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Ryzen(ライゼン[1][2])はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(以下AMDと略)が開発したZenアーキテクチャーを採用するマイクロプロセッサのシリーズに用いられるブランド名である。最初のRyzenは2016年12月13日のAMD New Horizon サミットで公式に発表された[3]

AMD Ryzen
AMD ryzen stylized.svg
生産時期 2017年2月から現在まで
販売者 AMD
設計者 AMD
生産者 GLOBALFOUNDRIES
TSMC
CPU周波数 2.0 GHz から 4.7 GHz
プロセスルール 14 nm から 7 nm
命令セット AMD64/x86-64, MMX(+), SSE1, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4a, SSE4.1, SSE4.2, AES, CLMUL, AVX, AVX2, FMA3, CVT16/F16C, ABM, BMI1, BMI2, SHA
マイクロアーキテクチャ Zen
コア数 2コア/4スレッド
4コア/4スレッド
4コア/8スレッド
6コア/12スレッド
8コア/16スレッド
12コア/24スレッド
16コア/32スレッド
24コア/48スレッド
32コア/64スレッド
ソケット Socket AM4
Socket TR4
Socket FP5
コードネーム Summit Ridge
Raven Ridge
Pinnacle Ridge
Matisse
Picasso
前世代プロセッサ AMD FX
テンプレートを表示
Zen

目次

製品ラインナップ編集

 
マルチGPU

Zen アーキテクチャー編集

デスクトップ向けラインナップ編集

Summit Ridge編集

2017年2月22日、AMDはコードネーム "Summit Ridge"(サミットリッジ) Ryzen CPUを公式に発表した[4]。統合GPUは搭載していない。Ryzenの最初の製品は2017年3月2日(日本では日本時間2017年3月3日)に発売された[5][6]

2017年6月29日(アメリカ時間)に法人向けのRyzen PROが発表された。法人向けのサポート(18ヶ月間のプラットフォーム安定性、24ヶ月のプロセッサ提供保証、システム製造元向けの36ヶ月間限定保証など)に加え、通常のRyzenでは無効化しているセキュリティ関連機能を有効にして差異化を図っている[7]

