NHK北見放送局
NHK北見放送局(エヌエイチケイきたみほうそうきょく)は、北海道のオホーツク総合振興局管内を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで地域放送を行っている。
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![]() NHK北見放送局 | |
所在地 | 〒090-0035 |
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総合テレビ | |
開局日 | 1961年4月5日 |
放送対象地域 | 北海道網走地方 |
コールサイン | JOKP-DTV |
親局 | 網走 18ch (キーID 3) |
Eテレ | |
放送対象地域 | 同上 |
コールサイン | JOKD-DTV |
親局 | 網走 13ch (キーID 2) |
ラジオ第1 | |
開局日 | 1942年1月1日 |
放送対象地域 | 同上 |
コールサイン | JOKP |
親局 | 網走 1188kHz |
ラジオ第2 | |
放送対象地域 | 同上 |
コールサイン | JOKD |
親局 | 網走 702kHz |
FM | |
放送対象地域 | 同上 |
コールサイン | JOKP-FM |
親局 | 86.0MHz |
主な中継局 | |
アナログテレビ #チャンネル・周波数参照 | |
デジタルテレビ | |
ラジオ #チャンネル・周波数参照 |
放送局概要編集
NHKの中で日本最北端に位置する放送局であり、民放を含めた全放送局の中でもコールサイン及び番組制作機能を有する日本最北端の放送局であり、総合テレビを放送している51放送局のうち最も放送対象地域内の人口が少ない放送局でもある。
オホーツク海沿岸一帯がエリアとなっている。放送局はオホーツク管内の最大都市・北見市にあるものの、親局となる送信所はオホーツク総合振興局所在地・網走市にある。
1988年(昭和63年)に出された合理化案には、北見放送局を支局として、旭川放送局に統合するという案が出されていた。また、同時に帯広放送局を釧路放送局に、室蘭放送局を札幌放送局に統合する案もあった。
2022年春より北海道内7局がそれぞれ担当するローカル枠の放送エリアを再編し、関係局の業務と体制の大幅な見直しを進める方針である。北見放送局は旭川放送局と統合し放送時間を拡大、7局体制を維持し地域サービスの強化を掲げる[1][2]。
当局の緯度は北緯43度48分40秒であるため日本最北端の放送局であるが、当局に次いで高緯度に位置する旭川放送局の緯度は北緯43度46分17秒であり、当局の緯度との差は2分23秒、長さにして4.4kmほどしかない。
チャンネル・周波数編集
網走市の基幹送信所所在地編集
- デジタルテレビ(網走局)、アナログテレビ・FM(北見局)
- 網走市天都山
- ラジオ第1・第2(北見局)
- 網走市呼人(大観山)
- 補足
-
- 地上デジタルテレビジョン放送は2011年7月24日でその役割を終えたアナログ放送の施設をそのまま活用し、送信アンテナとデジタル放送設備のみ新設。
- 地上デジタルテレビジョン放送にはコールサインが付与されたため、北見放送局の親局となる。
- FM放送、ラジオ放送の基幹送信所は、網走市に所在するにもかかわらず、北見局と称している。かつてのアナログテレビ放送も同様であった。これは、北見放送局の親局という位置づけのためである。また、北見市に所在する中継局は、新北見局と称している。このような呼称はNHKのみ。
- 地上デジタル放送の送信所については民放と同様に、網走市の親局は網走局、北見市の中継局は北見局と称している。
テレビ編集
局名 | デジタル | アナログ 2011年7月24日停波時点 | |||||
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総合ch (ID:3) |
教育ch (ID:2) |
空中線電力 | 放送開始日 | 総合ch | 教育ch | 映像空中線電力 | |
網走(網走市)
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18 | 13 | 1kW | 2007年10月1日 | 3 | 12 | 1kW |
北見(北見市)
|
30 | 23 | 50W | 9 | 2 | 75W | |
置戸 | 45 | 37 | 300mW | 2008年3月31日 | 52 | 50 | 3W |
遠軽 | 30 | 23 | 10W | 2009年1月16日 | 2[3] | 10 | 100W |
紋別 | 10W | 45 | 47 | 100W | |||
佐呂間 | 15 | 23 | 1W | 2009年3月16日 | 52 | 50 | 10W |
佐呂間知来 | 1W | 45 | 47 | 10W | |||
若佐 | 18 | 13 | 300mW | 44 | 46 | 3W | |
訓子府 | 15 | 49 | 100mW | 2009年9月1日 | 44 | 46 | 1W |
留辺蘂 | 15 | 37 | 1W | 2009年10月13日 | 48 | 45 | 10W |
丸瀬布 | 45 | 42 | 3W | 2009年12月11日 | 53 | 51 | 30W |
津別 | 39 | 23 | 300mW | 2009年12月14日 | 52 | 50 | 3W |
滝上 | 18 | 13 | 5W | 2009年12月24日 | 4 | 12 | 30W |
興部 | 15 | 21 | 300mW | 2010年10月1日 | 51 | 49 | 3W |
常呂 | 40 | 37 | 10mW | 2010年12月24日 | 51 | 59 | 100mW |
北見若葉 | 15 | 49 | 10mW | 44 | 38 | 100mW | |
