System V Interface Definition

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System V Interface Definition(SVID、System Vインタフェース仕様)は、AT&TUNIX System Vの動作を規定した標準規格である。システムコール標準Cライブラリ、その他のプログラムデバイスを規定している。

このような標準化文書の作成はこれが最初というわけではない(業界団体が1984年に System IIIと一部のBSDのシステムコールに基づいて標準文書を作成している)が、UNIXの派生オペレーティングシステム (OS) が次々に生まれていた時期にこのような標準を定めることは重要であった。1986年、AT&T は "System V R3" 準拠を名乗るには SVID2 の認証を受けなければならないとした[1]。しかし、その重要性は1990年代に入ると薄れ、POSIXSingle UNIX Specificationへと移っていった。

POSIXSingle UNIX Specification (SUS) の一部はSVIDに基づいている。システムがSVIDに適合しているかどうかをチェックするテストプログラム集(System V Verification Suites、SVVS)がAT&Tから出ていたが、これは現在The Open GroupのUNIX認証テストの基盤のひとつとなっている。

SVIDバージョン 編集

  • バージョン 1, 1985年発行:System V Release 2 対応[2]
  • バージョン 2, 1986年発行:System V Release 3 対応[3]
  • バージョン 3, 1989年発行:System V Release 4 対応
  • バージョン 4, 1995年発行:XPG4POSIX 1003.1-1990に準拠するための更新

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ Libes, Don; Ressler Sandy (1989年). Life with UNIX. Prentice Hall. pp. 73. ISBN 0-13-536657-7 
  2. ^ Kevorkian, D.E.; et al (1985年). System V Interface Definition: Issue 1. AT&T. LOC 84-073470 
  3. ^ System V Interface Definition: Issue 2. AT&T. (1986年). ISBN 0-932764-10-X 

外部リンク 編集