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TMPRESS2(Transmembrane protease, serine 2)は、前立腺癌特異的融合遺伝子のこと[1]

概要編集

後天性の体細胞遺伝子の変異系のことであり、アンドロゲンによってTMPRESS2遺伝子がプロモータ刺激をされることで、発生する[2]

なお、この遺伝子はETSファミリー転写因子をコードしてしまうため、前立腺がんの50%以下の確率で、TMPRESS2-ETS融合遺伝子を形成する[2]。前立腺がんによる遺伝子変異は、アメリカでは40% - 80%とされているが、日本では40% - 50%と報告されている。

他方、PI3K/AKTシグナル経路から、PI3K活性を抑えるPTENの変異が報告されているので、抗アンドロゲン療法による治療は、がん発生の初期には有効であるが、中期以降には、このような遺伝因子や、環境因子に配慮した治療が求められる。さらに、抗アンドロゲン治療は一時的であり、多数の非アンドロゲン依存型がん細胞が増殖することでも知られている。

脚注編集

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  1. ^ "Cloning of the TMPRSS2 gene, which encodes a novel serine protease with transmembrane, LDLRA, and SRCR domains and maps to 21q22.3".. Academic Press. (1997). 
  2. ^ a b G,Pocock (2006). HUMAN PHYSIOLOGY. オックスフォード大学出版. 

参考編集

  • 『NEWエッセンシャル病理学』第六版、p.407-p.438、医歯薬出版、2009年