ドコモ スマートフォン Xperia XZ2 Premium SO-04K(ドコモ スマートフォン エクスペリア エックスゼットツー[1] プレミアム エスオーゼロヨンケー)は、ソニーモバイルコミュニケーションズによって開発された、NTTドコモ第4世代移動通信システムPREMIUM 4G)・第3.9世代移動通信システムXi)・第3世代移動通信システムFOMA)対応端末である。ドコモ スマートフォン(第2期)のひとつ。

NTTドコモ Xperia XZ2 Premium SO-04K
キャリア NTTドコモ
製造 ソニーモバイルコミュニケーションズ
発売日 2018年7月27日
概要
OS Android OS 8.0910
(OreoPie→※撤廃)
CPU Qualcomm
Snapdragon 845
SDM845
2.8GHz + 1.8GHz
(オクタコア)
音声通信方式 3.9G : VoLTE(LTE)
3G : FOMA(W-CDMA)
2G : GSM
データ通信方式 4G : PREMIUM 4G
3.9G : Xi
3G : FOMA(HSDPAHSUPA)
2G : GSM
無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)
形状 ストレート型
サイズ 158 × 80 × 11.9 mm
質量 約236 g
連続通話時間 約1450分(VoLTE HD+)
約330分(VoLTE:ビデオコール)
約1220分(3G)
約730分(GSM)
連続待受時間 約450時間(静止時・LTE)
約510時間(静止時・3G)
約400時間(静止時・GSM)
充電時間 175分
(ACアダプタ07利用時)
おくだけ充電対応
バッテリー 3400mAh
(取り外し不可)
内部メモリ System(RAM):6GB
Storage(ROM):64GB
外部メモリ microSD
(最大2GB・NTTドコモ公表)
microSDHC(最大32GB・NTTドコモ公表)
microSDXC(最大200GB・NTTドコモ公表)
日本語入力 POBox Plus
FeliCa FeliCa/NFC(決済対応)
赤外線通信機能 なし
テザリング あり
Bluetooth 5.0
放送受信機能 ワンセグ
フルセグ
外部接続 USB Type-C
(USB 3.1 Super Speed)
備考 電池持ち時間:約105時間
Android OS 10の追加機能である「ジェスチャーナビゲーション」には非対応
メインディスプレイ
方式 TFT
トリルミナスディスプレイ for mobile(HDR対応/IPS方式)
※RGBW配列
解像度 4K
(3840×2160ドット)
サイズ 5.8インチ
表示色数 約1677万色
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
画素数・方式 約1920万(メモリ一体型Motion Eyeカメラシステム・カラー)/約1220万(モノクロ)画素裏面照射積層型CMOS
Exmor RS for mobile
機能 Motion Eye Dual
先読みハイブリッドオートフォーカス
レーザーAF
RGBC-IRセンサー
4K HDR撮影機能
手ブレ補正(電子式)
スローモーションビデオ
ARエフェクト
スマイルシャッター
シーン認識撮影
3Dクリエイター
プレミアムおまかせオート
※アップデートで対応
背景ぼかし機能
モノクロ撮影
サブカメラ
画素数・方式 約1320万画素裏面照射積層型CMOS
Exmor RS for mobile
機能 顔検出オートフォーカス
1080p撮影機能
ARマスク
ハンドシャッター
ディスプレイフラッシュ
3Dクリエイター
プレミアムおまかせオート
カラーバリエーション
Chrome Black
Chrome Silver
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

概要 編集

SO-04Jの後継機種で、ドコモ向けXperiaのPremiumシリーズにおいては三代目に当たる機種でもあり、4K HDR対応ディスプレイやデュアルカメラを採用し三代目としては完成度が非常に高くこれでこそPremiumシリーズの集大成とも言えるモデルである。キャッチコピーは「Xperia初のデュアルカメラを搭載。スマホの常識を凌駕する、プレミアムなXperia。」。なお本機はNTTドコモのみではなく、発表が早かったものの発売はやや遅れて登場しPremiumシリーズの投入が初めてとなったau向けにも供給している

