NHK盛岡放送局
東北地方のNHK放送局
NHK盛岡放送局(エヌエイチケイもりおかほうそうきょく)は、岩手県を放送対象地域とする日本放送協会(NHK)の地域放送局。テレビとラジオで県域放送を行っている。局舎は盛岡市の中心部からやや離れた盛岡市上田にある。岩手大学に近接している。
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放送対象地域 | 岩手県 |
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所在地 | 〒020-8555 |
盛岡市上田4丁目1-3 | |
総合テレビ | |
開局日 | 1958年12月28日 |
コールサイン | JOQG-DTV |
親局 | 盛岡 14ch (キーID 1) |
Eテレ | |
コールサイン | JOQC-DTV |
親局 | 盛岡 13ch (キーID 2) |
ラジオ第1 | |
開局日 | 1938年8月7日 |
コールサイン | JOQG |
親局 | 盛岡 531kHz |
ラジオ第2 | |
コールサイン | JOQC |
親局 | 盛岡 1386kHz |
FM | |
コールサイン | JOQG-FM |
親局 | 83.1MHz |
主な中継局 | |
デジタルテレビ #中継局参照 | |
ラジオ #ラジオ中継局参照 |
放送局概要 編集
- 開局 1938年8月7日
- ラジオ第1放送(矢巾) 531kHz 10kW(コールサインJOQG)
- ラジオ第2放送(矢巾)1386kHz 10kW(コールサインJOQC)
- FM放送 83.1MHz 1kW(コールサインJOQG-FM)新山
- オリジナルキャラクター 「がんすけどん」・「なはんちゃん」
- 公開スペース
- アーカイブ番組ライブラリーなどがある「ハートプラザ」、展示会などが開かれる「おでんせプラザ」がある。オープンスタジオなどはない。
地上デジタル放送 編集
盛岡親局 編集
- ワンセグは2006年4月-2007年3月4日までの試験放送時、アナログ・デジタル(12セグ)による盛岡送出のローカル番組放送中は仙台放送局送出のローカル番組に差し替えて放送していたが、2007年3月5日から、ワンセグでも盛岡送出のローカル番組を放送するようになり、今日に至る。
中継局 編集
- ※主要局のみ掲載(以下同)
- 二戸 総合23ch Eテレ21ch 100W
- 一関 総合23ch Eテレ37ch 25W
- 谷地山(滝沢市) 総合25ch Eテレ26ch 2W
- 遠野 総合24ch Eテレ21ch 20W
- 大槌新山 総合25ch Eテレ23ch 2W
- 室根 総合51ch Eテレ49ch 3W
- 宮古 総合14ch Eテレ13ch 20W
- 久慈 総合32ch Eテレ13ch 3W
- 大船渡 総合14ch Eテレ28ch 10W
- 野田 総合33ch Eテレ31ch 1W
- 西根松尾 総合25ch Eテレ26ch 2W
- 釜石 総合14ch Eテレ13ch 30W
- 大槌 総合14ch Eテレ13ch 1W
ラジオ中継局 編集
ラジオ第1放送 編集
- 久慈 1341kHz 100W
- 田野畑 1224kHz 100W
- 岩泉 792kHz 100W
- 宮古 1026kHz 100W
- 山田 1323kHz 1kW
- 遠野 1341kHz 100W
- 釜石 846kHz 100W
- 大船渡 576kHz 500W
- 岩泉小本 88.3MHz(FM波) 10W
ラジオ第2放送 編集
- 久慈 1539kHz 100W
- 岩泉 1602kHz 100W
