RUN! アプガ RUN!(仮)(ラン アプガ ラン かっこかり)は、女性アイドルグループ『アップアップガールズ(仮)』の初のドキュメント・フォトブック[1]2013年5月31日に音楽出版社から発売された[2]。撮影はSUSIEで[1][3]、文・取材は土屋恵介[3]。音楽出版社より出版されている雑誌『CDジャーナル』のムックという扱いになっている[4]

RUN! アプガ RUN!(仮)
著者 撮影:SUSIE
文・取材:土屋恵介
発行日 日本の旗 日本 2013年5月31日
発行元 音楽出版社
ジャンル ドキュメント・フォトブック
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 A4変型版 並製
ページ数 192
前作 -
公式サイト 公式ウェブサイト
コード ISBN 978-4861711077
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内容 編集

アップアップガールズ(仮)が2013年2月から4月にかけて日本全国6箇所で行った対バン形式のライブツアーTOWER RECORDS Presents アップアップガールズ(仮)対バン行脚(仮)(以下、対バン行脚)と、4月13日に横浜BLITZで行ったアップアップガールズ(仮) 3rd LIVE 横浜BLITZ大決戦(仮)(以下、横浜BLITZ大決戦)の写真が収録されている[5][6]。ライブ自体の写真の他、移動中の電車・旅館[7]・楽屋でのアップアップガールズ(仮)のメンバーの写真も収録されている[1]

また、写真以外に、公演毎のメンバーインタビュー・横浜BLITZ大決戦後に行われたメンバーソロインタビュー・作曲家のmichitomoインタビュー・振付師の竹中夏海インタビュー・吉田豪タワーレコード代表取締役社長の嶺脇育夫の対談が収録されている[1]。メンバーソロインタビューの字数は計約3万字であり[6]、本書全体の総字数は合計約6万字である[8][9]。BIGLOBE MUSICは「チョップで割れないくらいのボリューム」と評している[1]

本書のテーマは上記期間中の「戦いと成長の記録」であるが、「メンバーのみなさんが5年後、10年後にこれを見たときに、“私、このときこう思ってたんだ”って振り返ってもらえるようなものにしたい」という裏テーマが設定されている[7]

表紙は、撮影された写真を切り貼りしてデザインされたものであり[7]、本書編集担当の望月哲[3]によれば、横浜BLITZ大決戦のDVDのジャケット写真と関連したものとなっている[10]

本書の公式サイトでは、「メンバーが選ぶベストショット」として、各メンバーが本書に掲載された写真を1枚ずつ挙げている[7]

「メンバーが選ぶベストショット」
名前 地区 写真の説明
仙石みなみ 仙台 伊達政宗像とアプガメンバー
古川小夏 仙台 仙台決戦のライブ写真
森咲樹 横浜 ステージに登場した時の写真
佐藤綾乃 松山 松山の海での写真
佐保明梨 仙台 仙台決戦のライブ写真(Dorothy Little Happyとのコラボレーション)
関根梓 福岡 福岡城さくらまつりの写真
新井愛瞳 福岡 福岡の旅館での朝食風景
メンバー全員 横浜 横浜BLITZ大決戦のアンコールでファンがかかげた白いサイリウムの風景

メンバーソロインタビューは、ハロプロエッグ研修課程修了からインタビュー時点までを振り返ったものであるが[11]、仙石[12]・佐保[13]・関根[14]のインタビューは研修課程修了以前の出来事も振り返っている。

経緯 編集

アップアップガールズ(仮)は、2012年12月15日、ラフォーレミュージアム六本木にてアップアップガールズ(仮) 2nd LIVE 六本木決戦(仮)を開催し、その中で以下の事項を発表した[15]

  • 2013年2月24日から4月6日にかけて対バン行脚を開催すること。
  • 2013年4月13日に第3弾の単独ライブである横浜BLITZ大決戦を横浜BLITZで開催すること。

望月哲は、対バン行脚の開催を聞いて、行脚のうち1公演についてCDジャーナルのWEBサイト上で特集を組めればよいと考えていたが、企画書の内容を考える内に、全公演密着し本にしたいと考えるようになった[9]。その後望月は企画書を書き、2月14日にアップアップガールズ(仮)のマネージャーと打ち合わせし、本書を制作することが正式に決定した[9]

その後、アップアップガールズ(仮)のマネージャーは、メンバーに対バン行脚についての話をする中で、「ツアーに密着して撮影する」という本書についての説明も行った[7]。本書の大きさ・ページ数はメンバーの当初の想定を上回るものとなり[7]、ページ数については、望月が想定していたものよりも32ページ増え、192ページとなった[9]。2013年4月13日、横浜BLITZにて横浜BLITZ大決戦を開催し、本書を5月31日に発売することを発表した[16]

7月5日、本書の発売記念イベントをタワーレコード新宿店にて開催した[5][6]。土屋恵介の司会による[5]トークからイベントが始まり[6]、仙石が着替えている途中の写真など[5]、本書に掲載されていない写真の披露などが行われた[5]。その後、ミニライブで「イチバンガールズ!」「チョッパー☆チョッパー」「あの坂の上まで、」を披露し、イベント終了の流れとなったが、ここでサプライズとして、元ハロプロエッグ岡田ロビン翔子吉川友譜久村聖による本書へのコメントが紹介された[5][6]。最後に森[6]・佐保[5]による気合入れが行われ、イベントは終わりを迎えた[5][6]。イベント終了後には、囲み取材も行われ、メンバーは「この夏への意気込みを」話した[5]

