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TurboJET(ターボジェット、噴射飛航)は、香港の海運会社である信徳中旅船務管理有限公司(: Shun Tak-China Travel Ship Management Limited: Shun Tak China Travel-Companhia de Gestão de Embarcações, Limitada)が運航する高速フェリー

信徳中旅船務管理有限公司:噴射飛航
Shun Tak-China Travel Ship Management Limited: TurboJET
Shun Tak China Travel - Companhia de Gestão de Embarcações, Limitada: TurboJET
種類 有限会社
本社所在地 香港の旗 中華人民共和国香港
設立 1999年
業種 海運業
事業内容 高速フェリー
代表者 スタンレー・ホー
主要株主 信徳集団香港中旅
外部リンク https://www.turbojet.com.hk/
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目次

概要編集

 
香港のマカオフェリーターミナルに停泊する宇航2006 TriCat (昔の塗装)

香港がイギリス植民地で、マカオポルトガルの植民地であった1962年に、両地を結ぶ高速フェリーとして香港に拠点を置く信徳集団有限公司によって、水中翼船などの高速船による運航が開始された。信徳集団はスタンレー・ホーが創始した、マカオにおけるカジノ事業を独占[1]した企業集団であり、この航路はカジノ観光の動脈として発展した。

1980年代に入り、新たに建設された香港の上環信徳中心(Shun Tak Centre)にある香港・マカオ・フェリーターミナルと、マカオのアウター・ハーバー・フェリーターミナルの間を結ぶ路線を運航している。

その後、マカオの行政管理権が中華人民共和国へ返還される数か月前の1999年7月に、信徳集団有限公司と香港中旅国際投資有限公司により設立された「信徳中旅船務管理有限公司」による運航に組織変更され、「TurboJET」のブランド名を冠された。

他にも、上環と九龍尖沙咀中港客運碼頭(China Hong Kong Terminal)と深圳の間を結ぶ路線、マカオから深圳の間を結ぶ路線と、香港国際空港のスカイピアとマカオ、中華人民共和国本土の深圳の間を結ぶ路線(TurboJET Sea Express/機場噴射飛航のブランド名で運航)を運航している。

香港・マカオ・珠海市を結ぶ全長55kmの港珠澳大橋2018年10月23日に開通。高速バス運行による輸送量減少に呼応し、就航時期の早い船舶について定員減少を伴う改装を施す等、サービス面のグレードアップを進めている。

運航路線編集

 
香港マカオフェリーターミナル
 
アウター・ハーバー・フェリーターミナル

香港とマカオを中心に計10路線(2019年6月現在)を水中翼船ジェットフォイル)や高速双胴船などの32隻(2019年現在)の高速船で運航している。なお、全ての路線は国際線扱いになるため、出航及び到着時にそれぞれの税関でパスポートの提出が必要である。

香港(上環)-マカオ線編集

香港-マカオ(外港)間は、ビジネス客のみならず、観光客の需要も1年を通じて多く、最大15分間隔で24時間運航されており、香港-マカオ間を約55分で結んでいる。便数が多いこともあり原則予約なしで搭乗できるものの、週末や旧正月などの繁忙期は予約がないと乗れないケースもある。

  • 上環 - 外港 - 約半分の便についてプレミアクラス(後述)の席が設定される。

香港(九龍)-マカオ線編集

九龍尖沙咀チャイナ・フェリーターミナル中国語版とマカオを結ぶ航路。タイパ港行きを含め、1日10往復が運航されている。

  • 九龍 - 外港
  • 九龍 - タイパ

香港(屯門)-マカオ線編集

屯門フェリー・ターミナル中国語版とマカオ(外港)の間を結ぶ路線であり、2016年1月28日より運航を開始[2]。同年4月よりタイパ港行きが追加設定された。両航路を合わせ、1日7.5往復が運航されている[3]

  • 屯門 - 外港
  • 屯門 - タイパ

深圳(深圳空港/蛇口)-マカオ線編集

中華人民共和国本土の一部の省からのマカオへの事実上の渡航自由化を受けて、マカオと中華人民共和国本土の深圳蛇口クルーズセンター深セン宝安国際空港を結ぶ3航路が開設された。マカオ-深圳間は約60分である。

  • 外港 - 深圳空港(福永)
  • 外港 - 蛇口
  • タイパ - 蛇口

香港国際空港-マカオ線編集

2003年から「Turbojet Sea Express(機場噴射飛航)」のブランド名で運航されている。1日5便程度と便数は少ないものの、マカオ国際空港に就航していない航空会社による国際線とのアクセスに香港国際空港を利用するために、これらの海路を利用することも多い。所要時間は約70分。なお、香港国際空港-マカオ線に乗り継ぐ場合、香港に入国せずに空港内で乗り継ぎ、手荷物をそのままマカオまで運ぶサービスも提供されている。

深圳→香港国際空港線編集

  • 蛇口→香港国際空港

運航クラス編集

Premier JetFoil の登場により、客席グレードが追加された。

エコノミークラス
スーパークラス
無料で軽食がサービスされる他、新聞雑誌、ターミナル内のラウンジと優先搭乗サービスが提供される。料金はエコノミーの約2倍。
また、ジェットフォイルのスーパークラスには6人以下のグループ用の個室(VIPキャビン)も用意されている。
プレミアグランドクラス
スーパークラスを上回る乗船料が設定される。料金はエコノミーの約3倍。
プレミアVIPキャビン
一隻最大4席のみ。料金はエコノミーの約14倍。

