RPOロケットランチャー

ソビエト製の携帯式ロケットランチャー

RPO シュメーリロケットランチャーロシア語: РПО «Шмель»マルハナバチの意味)は、1970年代ソビエト連邦で開発された携帯式ロケットランチャーである。製造元では火炎放射器(焼夷兵器)として区分されている。

RPO-A
RPO-Aの発射器(上)とロケット弾(下)
RPO-A
種類 ロケット弾発射器
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシアの旗 ロシア
仕様
種別 ロケットランチャー
口径 93mm
使用弾薬 #弾頭を参照
装弾数 1発
全長 920mm(ロケットランチャー)
700mm(ロケット弾
重量 11kg
銃口初速 125±5m/秒
有効射程 20m(最小射距離)
600m(有効射距離)
1,000m(最大射距離)
歴史 
関連戦争・紛争 ソ連のアフガニスタン侵攻
チェチェン紛争
ベスラン学校占拠事件
その他多くの戦争紛争
バリエーション RPO-A、RPO-Z、RPO-D
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概要 編集

RPOは単発式で、折りたたみ式のトリガーグリップとフォアグリップを有する。個人携行時には背中に2基1組で携行し、携行者は他人の助力なしでRPOを取り出して射撃することができる。

RPOのロケット弾は、工場での製造段階においてキャニスター兼用のランチャーに封入されており、ランチャーは発射後に廃棄される使い捨てである。なお、ランチャーの耐用年数は10年である[1]

弾頭 編集

RPO シリーズには以下の3種類が用意されており、用途を表す最後のアルファベットで区別する。

これらの弾頭は、主にトーチカ家屋などの構築物や、それに立てこもる敵兵への攻撃を念頭に置いたものであり、RPG シリーズのそれとは違って対戦車用の成形炸薬弾は一切用意されていない。

実戦 編集

 
アフガニスタンで作戦行動を行うスペツナズ
一番左側の兵士がRPOを携行している

RPOシリーズは、アフガニスタンにおける軍事行動で初めて実戦投入され、山岳地帯洞窟家屋に立てこもるムジャーヒディーンを攻撃するのに使用された。ソビエト連邦の崩壊後もチェチェン紛争において、ロシア連邦軍がチェチェン独立派の歩兵が籠城している建物の掃討に使用している。

また、2004年ベスラン学校占拠事件においても、ロシア特殊部隊が突入時にこれを使用している。

登場作品 編集

コマンドーR
主人公のイワンが、敵アジトでの戦闘時に使用する。

脚注 編集

  1. ^ RPO-A Shmel”. militarytoday. 2022年10月2日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集