RIVER (AKB48の曲)

AKB48のメジャー14枚目のシングル

RIVER」(リバー)は、日本の女性アイドルグループ・AKB48の楽曲。楽曲は秋元康により作詞、井上ヨシマサにより作曲されている。2009年10月21日にAKB48の14作目のシングルとしてキングレコードから発売された[注釈 1]。楽曲のセンターポジションは高橋みなみ前田敦子の2人が務めた。

RIVER
AKB48シングル
初出アルバム『神曲たち
A面 RIVER
B面 君のことが好きだから
ひこうき雲(シアターガールズver.)
リリース
規格 マキシシングル
録音 2009年
日本の旗 日本
ジャンル J-POP
時間
レーベル You, Be Cool!/KING RECORDS(通常盤)
NEW KING RECORDS(劇場盤)
作詞・作曲 秋元康(作詞)
井上ヨシマサ(作曲)
プロデュース 秋元康
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2009年10月度月間2位(オリコン)
  • 2009年度年間22位(オリコン)
  • 2位(Billboard JAPAN Hot 100
  • 1位(Billboard JAPAN Hot Singles Sales)
  • 5位(Billboard JAPAN Hot Top Airplay)
  • 24位(Billboard JAPAN Adult Contemporary Airplay)
  • 17位(RIAJ有料音楽配信チャート
  • AKB48 シングル 年表
    言い訳Maybe
    (2009年)
    RIVER
    (2009年)
    桜の栞
    (2010年)
    ミュージックビデオ
    AKB48「RIVER」 - YouTube
    テンプレートを表示

    キャッチコピーは「向こう岸には夢がある。」。また、AKB48の姉妹グループであるJKT48によるカバーがシングルリリースされている(後述)。

    背景とリリース 編集

    楽曲のシングル盤は通常盤、劇場盤の2種類があり、それぞれのレーベルはYou, Be Cool!/KING RECORDSNEW KING RECORDS。劇場盤は販路限定盤でサイト「キャラアニ」を通して発売された。通常盤のみDVDが付属している。特典として、通常盤(初回プレスのみ)には全国握手会参加券(東京・名古屋・大阪・福岡・札幌・広島・仙台)、およびファンからの人気投票によりセットリストが決められるライブイベント『AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100 2010』の楽曲投票券の計2種が封入されている。劇場盤には個別握手会参加券(東京ビッグサイトSKE48劇場)、スペシャル公演(8・9期生公演・カラオケ大会・AKB総会)観覧抽選券、各種メンバー生写真1枚(ランダム)の計3種が封入されている。カップリング曲は両者とも共通で、「君のことが好きだから」「ひこうき雲(シアターガールズ ver.)」の2曲がある。それぞれを歌唱するメンバーとして「アンダーガールズ」および「シアターガールズ」が結成されている。後者は『チームA 5th Stage「恋愛禁止条例」』公演で歌われた楽曲のメンバーを変更したものである。

    2009年9月13日に富士急ハイランドとのコラボイベント『AKB48 夏のサルオバサン祭り』が開催され、富士急ハイランド内のコニファーフォレストで行われた無料の野外コンサートにおいて初披露された[1]。CD発売に先駆け、同年10月7日より、レコチョクにおいて着うたを、10月14日21時よりキングレコードHPにおいて24時間限定でミュージック・ビデオを先行配信。

    選抜メンバーの人数は前作より5人少ない16人で、初選抜および選抜復帰はゼロ。前作の選抜メンバーのうち、佐藤亜美菜佐藤由加理多田愛佳倉持明日香浦野一美の5人が選抜から外れた。

    楽曲のミュージック・ビデオは、「大声ダイヤモンド」、「10年桜」、「涙サプライズ!」、「言い訳Maybe」に続き高橋栄樹が監督を務めている。ロケは航空自衛隊航空救難団入間ヘリコプター空輸隊の協力により、入間基地にある同隊の格納庫やヘリコプターを使用し行われた。また、このビデオとは別に、『AKB48 NY公演 supported by スカパー!HD』のため16人のメンバーがニューヨークを訪れた際、『AKB48 ネ申テレビ』シーズン3の企画で、現地クリエーター2名に依頼し、16人を現場の即興オーディションで各8人の2チームに分け、各チーム毎にミュージック・ビデオを撮影、同番組内で放映した。

    ミュージック・ビデオで、帽子をかぶっていたメンバーは、秋元才加板野友美篠田麻里子峯岸みなみの4人。

    楽曲は2009年10月30日の『ミュージックステーション』および同年12月25日の『ミュージックステーションスーパーライブ2009』で披露された。

    NHK紅白歌合戦では2年ぶり2回目の出場となった第60回[注釈 2](2009年)および、9度目の出場となった第67回[注釈 3]2016年)において披露されている。