ボディーは他のXZ2シリーズと同様にフォームファクタを一新し、手に馴染みやすく全体的に丸みを帯びたデザインとなっている。またこれまでのPremiumシリーズと同じく両面ガラスと質感の高い素材を採用しているのも大きな特徴。なおXperiaを象徴するシンボルである電源キーはごく一般的な形に変更したが、ボタンをシンメトリー配置にしたことで誤動作の軽減に貢献している。指紋センサーについては背面に移動したがボディー形状やメインカメラの関係上操作し辛い配置となった為馴れる必要がある。重量も236gあり、各他社のハイエンド系スマートフォンより一段と重く感じる。従来機種にあったヘッドフォン端子は廃止になった為、ヘッドフォンを利用するには付属のType-C変換アダプタやBluetoothを本機に接続する必要がある。

メインカメラはキャッチコピーの言う通りにXperiaシリーズでは初めてとなるデュアルカメラを搭載した。下部には1920万画素のメモリ(DRAM)を内蔵したカラーセンサー(1/2.3型・Motion Eye・F値1.8・ピッチ数1.22μm)を、上部には1220万画素のモノクロセンサー(1/2.3型・F値1.6・ピッチ数1.55μm)をそれぞれ背面中央に配置している。またGレンズにはより明るく改良したほか、画像処理エンジンは新たに「AUBE」を採用。この組み合わせにより、デジタル一眼レフ並みの高感度撮影[2]を実現した。他にもメインカメラの下部(カラーセンサー)は4K HDR(24fps記録)や1080pに対応したスーパースローモーション等の動画撮影も可能。インカメラは引き続き1320万画素とスマートフォンの中ではトップクラスの画素数である。

ディスプレイは引き続きHDRに対応した4K相当で、サイズは0.3インチ大きくなり、ホワイトの配列を加えることにより明るさも先代に比べて約30%向上した。精細感や自然な色合いを再現するアップコンバート機能や高性能映像処理エンジンも搭載する。

パフォーマンス性能は他のXZ2シリーズと共用するクアルコム製の「SDM845」チップセットを採用。またシステムメモリの容量は1 Ⅱ[3]が発表されるまではシリーズ最大クラスとなる6GBを搭載し、他のXperiaシリーズよりもスムーズで快適な動作が可能である。

機能面では動画や音楽・対応ゲームといったコンテンツに合わせて本体が振動する「ダイナミックバイブレーションシステム」やハイレゾ音源の再生なども対応している。また国内向けのXperiaシリーズとしては初のおくだけ充電XZ2と共に搭載した。

なおソニーモバイルはのちにXperia 1の展開を開始した事に伴い、同時にPremiumシリーズの新規開発を終了したため本機がPremiumシリーズの最終機種となった[要出典]

主な機能 編集

主な対応サービス
タッチパネル/加速度センサー PREMIUM 4G[4]/Xi[5]/FOMAハイスピード[6]/VoLTE(HD+対応) Bluetooth dカード/おサイフケータイ/NFC/かざしてリンク/トルカ/おくだけ充電
ワンセグ/フルセグ メロディコール テザリング Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac
GPS ドコモメール/電話帳バックアップ デコメール/デコメ絵文字/デコメアニメ iチャネル
エリアメール/ソフトウェアーアップデート自動更新/生体認証 (指紋/虹彩)/スグ電 デジタルオーディオプレーヤー(WMAMP3他)/ハイレゾ音源 GSM/3Gローミング(WORLD WING) フルブラウザ/Flash Player
Google Play/dメニュー/dマーケット Gmail/Google Drive/YouTube/Google Photos バーコードリーダ/名刺リーダ ドコモ地図ナビ/ドコモ ドライブネット/Google Maps/ストリートビュー

歴史 編集

  • 2018年4月16日(現地時間) - ソニーモバイルコミュニケーションズよりグローバルモデル発表。この時点で日本国内での発売は未定だった[7]
  • 2018年5月16日 - NTTドコモより公式発表。
  • 2018年7月27日 - 発売開始[8]