  • 対応ソケット - Socket AM4[8]、ThreadripperのみSocket TR4
  • 対応メモリ - DDR4-2666×2、DDR4-2400×2、DDR4-2133×4、DDR4-1866×4などの組み合わせ[注 1][8][9]、Non-ECC/ECC対応[注 2][10]
  • GPU - 非搭載
  • 対応マザーボード - AMD 300シリーズ、AMD 400シリーズ
  • 命令セット拡張 - MMX, SSE, SSE2, SSE3, SSSE3, SSE4.1, SSE4.2, AES, CLMUL, AVX, AVX2, FMA, CVT16/F16C, ABM, BMI1, BMI2, SHA.
  • トランジスタ数:48億[11]
  • ダイサイズ:212.97 mm2[12]
  • 「AMD SenseMIテクノロジー」として総称される次の機能をサポートする[8]
    • Pure Power - 軽負荷時のCPU電圧とクロックを調整する。
    • Precision Boost - 負荷がかかっているCPUコアが2個以下の場合にCPU電圧やクロック周波数を増加させる[9]
    • Extended Frequency Range (XFR) - CPU温度に応じて、Precision BoostからさらにCPU電圧とクロック周波数を増加させる。XモデルはPrecision Boostからさらに100MHz、Xなしモデルは50MHzまで引き上げられる[13]
    • Neural Net Prediction / Smart Prefetch - ワークフローやキャッシュ管理を最適化する内蔵AI
  • Ryzen PROのみ「AMD GuardMIテクノロジー」として総称される次の機能をサポートする。
    • 内蔵AES 128ビット暗号化エンジン
    • Windows 10エンタープライズ・セキュリティー・サポート
    • fTPM/TPM 2.0機能サポート
  • Ryzen PROを除いたモデルで、オーバークロック対応チップセットと組み合わせてクロック倍率を変更可能[8]
  • 一部のモデルはWraith 標準クーラーのアップグレード版にあたる Wraith Spire、Wraith Stealth、Wraith Max が付属する。オリジナルのWraith Coolerは2016年中頃にリリースされた[14]。Wraith Stealth以外の新しいクーラーはRGB LEDで光る[注 3]。Wraith MaxクーラーはXモデルにオプションで用意される。
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU 同梱クーラー TDP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR 全コアブースト L2 L3 USD JPY
Threadripper 1950X 16 (32) 3.4 4.0 4.20 3.7 16×512KiB 32MiB なし なし 180W 2017年8月10日 $999 128000円
[注 4][15]
[16][17]
[18][19]
1920X 12 (24) 3.5 4.0 4.20 要加筆 12×512KiB 32MiB 180W $799 102800円
[注 5][15]
1900X 8 (16) 3.8 4.0 4.20 要加筆 8×512KiB 16MiB 180W 2017年8月31日 $549 75060円
Ryzen 7 1800X 8 (16) 3.6 4.0 4.10 3.7 8×512KiB 16MiB なし 95W 2017年3月2日 $499 59800円 [8][13]
PRO 1700X 3.4 3.8 なし 要加筆 95W 2017年6月29日 不明 不明
1700X 3.4 3.8 3.90 要加筆 95W 2017年3月2日 $399 46800円 [8][13]
PRO 1700 3.0 3.7 なし 要加筆 Wraith Spire 65W 2017年6月29日 不明 不明
1700 3.0 3.7 3.75 3.2 65W 2017年3月2日 $329 38800円 [8][13]
Ryzen 5 1600X 6 (12) 3.6 4.0 4.10 要加筆 6×512KiB 16MiB なし 95W 2017年4月11日 $249 30800円 [20][21]
PRO 1600 3.2 3.6 なし 要加筆 Wraith Spire 65W 2017年6月29日 不明 不明
1600 3.2 3.6 3.70 要加筆 65W 2017年4月11日 $219 27800円 [20][21]
1500X 4 (8) 3.5 3.7 3.90 要加筆 4×512KiB 16MiB Wraith Spire 65W 2017年4月15日 $189 23800円 [20][21]
PRO 1500 3.5 3.7 なし 要加筆 65W 2017年6月29日 不明 不明
1400 3.2 3.4 3.45 要加筆 8MiB Wraith Stealth 65W 2017年4月15日 $169 21000円 [20][21]
Ryzen 3 1300X 4 (4) 3.5 3.7 3.90 要加筆 4×512KiB 8MiB Wraith Stealth 65W 2017年7月27日 $129 16500円 [22][23]
PRO 1300 3.1 3.4 なし 要加筆 2017年6月29日 不明 不明
PRO 1200 3.1 3.4 なし 要加筆 2017年6月29日 不明 不明
1200 3.1 3.4 3.45 要加筆 2017年7月27日 $109 13800円 [22][23]
Raven Ridge編集

Zenベースのコードネーム "Raven Ridge" (レイヴンリッジ) APUは2018年2月12日に発表された。Summit Ridgeと異なり、Radeon GPUを統合している。[24]

  • 対応ソケット - Socket AM4
  • 対応メモリ - DDR4-2933(最大)
  • GPU - Radeon Vega
  • 対応マザーボード - AMD 300シリーズ、AMD 400シリーズ
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU 同梱クーラー TDP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 モデル Config 周波数 USD JPY
Ryzen 5 2400G 4 (8) 3.6 3.9 不明 4×512KiB 4MiB Vega 11 704SP 1250MHz Wraith Stealth 65W 2018年2月13日[25] $169 19800円 [26]
Ryzen 3 2200G 4 (4) 3.5 3.7 不明 4×512KiB 4MiB Vega 8 512SP 1150MHz Wraith Stealth 65W $99 12800円

モバイル向けラインナップ編集

Raven Ridge編集

Zenベースのコードネーム "Raven Ridge"(レイヴンリッジ)のモバイル版「Ryzen Mobile APU」はデスクトップ版より早く2017年10月26日に発表された。これもSummit Ridgeと異なり、Radeon GPUを統合している。[27] また、法人向けモデルのRyzen PRO Mobileも2018年第二四半期に投入された。