評価 編集

本書の公式サイト内に「『RUN! アプガ RUN!(仮)』に寄せて」というコーナーがあり、著名人がコメント(書評等)を寄せている[17]

コメントを寄せた著名人
名前 備考
第1弾
ナカG 漫画家
PandaBoY 作曲家
fu_mou 作曲家
飛永翼 芸人・ラバーガール
高木三四郎 プロレスラー・DDTプロレスリング
高木JET晋一郎 ライター
田原章雄 女性自身副編集長・UFZSプロデューサー
第2弾
古木智志 タワーレコード新宿店(当時)
有本和貴 BIGLOBE MUSIC編集長
清野茂樹 フリーアナウンサー
加藤蛍 ライター
日笠麗奈 モデル
ダミー&オスカー ライター・ユニット
第3弾
青柳文子 モデル
RAM RIDER 作曲家
星野概念 JOYZ
Keyossie
島村祐介 『Top Yell』編集長
小野田衛 ライター
石井龍 2.5D
第4弾
斉藤瞳 FM-NIIGATAパーソナリティ・元メロン記念日
ミスター・ポーゴ プロレスラー
PANTA ミュージシャン
宮内健 音楽ライター(ramblin')
第5弾
岡田ロビン翔子 THEポッシボー・元ハロプロエッグ
吉川友 ソロ歌手・元ハロプロエッグ
譜久村聖 モーニング娘。・元ハロプロエッグ
第6弾
ISEKI キマグレン
掟ポルシェ ロマンポルシェ。
小出祐介 Base Ball Bear
第7弾
能登有沙 声優・元ハロプロエッグ
うすた京介 漫画家
大森靖子 ミュージシャン
第8弾
綾小路翔 氣志團
やついいちろう エレキコミック

また、BIGLOBE MUSIC編集長の有本和貴はBIGLOBE MUSICでも本書に対する書評を掲載しており「このドキュメント・フォトブックは写真集の真逆」と評している[18]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e 全力密着!アプガ 全国対バンツアーのドキュメント本発売”. BIGLOBE 音楽芸能ニュース. NECビッグローブ (2013年5月31日). 2013年7月9日閲覧。
  2. ^ RUN! アプガ RUN!(仮)”. CDJournal.com. 音楽出版社. 2013年7月9日閲覧。
  3. ^ a b c RUN! アプガ RUN!(仮) 192頁
  4. ^ CDジャーナル・ムック~”. 株式会社音楽出版社 商品案内(一般向け). 2013年9月10日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i アプガ写真集イベでモー娘。譜久村「エッグの絆感じた」”. ナタリー. 株式会社ナターシャ (2013年7月7日). 2013年7月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g いざ勝負の夏へ出陣!アプガ 写真集発売イベントで気合い注入”. BIGLOBE 音楽芸能ニュース (2013年7月6日). 2013年7月10日閲覧。
  7. ^ a b c d e f アップアップガールズ(仮) 1stドキュメント・フォトブック『RUN! アプガ RUN!(仮)』刊行記念インタビュー”. CDJournal.com (2013年5月30日). 2013年7月9日閲覧。
  8. ^ ufc_de_staffのツイート(333753600868245504). 2013年7月9日閲覧。
  9. ^ a b c d 望月哲. “『RUN! アプガ RUN!(仮)』あとがきにかえて”. CDJournal.com. 2013年9月10日閲覧。
  10. ^ mochisatoのツイート(348787207013806080). 2013年7月10日閲覧。
  11. ^ inazzmaのツイート(340118892317904896). 2013年7月9日閲覧。
  12. ^ RUN! アプガ RUN!(仮) 170頁
  13. ^ RUN! アプガ RUN!(仮) 178頁
  14. ^ RUN! アプガ RUN!(仮) 180頁
  15. ^ 【ライブレポート】アップアップガールズ(仮)が、自分たちの過去との戦いへ。聖地・横浜BLITZ公演決定”. BARKS. グローバル・プラス株式会社 (2012年12月15日). 2013年7月10日閲覧。
  16. ^ 【ライブレポート】アップアップガールズ(仮)は第二章へ。横浜BLITZ凱旋公演で、初の単独ツアー開催を発表”. BARKS. グローバル・プラス株式会社 (2013年4月14日). 2013年7月10日閲覧。
  17. ^ 『RUN! アプガ RUN!(仮)』に寄せて”. CDJournal.com. 2013年7月10日閲覧。
  18. ^ 有本和貴. “アプガの現在地(仮)2013.6〜ファンと一緒に楽しんだ第二章のスタート〜”. BIGLOBE MUSIC. 2013年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月14日閲覧。

参考文献 編集

  • 『RUN! アプガ RUN!(仮)』音楽出版社、2013年5月。ISBN 978-4861711077 

外部リンク 編集