アップデート・不具合など 編集

2018年8月28日のアップデート[9]
  • デュアルカメラを使ったぼかしやモノクロ撮影に対応する。
  • 通話時に画面が消える不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2018年8月に更新される。
  • ビルド番号が51.1.B.4.53から51.1.B.10.36になる。
2018年10月25日のアップデート[9]
  • ストップウォッチが60分(一時間)で停止する不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2018年10月に更新される。
  • ビルド番号が51.1.B.10.36から51.1.B.10.54になる。
2019年1月8日のOSバージョンアップに伴うアップデート[9][10]
  • Android OSのバージョンが9(Pie)になる。
  • バッテリーの自動調整モードを追加。
  • 表示画面の向きを維持する事が出来る「ワンタッチ固定」機能を追加。
  • カメラのユーザーインターフェースを刷新。
  • 撮影サイズに1:1(スクエア)モードを追加。
  • 画像処理エンジン「AUBE」の精度を強化し画質が向上された。
  • 3Dクリエイターに表情機能を追加。
  • アルバムアプリにヘッダースライドショーの設定を追加。
  • アンビエント表示(バックライト消灯したまま画面を表示出来る機能)の内容、ステータスアイコンなど各種UIの調整や変更。
  • 音楽データのアーティスト名が表示されない不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2018年11月に更新される。
  • ビルド番号が51.1.B.4.5351.1.B.10.3651.1.B.10.54のいずれかが52.0.B.8.12になる[11]
2019年1月29日のアップデート[9]
  • アラームが停止した後もロック画面の時計にアラームアイコンが表示される不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年1月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.8.12から52.0.B.9.49になる[12]
2019年2月27日のアップデート[9]
  • ごく稀にタッチパネルが正常に反応しない不具合を修正。
  • ビルド番号が52.0.B.8.1252.0.B.9.49のどちらかが52.0.B.9.62になる[13]
2019年4月16日のアップデート[9]
  • 通話時の相手に音声が途切れて聞こえる不具合を修正。
  • 2月27日の更新時に実施したタッチパネルが反応しない不具合を再修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年3月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.8.1252.0.B.9.4952.0.B.9.62のいずれかが52.0.B.9.103になる。
2019年5月29日のアップデート[9]
  • 品質改善ならびに細かな不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年5月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.8.1252.0.B.9.4952.0.B.9.6252.0.B.9.103のいずれかが52.0.B.9.147になる。
2019年7月30日のアップデート[9]
  • 写真撮影時にプレビュー画面でフリーズする不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年7月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.9.147から52.0.B.9.212になる[14]
2019年10月7日のアップデート[9]
  • 品質改善ならびに細かな不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年9月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.9.14752.0.B.9.212のどちらかが52.0.B.9.263になる。
2019年11月25日のアップデート[9]
  • 品質改善ならびに細かな不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2019年11月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.9.14752.0.B.9.21252.0.B.9.263のいずれかが52.0.B.9.294になる。
2020年2月12日のアップデート[9]
  • 品質改善ならびに細かな不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2020年1月に更新される。
  • ビルド番号が52.0.B.9.14752.0.B.9.21252.0.B.9.26352.0.B.9.294のいずれかが52.0.B.9.330になる。
2020年3月3日のOSバージョンアップに伴うアップデート[9][15]
  • Android OSのバージョンが10になる。
  • 消費電力や視力低下を軽減する「ダークテーマ」機能を追加。
  • 画面端のスワイプで戻ると起動中のアプリ操作が行える「ジェスチャーナビゲーション」機能を追加[16]
  • アプリの起動時に位置情報が使用中の場合のみ許可の設定が行えるようになった。
  • 電話UIが変更し、履歴や連絡先などの位置を下に変更し、スワイプによる切替方式ほか一部機能が廃止になる。
  • クイックパネルやステータスアイコンなど各種UIの調整や変更。
  • ビルド番号の52.0.B.9.294より以前アップデートしていないユーザーがこの更新を実行した場合には2020年1月のセキュリティパッチが適用される[17]
  • 更新後のビルド番号が52.1.B.0.188で、全てのAndroid OSソフトウェアバージョンが対象となっている[18]
2020年4月6日のアップデート[9]
  • ごく稀にアラームが鳴らない不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2020年3月に更新される。
  • ビルド番号が52.1.B.0.188から52.1.B.0.232になる[12]
2020年6月8日のアップデート[9]
  • 品質改善ならびに細かな不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2020年5月に更新される。
  • ビルド番号が52.1.B.0.18852.1.B.0.232のどちらかが52.1.B.0.266になる。
2020年7月21日のアップデート[9]
  • 特定画像を壁紙に設定すると稀にフリーズあるいは再起動してしまう不具合を修正。
  • セキュリティパッチレベルが2020年7月に更新される。
  • ビルド番号が52.1.B.0.18852.1.B.0.23252.1.B.0.266のいずれかが52.1.B.0.332になる。