  • 対応ソケット - Socket FP5
  • 対応メモリ - DDR4-2400(最大)
  • GPU - Radeon Vega
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU TDP TDP-Down TDP-UP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 モデル Config 周波数 USD JPY
Ryzen 7 2700U 4 (8) 2.2 3.8 不明 4×512KiB 4MiB Vega 10 640SP 1300MHz 15W 12W 25W 2017年10月26日 不明 不明 [28]
PRO 2700U 2.2 3.8 なし 不明 不明 不明
Ryzen 5 2500U 4 (8) 2.0 3.6 不明 4×512KiB 4MiB Vega 8 512SP 1100MHz 2017年10月26日 不明 不明
PRO 2500U 2.0 3.6 なし 不明 不明 不明
Ryzen 3 2300U 4 (4) 2.0 3.4 不明 4×512KiB 4MiB Vega 6 384SP 1100MHz 2018年1月8日 不明 不明
PRO 2300U 2.0 3.4 なし 不明 不明 不明
2200U 2 (4) 2.5 3.4 不明 2×512KiB 4MiB Vega 3 192SP 1100MHz 2018年1月8日 不明 不明

Zen+ アーキテクチャー編集

デスクトップ向けラインナップ編集

Pinnacle Ridge編集

"Pinnacle Ridge"(ピナクルリッジ)は、北米東部時間2018年4月19日9:00に発表されたSummit Ridgeの後継CPU。

下位クラスはGPU搭載のRaven Ridgeが代替する格好となったため、Summit RidgeではあったRyzen 3等の下位クラスは一般販売では用意されない。

先代からの主な変更点は、プロセスルールを12nmに変更し最大動作クロック・動作電圧低減等の性能向上を果たした事と、GPU搭載版に先行して採用されていた自動オーバークロック機能"Precision Boost 2"と対応メモリのDDR4-2933サポートが挙げられ、Precision Boost 2等による性能向上により最上位クラスのTDPがこれまでの95Wから105Wに上昇している。なお、Pinnacle Ridgeと同時に投入されたSocket AM4チップセットであるX470の他、従来のSocket AM4チップセットでもBIOS変更等で対応可能であるが、マザーボードメーカーが対応を表明していないマザーボードでは不具合が出る可能性もある。

  • 対応ソケット - Socket AM4、ThreadripperのみSocket TR4
  • 対応メモリ - DDR4-2933(最大)
  • GPU - 非搭載
  • 対応マザーボード - AMD 300シリーズ[注 6]、AMD 400シリーズ、AMD 500シリーズ
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU 同梱クーラー TDP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 USD JPY
Ryzen Threadripper 2990WX 32 (64) 3.0 4.2 不明 32×512KiB 64MiB なし なし 250W 2018年8月13日 $1799 214800円 [29]
2970WX 24 (48) 3.0 4.2 不明 24×512KiB 64MiB 250W 2018年10月30日 $1299 159800円 [30]
2950X 16 (32) 3.5 4.4 不明 16×512KiB 32MiB 180W 2018年9月1日 $899 107800円 [31]
2920X 12 (24) 3.5 4.3 不明 12×512KiB 32MiB 180W 2018年10月30日 $649 79800円 [30]
Ryzen 7 PRO 2700X 8 (16) 3.6 4.1 不明 8×512KiB 16MiB なし 105W 2018年9月6日 不明 不明 [32]
2700X 3.7 4.3 不明 Wraith Prism(LED内蔵) 105W 2018年4月19日 $329 37980円 [33]
PRO 2700 3.2 4.1 不明 なし 95W 2018年9月6日 不明 不明 [32]
2700 3.2 4.1 不明 Wraith Spire(LED内蔵) 65W 2018年4月19日 $299 35980円 [33]
Ryzen 5 2600X 6 (12) 3.6 4.2 不明 6×512KiB 16MiB Wraith Spire 95W 2018年4月19日 $229 25980円 [33]
PRO 2600 3.4 3.9 不明 なし 65W 2018年9月6日 不明 不明 [32]
2600 3.4 3.9 不明 Wraith Stealth 65W 2018年4月19日 $199 22980円 [33]
2500X 4 (8) 3.6 4.0 不明 4×512KiB 8MiB なし 65W 2018年9月11日 不明 不明 [34]
Ryzen 3 2300X 4 (4) 3.5 4.0 不明 4×512KiB 8MiB なし 65W 2018年9月11日 不明 不明 [34]
Picasso編集

