Poison (ALI PROJECTのアルバム)

Poison』(プワゾン)は、宝野アリカ片倉三起也による日本音楽ユニットALI PROJECTの通算11枚目[2]オリジナルアルバム2009年8月26日徳間ジャパンコミュニケーションズから発売された。なお当項目では、ALI PROJECTの2009年におけるライブツアー『Poison 〜毒を食らわば皿まで〜』についても扱う。

Poison
ALI PROJECTスタジオ・アルバム
リリース
録音 2009年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル 徳間ジャパンコミュニケーションズ(TKCU-77133)
チャート最高順位
ALI PROJECT アルバム 年表
禁書
2008年
Poison
(2009年)
汎新日本主義
2010年
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概要 編集

オリジナルアルバムとしては『禁書』から約1年ぶりの発売。『禁書』『Psychedelic Insanity』『Dilettante』と同様に10曲収録され、最終トラックがインストゥルメンタルとなる。浪漫主義的白アリから目眩しく疾走感の黒アリまで、枠に嵌らない様々な音楽形態、独特のヴィジュ アルパフォーマンスで、聴く者観る者を異世界へと引きずり込む。アルバム・コンセプトは危険で妖艶、美しくロマンティックな音楽毒。

キャッチコピー 編集

さあ 言葉に毒を盛ろう ひとおもいに その世界を殺してあげる 君の代わりに

収録曲 編集

  1. Poisoner [4:39]
    • ポイズナーと読み、「毒殺者」などの意味がある。フランス語などに良い言葉がなかったので英語を用いた。
  2. 処女懐胎、あるいは白骨塔より少女達は飛翔する [4:53]
  3. お毒見LADY [4:53]
  4. 阿芙蓉寝台 [4:28]
    • 「あへんしんだい」と読む。宝野曰く「スプラッター」の歌詞らしい。
  5. 極色一代女 [4:35]
  6. Animals on the Earth [4:48]
  7. 上海繚乱ロマンチカ [4:38]
    • 『Poison』で最初に完成した楽曲。「毒と美」をテーマに中国風に仕上げている。
    • Aメロ、Cメロにラルフ・エヴァンズの『弦楽四重奏曲第1番 第1楽章』が引用されている。
    • サビにジョージ・アンタイルの『弦楽四重奏曲第3番 第1楽章』『弦楽四重奏曲第3番 第3楽章』が引用されている。
    • イントロ、1番~2番の間奏にフィリップ・グラスの『弦楽四重奏曲第2番 カンパニー 第3楽章』が引用されている。また、2番~3番の間奏に同楽曲より第4楽章が引用されている。
    • 上記引用楽曲はすべて「4つのアメリカの弦楽四重奏曲」というアルバムに収録されている。
  8. 世紀末ゲネシス [4:46]
    • 宝野の「合唱の入った曲を」との要望により作曲。
    • AメロにBIG FISH AUDIOのサンプル音源『HIP HOP EXOTICA 2』より「02」「32」が利用されている。
  9. この國の向こうに [4:58]
  10. discipline [instrumental [3:45]

参加ミュージシャン 編集

  • Strings:渡辺剛ストリングス[M3, M4, M5, M6]、RUSH by 加藤高志[M9, M10]
  • Cembalo:Masako Hosoda(細田真子)[M10(instrumental)]
  • Chorus:Tokyo Philharmonic Chorus[M3, M8]
  • DrumSoul Toul(そうる透)[M7]
  • Wood Bass:Shigeru Matsumoto(松本茂)[M7]
  • Guitar:Hiroki Ito(伊藤浩紀)[M7]
  • Trumpet:Eric Miyashiro[M7]
  • Trombone:Eijiro Nakagawa(中川英二郎)[M7]
  • T.Sax:Akio Miyazaki(宮崎明生)[M7]
  • B.Sax:Robert Zung[M7]
  • Flute:Masami Nakagawa(中川昌三)[M7]

クレジット 編集

Performed by ALI PROJECT
Engineered by Jiro Takita
Mastering Engineered by YOICHI AIKAWA(相川洋一)(Rolling Sound)
music coodination Emari Mamiya(間宮えまり)(Genuine)
recorded & mixed at FLAMINGO SOUND
studio GREENBIRD
SOUND INN STUDIO
Zazou Music Shed
Art Direction & Design Maiko Yoshino(吉野磨衣子)
Photography Hironobu Onodera(小野寺廣信)
Photography Assistant Yu Nemoto(根本由)
Hair & Make-up Fusae Tachibana(橘房図)
Hair & Make-up Assistant Komaki
Stylist Miki Aizawa(相澤樹)
Stylist Assistant Zucchan
Men's Model J'zK(茶漬け)
location ROBBIN'S CLUB
Artist Management Boris Vian Inc.
A&R Tomoko Okada(岡田知子)(Tokuma Japan Communications
Sales Promotion Hideo Tanaka(田中英雄)(Tokuma Japan Communications
Special Thanks to Makoto Sugimoto(杉本真)、Makoto Okuda(奥田誠)、Naho Ohyama(Backstage Project)
Yukyoukai(勇侠会) / Cherry / Abechan

ライブツアー 編集

 
福岡会場・Zepp Fukuoka

ALI PROJECTの2009年のツアー『Poison 〜毒を食らわば皿まで〜』は、2009年9月下旬から10月上旬にかけて日本国内の4か所で開催された。2008年の「禁書発禁」ツアーと同様に、パンフレットには『Poison』の解説が掲載されている。

リストは日時、地名、会場の順。

ツアーには渡辺剛杉野裕(ヴァイオリン)、Olive、INGA、Cyantama、Ringo(ダンサー)が参加した。

脚注 編集

  1. ^ 2009年09月第1週の邦楽アルバムランキング情報
  2. ^ インディーズ作品含む
  3. ^ Breaks Bass Sample from Breakbusters | Splice Sounds” (英語). Splice. 2022年12月23日閲覧。
  4. ^ Breaks Fx Sample from Breakbusters | Splice Sounds” (英語). Splice. 2022年12月23日閲覧。
  5. ^ Breaks Synth Sample from Breakbusters | Splice Sounds” (英語). Splice. 2022年12月23日閲覧。
  6. ^ Breaks Sample from Breakbusters | Splice Sounds” (英語). Splice. 2022年12月23日閲覧。
  7. ^ Limited, Synchtank (英語), Payback Time - Warner Chappell Production Music, https://www.warnerchappellpm.com/track/615-platinum-series-sfl1152-05/MjY5NjYxMTctNWU0Njk4 2023年2月11日閲覧。 

参考文献 編集

  • ALI PROJECT、BACKSTAGE PROJECT、勇侠会・編『ALI PROJECT TOUR 2009 Poison 〜毒を食らわば皿まで〜』 2009年。
    • 現地販売のパンフレット。「勇侠会」はALI PROJECTのオフィシャルファンクラブ。

外部リンク 編集