TGE指数とは高温作業下の作業場における温熱指数の一つである。1952年労働科学研究所に所属していた斉藤一及び高松誠によって提唱された[1]

概要 編集

TGE指数はT×G×E (T=職場の平均気温 (Air-Temperature), G=職場の平均黒球温度 (Globe Temperature), E=平均エネルギー代謝率 (Energy Relative Metabolic Rate) ) で表される[2]

高温作業の適正範囲はTGE指数の数値が4000以下とされる。この際の作業者の8時間の水分喪失量は約4リットルに相当する。TGE指数4000以上6000未満では適応破綻がみられるようになり、6000以上では適応が極めて困難となる。

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ 康逸雄「高温湿環境下,重筋労働に関する衛生学的研究」『岡山医学会雑誌』第78巻第1号、岡山医学会、1966年、159-170頁、doi:10.4044/joma1947.78.1_159ISSN 0030-1558CRID 13900012048780916482023年6月29日閲覧 
  2. ^ 相沢龍「熱射病予防策の労働科学的検討」『長崎大学風土病紀要』第2巻第2号、長崎大学風土病研究所、1960年6月、160-179頁、ISSN 0041-3267CRID 10508502472040730882023年6月29日閲覧