Sugar Baby Love
「Sugar Baby Love」(シュガー・ベイビー・ラブ)は、1988年4月27日、ポリスターからリリースされたWinkのデビューシングルである。Winkのデビュー30周年である2018年4月27日には、完全限定盤として17cmアナログ・シングルがダブル・ジャケット仕様で再リリースされている[3]。EP:D07R-1013(再リリース盤はPSKR-9105)、8cmCD:H10R-30002。
「Sugar Baby Love」 | ||||
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Wink の シングル | ||||
初出アルバム『Moonlight Serenade』 | ||||
B面 | 風の前奏曲(プレリュード) | |||
リリース | ||||
規格 |
8cmCD シングルレコード コンパクトカセット デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル |
歌謡曲 ポップス | |||
レーベル | ポリスター | |||
作詞・作曲 |
ビッカートン、ワディントン 日本語詞:Joe Lemon(森雪之丞) | |||
プロデュース | 水橋春夫 | |||
チャート最高順位 | ||||
Wink シングル 年表 | ||||
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背景
編集表題曲は、1974年に発売されたルベッツのヒット曲「シュガー・ベイビー・ラヴ」のカバーで、Winkのデビュー曲。同デュオのメンバー・鈴木早智子は、キャンディーズによるカバー[注 1]をアレンジしたものと語る[4]。キャンディーズ版の日本語詞は山上路夫、編曲は穂口雄右によるが、Wink版の日本語詞はJoe Lemon、編曲は鷺巣詩郎が担当している。
この曲は、1988年の南野陽子主演ドラマ『熱っぽいの!』(フジテレビ系、4月14日 - 7月7日放送)の主題歌として、またB面の「風の前奏曲(プレリュード)」(作詞:Joe Lemon、作曲:見岳章、編曲:鷺巣詩郎)は同ドラマの挿入歌として作成され[5]、当該番組の放送期間中である4月27日に発売された。このドラマの放送に合わせるため、Winkのデビュー決定後、1週間で作成しなければならなかったという[6]。
Winkは当初、アイドルではなくアルバムアーティストとしてデビューしたが[7]、同デュオの音楽プロデューサー・水橋春夫は、デビュー曲がテレビドラマの主題歌であったことが、後のWinkの、アイドルという方向性に影響を与えていると回想している[6]。
彼女たちは、デビューの際にキャンペーンを行なっておらず[注 2]、そのビジュアルが歌唱に先行しないよう露出が控えられてもいて[8]、当初からラジオと有線に絞って宣伝がなされていたという[6]。そのようなあり方の中で、オリコンチャートの週間ランキングでは1988年5月23日付で最高20位[1]、100位以内には、ほぼタイアップドラマの放送期間中である、5月9日付の28位から、7月11日付の64位まで、10週連続のランクインを果たしており[9]、アイドルとしては長めのチャート登場週数を記録したと評価されている[6]。1988年度における同チャートの年間ランキングでは、5.939万枚の売上で152位となった[2]。同じ年におけるWinkの売上総数は8.4万枚で、同年内にデビューした新人のみの中では11位であるが[10]、その売上総数のおよそ7割が本作の売上となっている。
エピソード
編集Winkは、1988年夏に本曲などを歌唱しつつ地方キャンペーンを行ない、ピンク色のメイド服を舞台衣装としていたが[11]、同年8月19日の岡山キャンペーン[注 3]の前日に、これを山手線の電車内に置き忘れて紛失するということがあった[12]。前記した岡山キャンペーンからは、ひまわりや、ばらの絵柄のワンピースを着用して、地方キャンペーンに臨んでいる[13]。
1989年4月24日放送の『歌のトップテン』(日本テレビ系)では、番組がこの衣装を復元してWinkに贈呈し、彼女たちはこれを着用して「涙をみせないで 〜Boys Don't Cry〜」を歌唱した[注 4]。
なお、Winkのメンバー・相田翔子が、かつて、「衣装を山手線に忘れたのは私です」と語っていたが[12]、実際にこれを紛失したのはマネージャーであったという[14]。
収録曲
編集- Sugar Baby Love
- 作詞・作曲:ビッカートン、ワディントン、日本語詞:Joe Lemon、編曲:鷺巣詩郎
- 風の前奏曲(プレリュード)
- 作詞:Joe Lemon、作曲:見岳章、編曲:鷺巣詩郎
収録アルバム
編集- Sugar Baby Love
- 風の前奏曲(プレリュード)
カバー
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 『オリコン・チャート・データ'88』 1989, p.23。
- ^ a b 『オリコン・チャート・データ'88』 1989, p.7。
- ^ 『Wink30周年特設サイト』2018年5月5日時点のアーカイブ。
- ^ 「COMING UP! 今週の推薦盤「Sugar Baby Love」 いつでも、どこでも聴いて欲しい曲です Wink」(『ORICON WEEKLY』1988年5月9日号p.11)。
- ^ 『Twinkle Angels』 1990, p.169。
- ^ a b c d 「アーティスト徹底解剖㉑ Wink」(『ORICON WEEKLY』1989年6月5日号)p.32。
- ^ 鈴木早智子『負けじ魂』(光文社、2010年11月10日)p.72。
- ^ a b 「実録シンデレラストーリー Winkが止まらない」(『BOMB!』1989年9月号)p.31。
- ^ 『オリコン・チャート・データ'88』 1989, pp.132-143。
- ^ 『オリコン・チャート・データ'88』 1989, p.85。
- ^ 『Twinkle Angels』 1990, p.26掲載写真。
- ^ a b 『Twinkle Angels』 1990, p.27。
- ^ 『Twinkle Angels』 1990, p.27掲載写真。
- ^ 田渕浩久「DIRECTOR'S NOTE - #7 『Special To Me』トーク&ミニライブ・イベントレポート」(『Wink 30周年特設サイト』2018年10月30日)2018年10月30日時点のアーカイブ。
参考文献
編集- 『オリコン年鑑1989別冊 オリコン・チャート・データ'88』オリジナルコンフィデンス、1989年4月15日。
- 『Twinkle Angels とっておきのウインク』ワニブックス、1990年4月10日。ISBN 9784847011078。
関連項目
編集外部リンク
編集- YouTubeにおいてポリスターのYouTubeアカウント「PolystarTube」により公開されている公式ミュージックビデオ
- Sugar Baby Love / Wink【Official Music Video】 - 映像は『WINK VISUAL MEMORIES 1988~1996』より
- Sugar Baby Love(Live ver.) / Wink【Official Movie】 - 映像は『WINK PERFORMANCE MEMORIES』より