PFUブルーキャッツ
PFUブルーキャッツ(ピーエフユーブルーキャッツ)は、石川県かほく市を本拠地とする、PFUの女子バレーボールチームである。2019年10月現在、V.LEAGUE Division1(V1リーグ)に所属している。
PFUブルーキャッツ | |
---|---|
原語表記 | PFUブルーキャッツ |
ホームタウン | 石川県かほく市 |
クラブカラー | 青、黄 |
創設年 | 1980年 |
所属リーグ | V.LEAGUE Division1 |
チーム所在地 | 石川県かほく市 |
体育館所在地 | 石川県かほく市 |
代表者 | 藤田徹 |
監督 | 坂本将康 |
ホームページ | 公式サイト |
概要
1979年に石川県河北郡宇ノ気町(現かほく市)のユーザック電子工業(現PFU)社内で「宇ノ気クラブ」としてバレーボールチームが発足されたのが始まり[1]。翌年正式に創部。2002年V1リーグ(現・VチャレンジリーグI)昇格。
チーム名の「ブルーキャッツ」とは、「ブルー」はPFUのコーポレートカラーで「爽やかさ」「清潔感」「知性」を意味し、「キャッツ」はかほく市で開催されているキャッツフェスタが由来で、「猫」のように気高く俊敏性に富んだ選手に育つようにという願いが込められている[2]。チームマスコットはメス猫の『ブルーニャ』であり、シャツネームは「Blue★nya」、背番号は0、好物は石川県の魚である[2][3]。
練習場はかほく市内のPFU体育館であり[4]、ホームゲームは石川県内の松任総合運動公園体育館などで開催されている。
歴史
1979年に「宇ノ気クラブ」としてバレーボールチームが発足され、1980年にユーザック電子工業バレーボール部として創部。1987年、会社の合併に伴いチーム名もPFUに変更。
1989年から地域リーグに参戦。1991年の石川国体では、同県出身で元全日本選手だった東谷友恵(旧姓:本郷)がチームに加わり、3位に入った[1]。1997年に東谷が監督に就任し、チーム強化が本格的にスタート[1]。2002年の第22回地域リーグで準優勝を果たし、V1リーグ(現・Vチャレンジリーグ)昇格をかけての入替戦では敗れるも、V1リーグに休部チームが出た影響で繰り上げ昇格となった。
V1リーグ初参戦となった2002/03シーズンの第5回大会では7位。しかし、2003/04シーズンの第6回V1リーグでは2シーズン目にして準優勝を果たした。Vリーグ(現・Vプレミアリーグ)出場決定入替戦ではデンソー・エアリービーズに連敗してVリーグ昇格はならなかった。2004/05シーズンの第7回V1リーグでは4位。
2005年以降、Vリーグ(2006/07シーズンよりV・プレミアリーグ)昇格を目指し、着実にチーム力を強化する[1]。2005/06シーズンから3シーズン連続でV1リーグ(2006/07シーズンよりV・チャレンジリーグ)準優勝を果たすが、2005/06シーズンの入替戦ではまたもデンソーに連敗して昇格ならず。2006/07シーズンは日立佐和リヴァーレ(現・日立リヴァーレ)に、2007/08シーズンは武富士バンブーにそれぞれ入替戦で連敗してV・プレミアリーグ昇格はならなかった。2008/09V・チャレンジリーグでは初優勝を果たすが、V・チャレンジマッチ(入替戦)でまたも武富士に敗れて昇格ならず。ここまでV・プレミアリーグ昇格をかけた入替戦に全部で5回出場したが、9戦全敗と、プレミアの壁に苦闘している。
さらなるステップアップを図り、2009年に日新製鋼ドルフィンズ、東レ・アローズ(女子)のコーチを歴任した岸本太道を新監督に迎えるが、2009/10V・チャレンジリーグは熟成不足もあり7位で終わる[1]。以降は上位に進出するもの、日立リヴァーレと上尾メディックスの台頭もあり、入替戦出場を果たせないシーズンが続く。
2011年に、全日本男子とJTマーヴェラスの監督を歴任した寺廻太が監督に就任。しかし、2011/12V・チャレンジリーグでは振るわず5位。2012年4月、ファン投票および社内公募の結果、マスコットキャラクターの愛称を『ブルーニャ』に決定した[6]。2012/13V・チャレンジリーグは4位。2013年5月、AVCアジアクラブ選手権に日本代表として出場し、銅メダルを獲得した[7]。その後、元全日本、JTの坂下麻衣子、全日本メンバーの松浦寛子、前シーズン日立リヴァーレのV・プレミアリーグ昇格に貢献したジェニファー・ドリスが入団し[8][9][10]、大幅な補強を行った。