サービス編集

エコノミークラス、スーパークラスともに、客室乗務員によって軽食や飲み物が販売されている。なお、国際線扱いのため、免税品が船内とターミナルで販売されている。フリーWi-Fiが使用可能。

運航船舶編集

 
鉄星 JetFoil
 
宇航2001 TriCat
 
宇航2011 Austal 48m
 
宇航一號宇航一号) Flying Cat
 
祥星 Foilcat
 
東星 JetFoil (昔の塗装)

社名が示すように在籍する6種類32隻(2018年現在)すべてがウォータージェット推進船で、うち計12隻は水中翼船である。

JetFoil編集

260トン、全長24.4m、乗客数260人の水中翼船。ボーイング社製造。
初期型の929-100型、改良型の115型に大別される。

929-100型
  • 水星 (Flores, 1974, 929-100-001) 1978年購入、2008年より長期運休
  • 金星 (Santa Maria, 1974, 929-100-005)
  • 銀星 (São Jorge, 1975, 929-100-006) 1979年購入、Premier Jetfoil
929-115型
  • 錫星 (Terceira, 1979, 929-115-012) 1980年購入、Premier Jetfoil
  • 天皇星 (Funchal, 1979, 929-115-013) 1982年購入、Premier Jetfoil
  • 帝皇星 (Lilau, 1979, 929-115-014) 1982年購入
  • 海皇星 (Horta, 1980, 929-115-016) 1982年購入、Premier Jetfoil
  • 幸運星 (Cacilhas, 1980, 929-115-018) 1991年購入、Premier Jetfoil
  • 帝后星 (Taipa, 1981, 929-115-021) 1990年購入、Premier Jetfoil

PS-30編集

300トン、全長27.8m、乗客数270人の水中翼船。中国船舶工業集団社製造(ボーイング社からのライセンスを受け製造)。

  • 北星 (Balsa, 1993)、運休中

FoilCat編集

560トン、全長35m、乗客数400人の双胴水中翼船。クバーナー・ヘルストランド社製造。

  • 日星 (Barca, 1996)、Premier Jetfoil
  • 祥星 (Penha, 1996)、Premier Jetfoil

FlyingCat編集

480トン、全長40m、乗客数300人の双胴船。クバーナー・ヘルストランド社製造(五號を除く)。

  • 宇航一號 (Universal MK I, 1992)
  • 宇航三號 (Universal MK III, 1993)
  • 宇航五號 (Universal MK V, 2000)[4]

TriCat編集

600トン、全長45m、乗客数300人の三胴船FBMマリーン英語版社製造(MK2009、MK2010を除く)。

  • 宇航2001 (Universal MK2001, 1994)
  • 宇航2002 (Universal MK2002, 1995)
  • 宇航2003 (Universal MK2003, 1995)
  • 宇航2004 (Universal MK2004, 1995)
  • 宇航2005 (Universal MK2005, 1996)
  • 宇航2006 (Universal MK2006, 1996)
  • 宇航2007 (Universal MK2007, 1996)
  • 宇航2008 (Universal MK2008, 1997)
  • 宇航2009 (Universal MK2009, 1998)[5]
  • 宇航2010 (Universal MK2010, 1999)[5]

Austal 48編集

610トン、全長47.5m、乗客数410人の双胴船。オーストラリアオースタル社製造(新世界第一渡輪から購入)。

  • 宇航2011 (Universal MK 2011, 2008)
  • 宇航2012 (Universal MK 2012, 2008)
  • 宇航2013 (Universal MK 2013, 2002)
  • 宇航2014 (Universal MK 2014, 2002)
  • 宇航2015 (Universal MK 2015, 2002)
  • 宇航2016 (Universal MK 2016, 2004)
  • 宇航2017 (Universal MK 2017, 2004)

退役船編集

船種 船名 就役年 退役年 IMO 備考
Jetfoil 木星(Madeira) 1974 不明 7523881 929-100-002
2013年事故大破
火星(Corvo) 1975 2006 7731555 929-100-003,売却
土星(Pico) 1975 2018 7737391 929-100-004
鐵星(Urzela) 1976 2018 7932898 929-100-007
銅星(Delgada) 1977 2004 7932903 929-100-008,売却
東星(Guia) 1976 2018 7932848 929-100-009
元・佐渡汽船「おけさ」[6]
PS-30 南星(Praia) 1994 2002 不明 売却
Flying Cat 宇航二號(Universal MK II) 1993 2010 9060388 売却
宇航四號(Universal MK IV) 1994 2011 9086655 売却

脚注編集

  1. ^ マカオの中華人民共和国返還後は、他の企業集団の参入が認められている。
  2. ^ Hong Kong Tuen Mun – Macau Cross-boundary Ferry Service - Turbo Jet January 17, 2016
  3. ^ Sailing Schedule - Turbo Jet
  4. ^ Damen Shipyard(シンガポール)製。2011年12月、新世界第一渡輪から購入。定員368人
  5. ^ a b Pequot River Shipworks(米国)製。2005年に中古購入。定員328人
  6. ^ 佐渡汽船初のジェットフォイル

関連項目編集

外部リンク編集