"Picasso"(ピカソ)[35]は、AMD Next Horizon Gaming E3 2019にて、現地時間2019年6月10日(日本時間 2019年6月11日)に発表されたRaven Ridgeの後継APU。Zen+をベースに12nmプロセスルールで製造されている。GPUはVega Graphicsを内蔵している。[36]

  • 対応ソケット - Socket AM4
  • 対応メモリ - DDR4-2933(最大)
  • GPU - Radeon Vega
  • 対応マザーボード - AMD 300シリーズ[注 6]、AMD 400シリーズ[注 6]、AMD 500シリーズ
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU 同梱クーラー TDP cTDP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 モデル SP数 周波数 USD JPY
Ryzen 5 3400G 4 (8) 3.7 4.2 不明 2MB 4MB Vega 11 不明 1400MHz Wraith Spire 65W 45-65W 2019年7月7日 $149 18800円 [37][38][39]
Ryzen 3 3200G 4 (4) 3.6 4.2 不明 Vega 8 不明 1250MHz Wraith Stealth 2019年7月7日 $99 11800円 [40][38][39]

モバイル向けラインナップ編集

Picasso編集

Zen+ベースのコードネーム "Picasso"(ピカソ)のモバイル版「Ryzen Mobile APU」はデスクトップ版より早く2019年1月7日に発表された。これもPinnacle Ridgeと異なり、Radeon GPUを統合している[41]。第2世代からゲーミングノートPC向けにTDP 35W版の「Ryzen 7 3750H/Ryzen 5 3550H」が追加された。 また、法人向けモデルのRyzen PRO 3000シリーズも2019年4月に発表された[42]

  • 対応ソケット - Socket FP5
  • 対応メモリ - DDR4-2400(最大)
  • プロセスルール - 14nm(Ryzen 3 3200Uのみ)または12nm
  • GPU - Radeon Vega
ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU TDP TDP-Down TDP-UP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 モデル Config 周波数 USD JPY
Ryzen 7 3750H 4 (8) 2.3 4.0 不明 4×512KiB 4MiB Vega 10 640SP 1400MHz 35W 12W 35W 2019年1月7日 不明 不明 [41][42]
3700U 不明 15W 12W 35W 2019年1月7日 不明 不明
PRO 3700U なし 2019年Q2 不明 不明
Ryzen 5 3550H 4 (8) 2.1 3.7 不明 4×512KiB 4MiB Vega 8 512SP 1200MHz 35W 12W 35W 2019年1月7日 不明 不明
3500U 不明 15W 12W 35W 2019年1月7日 不明 不明
PRO 3500U なし 2019年Q2 不明 不明
Ryzen 3 3300U 4 (4) 2.1 3.5 不明 4×512KiB 4MiB Vega 6 384SP 1200MHz 15W 12W 35W 2019年1月7日 不明 不明
PRO 3300U なし 2019年Q2 不明 不明
3200U 2 (4) 2.6 3.5 不明 2×512KiB 4MiB Vega 3 192SP 1200MHz 15W 12W 25W 2019年1月7日 不明 不明

Zen2 アーキテクチャー編集

デスクトップ向けラインナップ編集

Matisse編集

"Matisse"(マティス)は、Comptex Taimep 2019開幕前日の2019年5月26日にComputex 2019 Keynoteにて、2019年7月7日出荷開始をAMDのCEOリサ・スー英語: Lisa_Su氏により発表された[43]Pinnacle Ridgeの後継CPU。