    アートワーク 編集

    ジャケット写真のメンバー
    通常盤 板野友美、大島優子、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、松井珠理奈、渡辺麻友
    劇場盤

    チャート成績 編集

    『RIVER』のシングルCDは、グループ初となるオリコン週間シングルチャート1位を記録。初動売上ではYUIの『again』を抜き、2009年発売の女性アーティストによるシングルとしての最高記録を更新。また、初動売上のみでAKB48の過去の全シングルの累積売上を抜き、グループ最高売上枚数(当時)を記録した[4]。また、作曲者の井上ヨシマサとしては1989年浅香唯に提供した「TRUE LOVE」以来約20年ぶりのオリコン週間シングルチャート1位を記録した。

    メディアでの使用 編集

    楽曲は以下のメディアで使用されている。

    RIVER

    上記のうち、映画『告白』ではある場面で薄暗い部屋のテレビ画面に映し出される映像に本楽曲が挿入歌として使用されており[5]、「『告白』オリジナル・サウンドトラック」CDにも収録されている。

    君のことが好きだから

    シングル収録トラック 編集

    通常盤 編集

    CD[7]
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.RIVER秋元康井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    2.君のことが好きだから(アンダーガールズ)秋元康織田哲郎野中“まさ”雄一
    3.ひこうき雲(シアターガールズ ver.)(シアターガールズ)秋元康成瀬英樹野中“まさ”雄一
    4.「RIVER(off vocal ver.)」 井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    5.「君のことが好きだから(off vocal ver.)」 織田哲郎野中“まさ”雄一
    合計時間:
    DVD[7]
    #タイトル作詞作曲・編曲監督
    1.「RIVER Music Clip」  高橋栄樹
    2.「君のことが好きだから Music Clip」  斎藤竜也
    3.「ひこうき雲(シアターガールズver.) Music Clip」  門田博喜
    4.「特典映像『私服のときスペシャル 〜デートの時に言われたい一言〜』」   

    劇場盤 編集

    CD[8]
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.RIVER秋元康井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    2.君のことが好きだから(アンダーガールズ)秋元康織田哲郎野中“まさ”雄一
    3.ひこうき雲(シアターガールズ ver.)(シアターガールズ)秋元康成瀬英樹野中“まさ”雄一
    4.「RIVER(off vocal ver.)」 井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    5.「君のことが好きだから(off vocal ver.)」 織田哲郎野中“まさ”雄一
    合計時間:

    選抜メンバー 編集

    収録アルバム 編集

    JKT48によるカバー 編集

    RIVER
    JKT48シングル
    B面 Sakura no Shiori
    Mirai no Kajitsu
    Kimi ni Au Tabi Koi wo Suru(通常盤)
    リリース
    規格 マキシシングル
    録音 2013年
      インドネシア
    レーベル Hits Records
    作詞・作曲 秋元康(作詞)
    井上ヨシマサ(作曲)
    プロデュース 秋元康
    チャート最高順位
    JKT48 シングル 年表
    -RIVER
    (2013年)
    Yuuhi wo Miteiruka?
    (2013年)
    ミュージックビデオ
    JKT48「RIVER」 - YouTube
    テンプレートを表示

    AKB48の姉妹グループであるJKT48が本楽曲をカバーし、グループのメジャーデビューシングルとしてリリースした。歌詞サビの決め台詞以外はインドネシア語に翻訳(直訳と言っても差し支えないほど元の歌詞に忠実)されている。楽曲のセンターポジションはデフィ・キナル・プトゥリとメロディー・ヌランダニ・ラクサニ

    シングル盤は通常盤と劇場盤がある。2013年5月11日に劇場盤がHits Recordsから先行発売された[9]。発売場所はJKT48劇場。通常盤の発売日は5月17日。通常盤については、インドネシアでのリリース後に日本向け特別盤がリリースされることとなり、2013年6月中旬にリリースされた[10]。通常盤にはDVDが付属しているほか、特典として選抜メンバー生写真1枚(16名の中からランダムで1枚)とモバイルゲームカードが封入されている。日本向け特別盤には選抜メンバー生写真1枚と高城亜樹&仲川遥香のツーショット生写真1枚(3種類の中からランダムで1枚)が封入されているが、モバイルゲームカードはない。劇場盤はCDのみで、特典と個別握手券1枚とメンバーのトランプカード1枚が封入されている。