- 宮古 1359kHz 100W
- 釜石 1602kHz 100W
- 大船渡 1359kHz 100W
FM放送 編集
- 安代田山 89.5MHz 3W(垂直偏波)
- 一関 83.8MHz 10W(垂直偏波)
- 岩泉 84.3MHz 30W
- 岩手川崎 84.8MHz 3W
- 大槌 83.6MHz 10W
- 大船渡 84.3MHz 10W(垂直偏波)
- 釜石 85.1MHz 100W
- 釜石鈴子 81.4MHz 10W
- 葛巻 89.9MHz 10W
- 沢内 84.5MHz 10W
- 種市 89.9MHz 10W
- 遠野 84.5MHz 10W
- 西根松尾 87.6MHz 1W
- 二戸 84.9MHz 100W
- 野田 85.5MHz 100W
- 普代田野畑 86.5MHz 10W
- 宮古 83.5MHz 100W
- 室根 81.6MHz 10W
- 山田 84.0MHz 10W
- 湯田 83.6MHz 3W
- 陸前高田 83.5MHz 10W(垂直偏波)
- 陸中川井 88.3MHz 10W
支局 編集
情報カメラ 編集
主な盛岡局制作番組 編集
- おはよういわて(平日 7:45 - 8:00、7:50 - 7:58は仙台局から東北地方向け放送)
- ただし、2018年度から、8月の旧盆期間中は『おはよう東北』として、仙台から東北ブロック放送となる。
- おばんですいわて(平日 18:10 - 18:59)
- ※1997年放送開始。岩手県内ニュースのほかにも、映画情報など、生活に密着した内容が織り込まれている。
- NHKニュースいわて845(平日 20:45 - 21:00)
- 祝日は20:55 - 21:00に「東北地方のニュース・気象情報」を5分間放送。
- Iwach. いわチャン(第3金曜 19:30 - 19:55、再放送:翌週日曜13:05 - 13:30)
- ※不定期に一部の回が土曜10:30枠において東北地方向けに放送される(この場合の番組送出は仙台局が担当)。
- 再発見いわて(不定期で金曜 19:30 - または毎月最終土曜 10:05 - にNHK盛岡制作の特番や、総合・BSで全国放送された岩手関連の番組を再放送、もしくは編集して放送する)
- おつまみラジオ(ラジオ第1放送、第2・第4水曜 17:05 - 17:55)
- いわてみんなのうた(総合テレビとEテレ、ラジオ第1とFMで放送)
- ※当局以外の地域のEテレでは『ピタゴラスイッチ・ミニ』(8:40 - 8:45)、『プチプチ・アニメ』(16:15 - 16:20)を放送。スポーツ中継以外では珍しくEテレ内での独自編成を行っている。
週末・祝日の体制 編集
- 2016年の大型連休より、祝日・年末年始のローカルニュース枠・気象情報などはすべて仙台からの東北ブロックニュースに統一され、岩手からの祝日ニュース枠と気象情報枠はテレビ・ラジオ全てで全廃した。
- 2020年4月の改編からは、さらに毎週土日のローカルニュース・気象情報なども原則として選挙・災害時等を除き盛岡からの放送は全て廃止され、全て終日、仙台からの放送となった。
- 2022年4月からは、新たに土曜 18:45「Iwateen」、日曜 18:45「岩手ぜんぶ推し!」のローカル2番組が新設され、この中で盛岡放送局からローカルニュース・天気予報が放送される。なお、土日の18:45枠以外の時間帯と、祝日・年末年始は全時間帯で原則として引き続き仙台発となり、ラジオは従来通り原則として全ての時間帯で仙台発となる。
過去の制作番組 編集
総合テレビ 編集
- モーニングワイドいわて
- いわてガイド→ゴックンいわて
- ママスタGoo!