2015/16VチャレンジリーグIに準優勝しV・チャレンジマッチに臨んだブルーキャッツは、1勝1敗ながらセット率でデンソーを上回り、悲願のプレミア昇格資格を得た[11]。2016年3月16日に開催されたVリーグ機構理事会において、2016/17シーズンからV・プレミアリーグへの昇格が正式決定した[12]。
昇格後のプレミアリーグ2016/17シーズンではわずか3勝に留まり最下位となりV・チャレンジマッチに回った。昨年の同試合で対戦したデンソーと再び対戦、二連敗しわずか1シーズンでVチャレンジリーグIへの降格が決定した[13]。
2018年3月14日、PFUは2017/18シーズンまで監督を務めた寺廻太が、日本バレーボール協会女子強化本部長就任に伴い、コーチだった加藤陽一が監督に昇任すると発表[14]。
成績
主な成績
- 優勝 なし
- チャレンジリーグ・チャレンジリーグI(実業団リーグ/V1リーグ)
- 黒鷲旗全日本選手権
-
- 優勝なし
- 準優勝なし
年度別成績
大会名 | 順位 | 参加チーム数 | 試合数 | 勝 | 敗 | |
---|---|---|---|---|---|---|
V1リーグ | 第5回 (2002/03) | 7位 | 8チーム | 14 | 2 | 12 |
第6回 (2003/04) | 準優勝 | 7チーム | 12 | 9 | 3 | |
第7回 (2004/05) | 4位 | 8チーム | 14 | 9 | 5 | |
第8回 (2005/06) | 準優勝 | 8チーム | 14 | 12 | 2 | |
V・チャレンジリーグ | 2006/07シーズン | 準優勝 | 8チーム | 14 | 13 | 1 |
2007/08シーズン | 準優勝 | 8チーム | 14 | 10 | 4 | |
2008/09シーズン | 優勝 | 10チーム | 18 | 15 | 3 | |
2009/10シーズン | 7位 | 12チーム | 16 | 9 | 7 | |
2010/11シーズン | 3位 | 12チーム | 18 | 14 | 4 | |
2011/12シーズン | 5位 | 12チーム | 22 | 13 | 9 | |
2012/13シーズン | 4位 | 10チーム | 18 | 10 | 8 | |
2013/14シーズン | 3位 | 10チーム | 18 | 13 | 5 | |
2014/15シーズン | 準優勝 | 10チーム | 18 | 15 | 3 | |
V・チャレンジリーグI | 2015/16シーズン | 準優勝 | 8チーム | 21 | 17 | 4 |
V・プレミアリーグ | 2016/17シーズン | 8位 | 8チーム | 21 | 3 | 18 |
V・チャレンジリーグI | 2017/18シーズン | 準優勝 | 7チーム | 18 | 16 | 2 |
V.LEAGUE Division1 | 2018/19シーズン | 11位 | 11チーム | 20 | 0 | 20 |
2019/20シーズン | 12チーム |
選手・スタッフ
選手
背番号 | 名前 | シャツネーム | 国籍 | P | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 有田妃奈乃 | ARITA | 日本 | MB | |
2 | ジェニファー・ドリス | DORIS | アメリカ合衆国 | MB | |
3 | 吉安遥 | YOSHIYASU | 日本 | L | |
4 | 宇田沙織 | UDA | 日本 | OH | キャプテン[17] |
5 | 江畑幸子 | EBATA | 日本 | OH | |
6 | 村上華澄 | MURAKAMI | 日本 | MB | |
7 | 合屋咲希 | GOYA | 日本 | OH | |
8 | 高相みな実 | TAKASO | 日本 | OH | |
9 | 山下遥香 | YAMASHITA | 日本 | S | |
10 | 園田風音 | SONODA | 日本 | S | |
11 | 堀口あやか | HORIGUCHI | 日本 | OH | 副キャプテン[17] |
12 | 清水眞衣 | SHIMIZU | 日本 | MB | |
13 | 津賀菜緒 | TSUGA | 日本 | OH | |
14 | 島畑奈緒子 | SHIMAHATA | 日本 | S | |
15 | 松下紗也 | MATSUSHITA | 日本 | MB | |
16 | 和田実莉 | WADA | 日本 | L | |
17 | 筒井さやか | TSUTSUI | 日本 | L | |