Pinnacle Ridgeからの主な変更点は、CPU ChipletのプロセスルールをTSMC 7nm FinFETに変更[44]し、いままでは、Ryzen Threadripper等のHEDTではないメインストリームデスクトップ帯で初めての、12コア 24スレッドのRyzen 9 3900Xがラインナップされ[43]、2019年7月7日に発売された[45]。また、AMD Next Horizon Gaming E3 2019でもメインストリームデスクトップ帯で初の16コア 32スレッドのRyzen 9 3950Xが発表された[46]。Zen2アーキテクチャーは、CPU ChipletとI/O Chipletを組み合わせた構成になっており、Chiplet構成は、MatisseではCPU Chipletが1~2つとなり、CPU Chipletは最大8コア16スレッドになっている[47]。メモリは、DDR4-3200のサポートが追加された[44]。性能はクロック周波数の向上に加え、IPC(1クロックあたりの実行可能な命令数)の向上により性能を上げており、AMDによるとシングルスレッドで15%の性能向上を果たしたと発表している[43]。IPC向上のために、L3キャッシュを2倍以上に増加と浮動小数点演算の性能を2倍に増やしている。I/O Chipletのプロセスルールは、14nmプロセスルールで製造されていて[48]、X570と組み合わせた場合世界初のPCI Express4.0対応プロセッサーになった[49]

対応マザーボードは、Matisseと同時投入のSocket AM4対応 X570搭載マザーボードの他、従来のSocket AM4対応マザーボードでもBIOS更新で対応可能であるが、A320搭載マザーボードは対応しない[49]。CPUなしでBIOS更新できる機能が有るマザーボード以外は、BIOSのバージョンに対応したCPUが必要になる。対応CPUがない場合は、BIOS更新を小売店で有償[50]や無償[51]サービスを行ってる場合や、Raven Ridge発売時には、対応BIOS書き換え済のマザーボードを販売しているショップ[52]もあったため、Matisse対応マザーボードかどうかは店舗に問い合わせをしたほうが良い。

ブランド・モデル コア数
(スレッド数)
クロック周波数 (GHz) キャッシュ GPU 同梱クーラー TDP 発売日 価格 出典
ベース ブースト XFR L2 L3 USD JPY
Ryzen 9 3950X 16 (32) 3.5 4.7 不明 8MB 64MB なし Wraith Prism with RGB LED 105W 2019年9月 $749 不明 [53][46]
3900X 12 (24) 3.8 4.6 不明 6MB 64MB 105W 2019年7月7日 $499 59800円 [44][43][39]
Ryzen 7 3800X 8 (16) 3.9 4.5 不明 4MB 32MB Wraith Prism with RGB LED 105W 2019年7月12日 $399 46980円 [44][43][39][54]
3700X 3.6 4.4 不明 65W 2019年7月7日 $329 39800円 [44][43][39]
Ryzen 5 3600X 6 (12) 3.8 4.4 不明 3MB 32MB Wraith Spire 95W 2019年7月7日 $249 29800円 [44][43][39]
3600 3.6 4.2 不明 Wraith Stealth 65W 2019年7月7日 $199 23980円 [44][43][39]

互換性編集

Ryzenはx86/x86-64プロセッサとしてはAMD FXと多くの互換性があるが、その一方でサポートするOSが異なる[55]。2016年1月15日にマイクロソフトRyzenをサポートするWindowsWindows 10のみであると発表した[56][57]。また、今後のプロセッサについてもその時点でリリースされている最新バージョンのWindowsにおいてのみサポートすると発表した[56]

ただし、ハードウェアデベロッパー向けのドキュメントである「Windows ハードウェア互換性プログラム」においては、Windows Server 2012R2、Windows Server 2016、Windows Server 2019についてRyzenファミリのCPUがサポートされる旨の記述があるため、Ryzenプロセッサを搭載したWindowsサーバがリリースされる可能性もある[58]

既知の問題編集

Spectre編集

Ryzenを含む今日のほぼ全ての高性能マイクロプロセッサで、新種の投機的実行に関する脆弱性「Spectre」の影響を受けることが判明している。この脆弱性はマイクロコードのアップデートやオペレーティングシステムの問題回避策により軽減することができるが、この方法ではパフォーマンスが低下する代償を負うことになる[59]。AMDのプロセッサはMeltdown脆弱性に関連する回避策が不要なため[60]、AMD RyzenやEpycはSpectre軽減策をとることによって負荷次第で0%から9%のパフォーマンスが低下するが、Intel CoreXeonプロセッサでは50%を超える場合があることに比べれば優位である[61][62]