    インドネシアのRCTIで放送されている音楽番組『Dahsyat』のチャートでは、2013年9月2日放送で1位[11]に上昇した。

    日本のテレビ番組では2016年11月5日放送の『AKB48 SHOW!』(NHK BSプレミアム)で披露された[12][13]

    収録曲 編集

    通常盤 編集

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「RIVER」秋元康井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    2.「Sakura no Shiori -Pembatas Buku Sakura-」秋元康上杉洋史光田健一
    3.「Mirai no Kajitsu -Buah Masa Depan-」秋元康岡田実音高島智明
    4.「Kimi ni Au Tabi Koi wo Suru -Jatuh Cinta Setiap Bertemu Denganmu-」秋元康Gajin関淳二郎
    DVD
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「RIVER Music Video」  
    2.「RIVER Making Video Behind the Scenes」  
    3.「Mirai no Kajitsu Behind the Scenes」  

    劇場盤 編集

    CD
    #タイトル作詞作曲編曲時間
    1.「RIVER」秋元康井上ヨシマサ井上ヨシマサ
    2.「Sakura no Shiori -Pembatas Buku Sakura-」秋元康上杉洋史光田健一
    3.「Mirai no Kajitsu -Buah Masa Depan-」秋元康岡田実音高島智明

    選抜メンバー 編集

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ 配信限定シングル『Baby! Baby! Baby!』を含む。インディーズシングルを含めると通算16作目。
    2. ^ メドレー「RIVERサプライズ! 紅白Remix」の1曲として披露[2]
    3. ^ 「夢の紅白選抜SPメドレー」の1曲目として披露[3]
    4. ^ AKB48の姉妹グループ・SKE48から選抜。
    5. ^ 発売直前の2013年4月28日よりAKB48との兼任を開始。

    出典 編集

    1. ^ “メンバーも出没! AKB48が富士急ハイランドを終日ジャック”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2009年9月14日). https://natalie.mu/music/news/21202 2019年1月12日閲覧。 
    2. ^ “トリはドリカムvs.サブちゃん!「紅白」出演順決定”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2009年12月27日). https://natalie.mu/music/news/25745 2017年2月6日閲覧。 
    3. ^ “AKB48、紅白選抜の“センター”披露 涙で歌唱<上位16名>”. モデルプレス (ネットネイティブ). (2016年12月31日). https://mdpr.jp/music/detail/1651132 2017年2月6日閲覧。 
    4. ^ “AKB48初のシングル首位、17.9万枚で09年女性アーティスト初動売上トップに”. ORICON NEWS. (2009年10月27日). https://www.oricon.co.jp/news/70103/full/ 2009年10月27日閲覧。 
    5. ^ “AKB48、松たか子主演「告白」に出演していた!大島ら15日に舞台挨拶”. 映画.com. (2010年6月10日). https://eiga.com/news/20100610/23/ 2010年6月11日閲覧。 
    6. ^ “『闘真伝』のCMにAKB佐藤亜美菜さん&SKE松下唯さんがコスプレ姿で登場!”. 電撃オンライン (KADOKAWA). (2009年10月1日). http://dengekionline.com/elem/000/000/199/199398/ 2024年3月16日閲覧。 
    7. ^ a b AKB48 2009a
    8. ^ AKB48 2009b
    9. ^ JKT48 1st シングルCD 「RIVER劇場盤」先行発売!!」”. JKT48公式サイト (2013年5月10日). 2013年5月12日閲覧。
    10. ^ JKT48 1st シングルCD "RIVER" 日本向け特別版販売のお知らせ”. JKT48公式サイト (2013年5月19日). 2013年5月22日閲覧。
    11. ^ Noah Posisi 5, Citra Scholastika Posisi 9” (インドネシア語). Dahsyat On Net (2013年9月2日). 2013年10月8日閲覧。
    12. ^ 2016.11.05 #131”. NHK「AKB48 SHOW!」. 日本放送協会 (2016年11月5日). 2017年2月6日閲覧。
    13. ^ いしぴぃ (2016年11月4日). “JKT48初登場!! 渾身の「RIVER」!! 横山総監督コーナーが突然のタイトル変更!!ゲストは大島涼花 山本彩ソロアルバム特集!!レコーディングに潜入!! 「レインボーローズ」スタジオライブ!!”. AKB48SHOWブログ:NHK. 日本放送協会. 2017年2月6日閲覧。

    参考文献 編集

    • AKB48『RIVER』(通常盤)キングレコード、2009年10月21日。ASIN B002M5P6V4。KIZM-43/44。 
    • AKB48『RIVER』(劇場盤)キングレコード、2009年10月21日。ASIN B002TL1TCQ。NMAX-1087。 

    外部リンク 編集