The Son/息子』(ザ・サン/むすこ、原題:The Son)は、2022年イギリスフランスドラマ映画。 フランスの劇作家フローリアン・ゼレール作の戯曲『Le Fils 息子』をゼレール自身が『ファーザー』に続いて脚本・監督を兼任して映画化。出演はヒュー・ジャックマンローラ・ダーンなど。

The Son/息子
The Son
監督 フローリアン・ゼレール
脚本 フローリアン・ゼレール
クリストファー・ハンプトン
原作 フローリアン・ゼレール
(『Le Fils 息子』より)
製作 フローリアン・ゼレール
ジョアンナ・ローリー
イアン・カニング
エミール・シャーマン
クリストフ・スパドーネ
製作総指揮 ヒュー・ジャックマン
サイモン・ギリス
フィリップ・カルカッソンヌ
ダニエル・バトセク
オリー・マッデン
ローレン・ダーク
ピーター・トウシュ
クリステル・コナン
ヒューゴ・グランバー
ティム・ハスラム
出演者 ヒュー・ジャックマン
ローラ・ダーン
アンソニー・ホプキンス
音楽 ハンス・ジマー
撮影 ベン・スミサード
編集 ヨルゴス・ランプリモス
配給 イギリスの旗 ライオンズゲート
日本の旗 キノフィルムズ
公開 イギリスの旗 2023年2月17日
フランスの旗 2023年3月8日
日本の旗 2023年3月17日[1][2]
上映時間 123分
製作国 イギリスの旗 イギリス
フランスの旗 フランス
言語 英語
テンプレートを表示

第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門出品[3]

ストーリー 編集

ニューヨークの一流法律事務所に勤める弁護士のピーターは、仕事一途で家庭を省みない傾向があった。彼は2年ほど前に離婚して、元妻のケイトは高校生の息子ニコラスと暮らし、自身は再婚相手のベスや、生まれて間もない次男のセオと暮らしている。

ニコラスが1ヶ月も学校に行っていないと、ピーターの家に相談に来る元妻のケイト。ニコラスは毎日、登校するふりをして一人で街を彷徨っているという。父親としてニコラスと話し、「母親と暮らすのは無理」と泣かれて家に引き取ることにするピーター。ケイトは離婚直後にニコラスの前で泣きわめき、悪い影響を与えたのだ。

ピーターの家に移り、父親のいない所でベスに、「妻子がいると承知で父と付き合った」と嫌味を言うニコラス。繊細なニコラスは父親に捨てられたことで、精神的に激しいショックを受けていた。新しく転校した高校に通っているふりをし、セラピストにも平穏に暮らしていると嘘をつくニコラス。

ニコラスの嘘が露見し、強く叱責するピーター。自身も冷たい父親に苦しめられたピーターは、それでも社会的に成功したために、親の離婚が原因で学校に行けないというニコラスが理解できないのだ。翌日、ニコラスは自殺未遂を起こし、精神科病棟に収容された。自殺衝動は繰り返すからと入院の継続を薦める担当医。だが、どうしても帰りたいと泣き叫ぶニコラスに負けて、ピーターとケイトは息子を退院させてしまった。帰宅したニコラスは、その日のうちに自殺した。

ニコラスが精神的に落ち着いて大学生になり、小説を書いて出版も決まったという白昼夢を見るピーター。夢から覚めたピーターはベスの腕の中で、「もっと見てやれば良かった」と泣き崩れた。

キャスト 編集

公開・マーケティング 編集

日本公開時には長年ヒュー・ジャックマンの吹き替えを務めた山路和弘らによるコメントも寄せられた[4][注 1]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 出典には山路が同作のピーターの吹き替えを務めたと記載されているが、本作は映像ソフトやVODに日本語吹替版は収録されておらず、誤表記によるものか、お蔵入りになった日本語吹替が存在するのかは不明である。

出典 編集

外部リンク 編集