AMDは、2019年に発売するZen 2でハードウェアの修正を含んでいることを発表した[63]

セグメンテーション違反編集

Ryzen 1000シリーズプロセッサの初期出荷分には、特にGCCでコードをコンパイルしている最中に、Linux上で特定の負荷においてセグメンテーション違反を引き起こすものがある[64]。AMDは該当のプロセッサを問題のない新しいプロセッサに交換するサービスを開始した[65]

CTS Labsによって発見された問題編集

2018年初め、イスラエルのサイバーセキュリティコンサルタント会社 CTS Labs は、Ryzenにいくつかの重大な欠陥を発見したと主張した[66]。それらは後に2つの別々のセキュリティ会社によって事実と確認されたものの[67]、CTS LabsはAMDに主張の正当性に関する懸念や質問、リアクションに24時間だけ猶予を与えた後、情報を公開した[68][69]。AMDは欠陥を事実と認め、マイクロコードのアップデートによって修正される予定であることを発表したが、攻撃者がそれらを悪用するにはハードウェアへの物理的アクセスを必要とするため、CTS Labsの主張はひどく誇張されたものであった[70]

脚注編集

注釈

  1. ^ システムやメモリモジュールの設計によってはこれらと異なる。
  2. ^ AMDはコンシューマ向け製品でECCの動作を検証していないが、CPUでの機能自体は有効であり、マザーボードとBIOS次第で対応可能。
  3. ^ Ryzen 5 1600など、LEDが搭載されていないリテールクーラーが付属する場合もある。
  4. ^ 2017年8月23日に価格改定。2017年8月22日までは145800円だった。
  5. ^ 2017年8月23日に価格改定。2017年8月22日までは115800円だった。
  6. ^ a b c d e BIOSの更新が必要な場合がある。
  7. ^ A320は非対応

出典

  1. ^ AMD (2017年2月22日). “AMD Ryzen 7 Release”. YouTube. 2017年2月27日閲覧。
  2. ^ 日本国商標登録出願番号 商願2016-118435号。
  3. ^ New Horizon”. AMD. 2016年12月17日閲覧。
  4. ^ AMD Ryzen pre-order and release date revealed VS Intel - SlashGear”. SlashGear. 2017年2月23日閲覧。
  5. ^ AMDの新CPU「RYZEN」は3月3日に発売 - 最上位「RYZEN 7 1800X」は税別59,800円”. マイナビ (2017年2月22日). 2017年2月27日閲覧。
  6. ^ Angelini, Chris (2016年12月13日). “Farewell Zen, Hello Ryzen: AMD’s Eight-Core CPU Runs At 3.4GHz+”. Tom's Hardware. http://www.tomshardware.com/news/amd-ryzen-eight-core-cpu,33180.html 2016年12月14日閲覧。 
  7. ^ ニュース - 米AMD、企業PC向けCPU「Ryzen Pro」の詳細を公開:ITpro”. ITpro (2017年6月29日). 2018年1月30日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g Cutress, Ian (2017年3月2日). “The AMD Zen and Ryzen 7 Review...”. anandtech.com. http://www.anandtech.com/show/11170/the-amd-zen-and-ryzen-7-review-a-deep-dive-on-1800x-1700x-and-1700 2017年3月3日閲覧。 
  9. ^ a b 発売直前に明かされたRyzenの詳細 (1/3)|ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情”. ASCII.jp. KADOKAWA (2017年3月6日). 2017年3月7日閲覧。
  10. ^ AMD confirms that Ryzen supports ECC memory”. Time To Live Media (2017年3月2日). 2016年3月7日閲覧。
  11. ^ "AMD Launches Zen".Anandtech.com. (2017年2月22日). 2017年3月14日閲覧。
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外部リンク編集