18 | 瀬戸杏華 | SETO | 日本 | MB | 内定選手(2019年12月1日登録有効)[18][19] |
19 | タナッチャ・スークソッド | THANACHA | タイ | OH | |
20 | 森田茉莉 | 日本 | L | 内定選手(未登録)[18] | |
33 | 和才奈々美 | WASAI | 日本 | OH |
スタッフ
役職 | 名前 | 国籍 |
---|---|---|
部長 | 藤田徹 | 日本 |
監督 | 坂本将康 | 日本 |
コーチ | 舟越悠二 | 日本 |
コーチ | 坂下麻衣子 | 日本 |
コーチ | 倉田真 | 日本 |
トレーナー | 渡辺裕之 | 日本 |
トレーナー | 川原舞瑠 | 日本 |
アナリスト | 小亦美紀 | 日本 |
マネージャー兼通訳 | 菊地紀子 | 日本 |
運営担当 | 福田一郎 | 日本 |
広報担当 | 金子健太郎 | 日本 |
かつて在籍していた主な選手
脚注
- ^ a b c d e f “チーム沿革”. Vリーグ機構. 2013年10月25日閲覧。
- ^ a b “チーム紹介”. PFUブルーキャッツ. 2013年10月25日閲覧。
- ^ “ブルーニャのさんぽ”. PFUブルーキャッツ. 2013年10月25日閲覧。
- ^ “チーム概要”. Vリーグ機構. 2013年10月25日閲覧。
- ^ “「かほく市のバレーボール教室」に参加しました”. PFUブルーキャッツ (2013年9月20日). 2013年10月25日閲覧。
- ^ “ブルーキャッツマスコットの愛称が『ブルーニャ』に決定しました!!”. PFUブルーキャッツ. 2012年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年4月4日閲覧。
- ^ “2013アジアクラブバレーボール女子選手権大会 (3、4位決定戦)”. Vリーグ機構 (2013年5月6日). 2013年5月6日閲覧。
- ^ “新加入選手紹介”. PFUブルーキャッツ (2013年6月4日). 2013年10月25日閲覧。
- ^ “新加入選手紹介”. PFUブルーキャッツ (2013年9月6日). 2013年10月25日閲覧。
- ^ “新加入選手紹介”. PFUブルーキャッツ (2013年9月19日). 2013年10月25日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “試合結果”. 2016年3月6日閲覧。
- ^ Vリーグ機構. “JTマーヴェラス、PFUブルーキャッツのV・プレミアリーグ昇格決定のお知らせ”. 2016年3月17日閲覧。
- ^ “【レポート】上尾、デンソーがチャレンジマッチ勝利!JT、FC東京は残留!~V・チャレンジマッチ(3/12)~”. Vリーグ機構. 2017年3月13日閲覧。
- ^ “寺廻監督の退任ならびに加藤新監督の就任について”. PFUブルーキャッツ. 2018年3月14日閲覧。
- ^ a b “選手・スタッフ紹介”. PFUブルーキャッツ. 2019年11月17日閲覧。
- ^ a b “PFUブルーキャッツ”. Vリーグ. 2019年11月17日閲覧。
- ^ a b “2019年度 新体制について”. PFUブルーキャッツ (2019年7月24日). 2019年11月18日閲覧。
- ^ a b “2020年度 入社内定選手のお知らせ”. PFUブルーキャッツ (2019年10月1日). 2019年11月27日閲覧。
- ^ “追加登録選手・スタッフ(女子)リスト一覧 (PDF)”. Vリーグ機構 (2019年11月27日). 2019年11月27日閲覧。
関連項目
- PFU
- PFUブルーキャッツの歴代選手・スタッフ一覧
- Seattle Standard Café:公式応援ソング
- ほくりくアイドル部 - 応援ガール「BlueCats チアチーム」(2018年11月 - )
外部リンク
- PFUブルーキャッツ オフィシャルサイト - チーム公式サイト
- PFUブルーキャッツ【Official】 (@PFUBlueCats) - Twitter
- PFUブルーキャッツ【Official】 - Facebook
- PFUブルーキャッツ【Official】 (pfu_bluecats) - Instagram
- PFUブルーキャッツ【Official】 - YouTube
- PFUブルーキャッツ - Vリーグ公式サイトのチーム紹介