網走新町 | 42 | 39 | 10mW | 52 | 60 | 100mW | |
生田原 | 2010年3月[4] | 9 | 11 | 100mW | |||
網走鉄南 | アナログ放送終了とともに廃止[5] | 51 | 59 | 100mW | |||
芭露 | 53 | 51 | 3W | ||||
中渚滑 | 57 | 49 | 100mW | ||||
西興部 | 6 | 10 | 1W |
オホーツク管内のデジタル送信所・中継局の整備は当初計画分については上表の分をもって完了。
ラジオ編集
局名 | AM | FM | |||
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第1周波数 (kHz) |
第2周波数 (kHz) |
空中線電力 | 周波数 (MHz) |
空中線電力 | |
北見(網走市) | 1188[6] | 702[6] | 10kW | 86.0 | 250W |
新北見(北見市) | 1584 | - | 100W | 84.5 | 100W |
遠軽 | 1026 | 1539 | 100W | 83.8 | 100W |
丸瀬布 | 84.5 | 10W | |||
紋別 | 85.1 | 100W | |||
滝上 | 83.6 | 10W |
支局編集
主な北見局制作番組編集
- ほっとニュース道北・オホーツク(月曜~金曜 18:40 - 18:55)※旭川局との共同制作
- オホーツクわが母校(不定期)
過去の制作番組編集
- 総合テレビ
- イブニングネットワーク北見(平日18:45 - 19:00)
- 情報プリズム北見(平日18:56 - 19:00)
- ほくほくテレビオホーツク(月曜~木曜 18:45 - 19:00)
- オホーツク情報広場(月曜~木曜 18:45 - 19:00)
- オホーツクきんよう広場(金曜 18:30 - 19:00)
- ほっからんどオホーツク(月曜~金曜 11:50 - 11:54)
2008年4月から放送開始。1997年ころまでは「ほっからんど北見」として上記の時間帯に放送を行っていた。その後、上記の時間帯は札幌放送局と同時放送を実施していた。実質、11:50 - 11:54の時間帯による北見放送局制作の番組は10年ぶりの復活といえる。 - つながる@オホーツク(月曜~金曜 11:50 - 11:54)
- まるごとニュース北海道オホーツク(月曜~金曜 18:45 - 18:56)
- ネットワークニュース北海道オホーツク(月曜~金曜 18:45 - 18:56)
- FM放送
- KPジョッキー(1970年代前半~1989年)
- FMリクエストアワー(きたみヤングヤングサタデー)
アナウンサー・キャスター編集
旭川放送局へ統合されたため、現在はなし。
火災編集
2015年12月19日0時35分頃、2階から出火し、2階の事務所など約470平方メートルが焼け、約4時間後に鎮火した。警察と消防が出火原因、NHKが放送への影響を調べている[7][8][9][10][11][12]。
脚注編集
- ^ “NHK地方枠4エリアに 道内ニュース来春から 室蘭・北見・釧路は隣接局と統合”. 北海道新聞 (2021年4月12日). 2021年5月9日閲覧。
- ^ “NHK 地方局に異変/再編・撤退…災害時どうなる/地方の声 伝える役割は” (日本語). www.jcp.or.jp. 2022年1月25日閲覧。
- ^ 道内唯一。
- ^ アナログ中継局は直接受信している世帯が皆無となったことから2009年11月16日で廃止されたが、自治体の辺地共聴施設整備事業によりその後いわゆる「ギャップフィラー方式」のデジタル中継局が開局。ただし、偏波面は垂直偏波。
- ^ 当初開局予定だった芭露はケーブルを通じた有線放送に移行。網走鉄南・西興部・紋別中渚滑は非該当のため(網走鉄南は親局で、紋別中渚滑は紋別中継局でそれぞれカバーできるため置局不要となった)。なお、西興部中継局は全世帯が有線放送に移行し、直接受信している世帯が皆無となったため、2010年5月31日をもって廃止(2011年4月26日開催の第1142回NHK経営委員会の資料より)。
- ^ a b 2018年9月6日 - 11月13日未明は、0.5秒の遅延を生じていた。
- ^ “NHK北見放送局で火災、けが人なし”. 産経ニュース (2015年12月19日). 2015年12月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2022年4月15日閲覧。
- ^ NHK北見放送局で火事 4時間燃え続け鎮火 北海道(15/12/19). (2015年12月19日) 2015年12月19日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “北見放送局で火災 消防車など9台出動”. 毎日新聞 (2015年12月19日). 2015年12月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月19日閲覧。
- ^ “NHK北見放送局で火事、2階の事務室など焼ける”. TBS News (2015年12月19日). 2015年12月20日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月19日閲覧。
- ^ “NHK北見放送局2階から煙、約4時間後に鎮火”. 読売新聞 (2015年12月19日). 2015年12月18日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月19日閲覧。
- ^ “NHK北見放送局で火災 けが人なし”. 中日新聞 (2015年12月19日). 2015年12月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年12月19日閲覧。