高等学校駅伝競走大会[注 8]が開催される場合は日曜日ではなく、12月23日[注 9]に変更する場合があった。この場合の放送時間は10時5分 - 11時54分[注 10]である。
- 2011年12月23日「NHKとっておきサンデー増刊号 あなたのアンコール2011」
- 再放送ウォッチ年間ランキングベスト10、クリスマス・年末年始の特集番組のみどころを中心に放送された。
- 2012年12月24日[注 11]「NHKとっておきサンデー増刊号〜2012年末スペシャル〜」
- 2013年12月23日「NHKとっておきサンデー増刊号〜2013年末スペシャル〜」
- 2014年12月28日「NHKとっておきサンデー増刊号〜2014年末スペシャル〜」
- 『マッサン』から玉山鉄二、シャーロット・ケイト・フォックスへ行ったインタビュー、『羽生結弦金メダルへの道』全編アンコール放送、『花燃ゆ』、『第65回NHK紅白歌合戦』などの注目番組のダイジェストなど。なお通常はこの枠で放送する「マッサン1週間(20分ダイジェスト)第13週・急(せ)いては事をし損じる」はこの枠では放送せず、同日14時5分 - 14時25分に別枠で放送された。
- 2015年12月27日「NHKとっておきサンデー増刊号〜2015年末スペシャル〜」
その他
編集当番組で放送される「連続テレビ小説1週間・20分ダイジェスト」は、2013年度上半期に放送された『あまちゃん』が高視聴率をキープし「あまちゃんフィーバー」が起きたことを受けて、8月に当時放送していた第20週までの分を3日間に分けて再構成した、朝ドラ本編として史上初のキャッチアップ放送「朝まであまテレビ!」が放送された。
この後、年末特別編成時に8時から18時まで(途中に『NHKニュース』など中断あり)に渡るマラソン放送で、20分ダイジェストの総集編完全版「暦の上ではディセンバー これで見おさめ!? じぇじぇじぇ!“あまちゃん祭り”」が放送され、この試みは2014年度・2015年度にも『ごちそうさん』、『花子とアン』『マッサン』でも同様に実施された。
この他放送期間途中のキャッチアップ放送には、『あさが来た』(2015年末)、『ひょっこ』(2017年夏)、『まんぷく』(2019年正月)がある。
本番組では2014年度、2015年度入局の新人アナウンサーのお披露目が行われた。
脚注
編集注釈
編集- ^ 「○○(作品名)1週間」のタイトルで毎週23分ずつ。解説放送は無い。休止の場合は単独番組扱いで字幕放送も通常の収録番組と同様タイムラグなしで表示された。
- ^ コーナーの最後にはスタジオ出演者が感想や次週の内容予想を披露した。
- ^ 『連続テレビ小説』1週間分のダイジェストを含む事前収録の部分は、あらかじめ作成した字幕が放送のタイミングに合わせて表示された。最初の部分は数秒の遅延が発生するが次第に遅延の幅は短くなった。
- ^ 両番組はNHKワールド・プレミアムでも同時放送を行い、両番組ともノンスクランブルで視聴可能であった。
- ^ 実質、NHKアーカイブスに一本化された。
- ^ 2011年度まで当番組で放送された「中央放送番組審議会」・「国際放送番組審議会」報告は、それぞれ別番組として最終日曜日の早朝に放送された(中央放送番組審議会は6時50分 - 6時53分、国際放送番組審議会は5時45分 - 5時47分)
- ^ 2011年度は10時5分 - 11時54分
- ^ 当番組の当該放送時刻は女子の部。
- ^ 12月23日は、1989年 - 2018年の天皇誕生日。
- ^ 2011年度の通常放送時間と同じ
- ^ 天皇誕生日の振替休日
出典
編集外部リンク
編集- NHKとっておきサンデー(番組公式) - ウェイバックマシン(2000年5月10日アーカイブ分)
- NHKとっておきサンデー - NHK放送史
NHK総合 日曜日 10:05 - 10:55 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
NHKとっておきサンデー
(2011年4月10日 - 2012年4月1日) |
明日へ -支えあおう-
↓ 明日へ つなげよう (2012年4月8日 - 2021年3月14日) |
|
NHK総合 日曜日 10:55 - 11:00 | ||
わたしが子どもだったころ(再放送)
(2010年10月10日 - 2011年4月3日) ※10:50 - 11:35 |
NHKとっておきサンデー
(2011年4月10日 - 2012年4月1日) |
みんなのうた
(2012年4月8日 - ) |
NHK総合 日曜日 11:00 - 11:54 | ||
わたしが子どもだったころ(再放送)
(2010年10月10日 - 2011年4月3日) ※10:50 - 11:35 三つのたまご (2007年4月8日 - 2011年3月6日) ※11:30 - 11:50 → 11:35 - 11:54 |
NHKとっておきサンデー
(2011年4月10日 - 2016年4月3日) |
連続テレビ小説#ダイジェスト版
(2016年4月10日 - 2024年3月31日) ※11:00 - 11:20 → 11:00 - 11:15 どーも、NHK (2016年4月10日 - 2024年3月17日) ※11:20 - 11:54 |