UFC 9: Motor City Madness(ユーエフシー・ナイン:モーターシティ・マッドネス)は、アメリカ合衆国総合格闘技団体「UFC」の大会の一つ。1996年5月17日ミシガン州デトロイトのコボ・アリーナで開催された。

UFC 9: Motor City Madness
イベント詳細
シリーズ UFCPPV
主催 SEG
開催年月日 1996年5月17日
開催地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミシガン州デトロイト
会場 コボ・アリーナ
開始時刻 午後10時(ET
試合数 全7試合
入場者数 10,000人
PPV購入数 141,000件
イベント時系列
UFC 8: David vs. Goliath UFC 9: Motor City Madness UFC 10: The Tournament

大会概要 編集

本大会は従来の大会とは異なり、トーナメントは行われず全てワンマッチでの開催となった。

UFCスーパーファイト王座(後のUFC世界ヘビー級王座)タイトルマッチが行なわれ、挑戦者のダン・スバーンが王者のケン・シャムロックを破り第2代王者となるも、双方共に非常に消極的な試合をしたとして酷評された。

ロサンゼルスオリンピックレスリング金メダリストのマーク・シュルツ、元横綱北尾光司がUFCに初出場した。

バッシングキャンペーンの影響 編集

本大会は、連邦上院議員ジョン・マケインのUFCバッシングキャンペーンの影響により全国的な批判を招き、大会開催が許可されるかの法廷闘争が続けられたが、ようやく大会当日の午後4時30分になってデトロイトの裁判所から特別ルールを条件に大会開催が許可された。特別ルールには、拳による頭部への攻撃、頭突きの禁止などが含まれていたが、この特別ルールが原因となりケン・シャムロックvsダン・スバーンが双方共に非常に消極的な試合になったとされている。ただし、他の試合では拳による頭部への攻撃などが見られたが、それが反則と判断され試合が中止されるようなことはなかった。

また本大会後にテレコミュニケーションズをはじめとした多数の大手ケーブルテレビ統括会社がUFCのペイ・パー・ビュー放送から撤退した。

試合結果 編集

第1試合 ワンマッチ 15分1R
  スティーブ・ネルマーク vs.   タイ・ボウデン ×
1R 7:25 TKO(ドクターストップ)
第2試合 ワンマッチ 15分1R
  カル・ウォーシャム vs.   ジーン・フレジャー ×
1R 3:14 TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ
第3試合 ワンマッチ 15分1R
  ハファエル・カリーノ vs.   マット・アンダーソン ×
1R 5:32 TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ
第4試合 ワンマッチ 15分1R
  マーク・シュルツ vs.   ゲーリー・グッドリッジ ×
1R 12:00 TKO(レフェリーストップ:カット)
第5試合 ワンマッチ 15分1R
  マーク・ホール vs.   北尾光司 ×
1R 0:40 TKO(ドクターストップ:鼻の骨折)
第6試合 ワンマッチ 15分1R
  ドン・フライ vs.   アマウリ・ビテッチ ×
1R 9:22 TKO(レフェリーストップ:グラウンドパンチ
第7試合 UFCスーパーファイト王座タイトルマッチ 30分1R
  ダン・スバーン vs.   ケン・シャムロック ×
1R終了 判定2-1
※スバーンが王座獲得に成功

関連項目 編集

外部リンク 編集