脚注 編集

  1. ^ あるいはエクスズィートゥー等とも呼べる。なお呼び方によっては複数パターン存在する。
  2. ^ 動画撮影時は最大ISO12800で静止画撮影時は最大ISO51200となっている。
  3. ^ なおシステムメモリ容量は本機より多めとなる8GB(キャリア版)ないしは12GB(SIMフリー版)が搭載されている。
  4. ^ 受信時:988Mbps/送信時:75Mbps
  5. ^ 受信時:150Mbps/送信時:50Mbps
  6. ^ 受信時:14.4Mbps/送信時:5.76Mbps
  7. ^ ソニーモバイルによるブログ(英語) 2018年4月16日
  8. ^ Xperia XZ2 Premium SO-04K発売のお知らせ - NTTドコモ 2018年7月23日
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Xperia XZ2 Premium SO-04Kの製品アップデート情報
  10. ^ ドコモの「Xperia XZ2」シリーズがAndroid 9.0へバージョンアップ - ITmedia 2019年1月9日
  11. ^ 当初は11月中旬から下旬頃の配信予定ではあったが諸般の事情により延期してたと述べている[要出典]
  12. ^ a b なお今回の更新ではAndroid OSのバージョンアップが適用された状態のみとなるため、更新するにはOSのアップデートが必須である。
  13. ^ ただしセキュリティ更新は実施しない。
  14. ^ 直前に予め最新版にしておく必要がある。
  15. ^ NTTドコモの「Xperia XZ3とXZ2シリーズ」がAndroid 10にバージョンアップ - ITmedia 2020年3月3日
  16. ^ 後日NTTドコモが確認した結果、非搭載であるため該当項目は削除されている事が分かった。
  17. ^ ただしビルド番号が52.0.B.9.330になっている場合はセキュリティ更新の対象外である。
  18. ^ Android OS 8.0の場合は51.1.B.4.5351.1.B.10.3651.1.B.10.54であり、Android OS 9の場合は52.0.B.8.1252.0.B.9.4952.0.B.9.6252.0.B.9.10352.0.B.9.14752.0.B.9.21252.0.B.9.26352.0.B.9.29452.0.B.9.330である。なお、Android OS 8.0のユーザーがこの更新を行った際にはAndroid OS 9の新機能も追加される。

関連項目 編集

  • ソニーモバイルコミュニケーションズ
  • Xperia
  • これまでに発売したXperiaのPremiumシリーズ
    • SO-03H - Premiumシリーズ初代モデル。本機同様メタルフレームを採用。
    • SO-04J - 先代機種でPremiumシリーズ二代目モデル。ドコモ専売としては最後のPremiumシリーズである。
      • G8188 - SO-04JをベースとしたSIMロックフリー端末。1万3000台限定で当初は直販(nuroモバイル)のみ取り扱い[1]であったが後にIIJmioにも取り扱いを開始した[2]。これまで動作保証外[3]であった他社の通信回線での動作および利用に関しては現在検証中のため今後拡大する予定。なお、SIMフリー仕様の1/5/1 Ⅱが発表されるまではシリーズ中で最も高スペックなSIMフリーモデルであった。
    • SOV38 - au向けの兄弟機種。なお、au向けにPremiumシリーズを投入しているのはこの機種が唯一。相違点はキャリアロゴとプリインストールアプリ内容など一部異なる点はあるもののそれ以外ハードウェア等は共通設計である。
  • ドコモ向けXperia XZ2シリーズ関連
    • SO-03K/SO-05K - 兄弟機種。こちらは画面比率18:9のディスプレイを採用している。サイズは異なる以外解像度はフルHD+(2160×1080ドット)である。なおメインカメラは1920万画素メモリ一体型のシングルレンズがあるのみでインカメラは510万画素となっている。
  • Xperia 1 SO-03L - XZ3の後継機種ではあるが事実上の統合機種として本機の特徴を取り入れてる。

外部リンク 編集

先代
SO-04J
G8188
ソニーモバイル
Xperia Premiumシリーズ
SO-04K
SOV38
次代
(※Xperia 1
に統合)