NIGORO(ニゴロ)は、コンピュータゲームの制作チーム名である。GR3 PROJECTというゲーム制作集団のメンバーがそのまま移行する形で結成された。名称は、「256」の読み(2進数表記で8bit、つまりレトロゲームのbit)に由来。最初期からのメンバーは、「ならむら」(楢村匠)、「duplex」(蛯原隆行)、「サミエル」(鮫島朋龍)の3人。NIGORO結成以降はメンバーを少しずつ増員している。

本稿では、GR3 PROJECTに関連する内容も含めて説明する。

概要 編集

開発形態 編集

GR3 PROJECTからの開発スタイルついては、チャットで会議を行い、ならむらがプランニング・音楽・イラスト・ドット絵、duplexがプログラム、サミエルがプログラム・音楽という役割で行われている。つまり、ネットを介した共同開発である

NIGORO結成後はメンバーおよび関係者が集まることもあるが、ネットを通じた作業は今も行われている。

なお、「面白いフリーソフト・シェアウェア避難所」というしたらば掲示板に立てられているGR3 PROJECT、およびNIGOROスレッドには、時折関係者がコメントに対するレスや告知を書き込むことがあり、古くから交流している。

GR3 PROJECTの結成と解散 編集

GR3 PROJECTの結成の経緯は、代表である「ならむら」が自分が主催するMSXゲームサイトに遊びに来たプログラマーの「duplex」に対して、チャット上でゲームを作ってみたいと言った事がきっかけである(ちなみに、duplexはサイトに遊びに行く以前にネットをやめようと考えていた)。後にGR3のサンプルを見た「サミエル」が参加する。 公開されたゲームはフリーウェアであるが、諸事情からベクターへの登録はせず、雑誌収録の許可も出していない。

彼らの作る作品は、MSXのゲームからの何らかのオマージュが含まれる。ゲームに付属する説明書もMSX風のデザインになっている。

2006年(平成18年)12月31日をもって解散する予定だったが、終了企画(サヨナラ企画)として作成していたゲームの第三弾が完成せず、この時点で一旦は延期とした。しかしメンバーのduplexが仕事で忙しくなり、このままではずるずると延期してしまう恐れがあると判断。第三弾の開発を中止し、2007年(平成19年)1月末をもって改めて解散を発表した。

NIGOROとしての再結成 編集

2007年(平成19年)2月1日に解散を迎えたが、同日に「3匹が企む」というタイトルのついたブログを立ち上げ、仕事化していくことを発表、2007年(平成19年)5月12日にオフィシャルサイト「NIGORO」を立ち上げた。

今後は、Windows用ゲームソフト以外にも、FLASHによるミニゲームや、携帯電話向けゲーム、コンシューマ用ゲーム機のダウンロードコンテンツなど、を視野に入れて開発を進めていく。

また、日本国内外のゲームカンファレンスやインディーズゲームの講演にも力を入れている。

2018年8月末には、キックスターターの支援を受けながら開発していたLA-MULANAの続編、LA-MULANA2をリリース。なお、メンバーであるduplexの仕事の関係上、以降はメインプログラマーとしての参加が最後となっている[1]

作品 編集

GR3 PROJECT
  • GR3(2001年発表)
  • LA-MULANA(2005年発表)
  • LA-MULANAエディタ
  • GR3 RE-DEATH
NIGORO
  • Death Village
  • 薔薇と椿シリーズ
  • ひっこしぽろぽろ
  • 宇宙船キャプスターII
  • めくり番長
  • バウンスショット
  • 未来開発カンパニー(ダレット運営のダレットワールド内。後に「こちら未来開発宇宙開発支社」としてNIGOROサイトへ移植)
  • ミラクルウィッチ
  • ルエミーザ・小杉博士の遺跡クイズ
  • LA-MULANA(リメイク版)
  • LA-MULANA2

脚注 編集

  1. ^ 『LA-MULANA 2』完成記念トークイベント“LA-MULANA通の会”リポート NIGOROメンバーのぶっちゃけ話が満載! - ファミ通.com 2018-08-21 19:19:00

関連項目 編集

外部リンク 編集