- いわて640→いわて630→イブニングネットワークいわて
- ひるっコいわて(平日 11:50 - 11:54・ - 2018年3月22日)
- ニュース645(土日 18:45 - 18:59・ - 2020年3月29日)
- クローズアップいわて
ラジオ第1放送 編集
- まじぇ5時(平日 17:00 - 18:00)
アナウンサー・キャスター 編集
- 氏名の後の*は、過去に盛岡局勤務経験があることを示す。
- 常時6~7名の局員アナウンサーが在籍。ただし女性局員が配属されるのは稀で[注釈 2]、女性の場合、通常は契約キャスターが務める。
氏名 | 前任地 | 担当番組 | 備考 |
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アナウンサー | |||
宮島大輔* | ラジオセンター | アナウンスグループ統括 岩手県のニュース |
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菅谷鈴夏 | 初任地 | おばんですいわて (キャスター) |
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山口瑛己 | 福井 | 岩手県のニュース | 盛岡市出身 |
大嶋貴志 | 東京アナウンス室 | ||
小掛雄太 | 初任地 | ||
黒澤太朗 | 仙台 | 岩手県のニュース 各種スポーツ中継 |
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契約キャスター | |||
中條奈菜花 | 仙台 | おばんですいわて (キャスター) |
滝沢市出身 |
関根和子(わこ) | 盛岡市出身 | ||
加藤早和子 | おばんですいわて (スポーツ) |
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川村もなみ | おばんですいわて (リポーター) |
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気象予報士 | |||
江刺幸男 | おばんですいわて | ウェザーマップ所属 |
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生時の対応など 編集
「全国放送・および東北ブロック向け放送の詳細」については「NHK仙台放送局#東日本大震災における対応」を参照
- 盛岡放送局では東北ブロック向けの放送とは別に、今回の震災で発生した大津波などの影響で県外で避難する生活を送っている岩手県の住民のために、テレビの県内向け昼12時台と夕方18時台のローカルニュース番組[注釈 3]と、ラジオの県内向け日中のローカルニュースを配信するサービスを提供してきた。なお、震災当時人員不足で、平日は早朝から中山準之助アナが20:45-21:00「県内ローカルニュースと天気予報」の枠まで、その後の「ニュースウオッチ9」など全国・東北ブロック参加ニュース等ほぼすべてを一人で担当。土・日・祝日に避難所の中継現場に出たり、休み返上で被災地のロケや取材にも出掛けたり、ラジオの対応もしていた。これを教訓に、盛岡放送局ではアナウンサーを増員、シフト勤務を工夫するなどアナウンサー一人に掛かる負担を減らしている。
- 2011年3月11日における東日本大震災発生時および、4月7日の余震発生時に、停電によりラジオ第1・第2放送ともに30分以上停波するトラブルがあった。
- 現在、被災者の証言などまとめた「被災者の証言・あの日あの時」を「おばんですいわて」内で放送している。なお、「被災者の証言・あの日あの時」は、正午のニュース後の仙台からの「震災ニュース」でも2012年3月30日まで放送していた。[3]
脚注 編集
注釈 編集
- ^ 日本放送協会『放送五十年史』日本放送出版協会、1977年3月10日、587頁。NDLJP:12275854/304 。には1960年当時のNHK宮古放送局局長がチリ地震津波に遭遇したエピソードが掲載されている。
- ^ 過去には村上由利子、松村正代が在籍。
- ^ 通常の「おばんですいわて」は2011年3月いっぱいまで18時からの全国ニュース枠が臨時に拡大されているため基本的には放送休止となっていたが、震災後の翌週は18:10-19:00。その後の平日は東北ブロック向け参加直後にローカル放送を始め18:25頃-19:00という編成でいずれも「おばんですいわて」キャスターの中山準之助アナが一人で担当し続けた。あまりの献身的な働き振りから岩手県民からの支持は絶大となり、局にも励ましや感謝の手紙が多数届けられた。土・日・祝日は18:45-19:00「県内ローカルニュースと天気予報」に縮小。
出典 編集
- ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑1954』ラジオサービスセンター、1953年12月1日、174頁。NDLJP:2474350/160 。
- ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑1955』ラジオサービスセンター、1954年12月1日、190頁。NDLJP:2474351/171 。
- ^ 証言・あの日あの時 - 現在は「おばんですいわて」内などで放送。