WBSC世界ランキング

WBSC世界ランキング英語: WBSC World Ranking)とは、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が発表を行っている野球およびソフトボールのナショナルチームのランキングシステムである。

概要編集

2009年に制定されたIBAFランキングは、数値上で各国のナショナルチームの強さを表したものである。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)など過去4年間のIBAF公認の国際大会の成績に基づいて算出される。世界野球ソフトボール連盟(WBSC)発足に伴い2014年7月1日よりWBSCランキングへと移行した。

野球・ソフトボール共に男子と女子双方のものがあるが、女子のランキングは過去3大会のWBSC 女子ワールドカップが獲得ポイントの対象となるなど、男子とは異なる点がある。

ランキングに掲載されているのは、野球の男子76ヶ国、女子14ヶ国。ソフトボールの女子67ヶ国、男子48ヶ国(2018年12月現在)。

ランキング制定されて以降長らくはキューバが首位を守っていたが、2013年12月のランキングで陥落。代わってアメリカが首位に立つも、2014年11月のランキングで日本(侍ジャパン)が初の1位を獲得した。その後日本は3年間1位を保ったが、2018年2月発表のランキングで4年ぶりに陥落。2017年のWBCU-18W杯で優勝したアメリカが再び首位に浮上した[1]

このランキングで上位12位までに入っている国・地域の代表は、WBSCが主催するWBSCプレミア12の出場権を得る。

加盟国・地域別ランキング編集

野球編集

男子の上位20位と女子の全ランキングについて記述する。

野球男子ランキング上位20位(19.12.31)
# チーム ポイント 加盟組織
01   日本 6127 BFA
02   アメリカ 4676 COPABE
03   韓国 4622 BFA
04   台湾 4352 BFA
05   メキシコ 3375 COPABE
06   オーストラリア 3249 BCO
07   オランダ 2690 CEB
08   キューバ 2641 COPABE
09   ベネズエラ 2624 COPABE
10   ドミニカ共和国 2512 COPABE
11   プエルトリコ 2013 COPABE
12   カナダ 1873 COPABE
13   パナマ 1794 COPABE
14   コロンビア 1546 COPABE
15   ニカラグア 1389 COPABE
16   チェコ 1268 CEB
17   イタリア 1202 CEB
18   イスラエル 1028 CEB
19   ドイツ 0766 CEB
20   スペイン 0719 CEB
WBSC女子野球ランキング(18.12.17)
# チーム ポイント 加盟組織
01   日本 2000 BFA
02   カナダ 1300 COPABE
03   台湾 1297 BFA
04   アメリカ 1064 COPABE
05   ベネズエラ 0989 COPABE
06   オーストラリア 0904 BCO
07   キューバ 0537 COPABE
08   韓国 0500 BFA
09   ドミニカ共和国 0433 COPABE
10   香港 0363 BFA
11   オランダ 0311 CEB
12   プエルトリコ 0433 COPABE
13   インド 0104 BFA
14   パキスタン 0067 BFA

ソフトボール編集

男女の上位20位について記述する。

ソフトボール女子ランキング上位20位(18.12.17)
# チーム ポイント
01   アメリカ 5104
02   日本 4729
03   カナダ 4403
04   プエルトリコ 3824
05   メキシコ 3752
06   台湾 3501
07   中華人民共和国 3293
08   オーストラリア 2875
09   オランダ 2812
10   イタリア 2745
11   フィリピン 2110
12   チェコ 2106
13   イギリス 2053
14   ブラジル 2038
15   ベネズエラ 1917
16   ニュージーランド 1855
17   アイルランド 1147
18   キューバ 1120
19   ペルー 1021
20   グアテマラ 1018
ソフトボール男子ランキング上位20位(18.11.15)
# チーム ポイント
01   日本 3743
02   アルゼンチン 3737
03   ニュージーランド 3421
04   カナダ 3218
05   オーストラリア 2983
06   アメリカ 2833
07   チェコ 2250
08   メキシコ 1678
09   ベネズエラ 1608
10   南アフリカ共和国 1473
11   デンマーク 1322
12   ボツワナ 1186
13   キューバ 0768
14   インド 0595
15   ドミニカ共和国 0497
16   オランダ 0465
17   シンガポール 0451
18   イギリス 0441
19   香港 0421
20   フィリピン 0389

算出方法編集

IBAFが発表している世界ランキングは、過去4年間に出場したIBAF公認の国際大会の成績から算出される。各国の獲得したポイントを加算してゆき、トータルポイントの多少により格付けされる。国際大会で獲得できるポイントは順位ごとに設定されているが、「大会の格」と「大会出場チームのランキング」によって変動する。また、2013年にIBAFは世界ランキングシステムの拡大と、各国野球連盟が男女ランキングのために獲得できる追加のポイント制度の導入を発表した[2]

基本の獲得ポイント編集

国際大会の、順位ごとの基本の獲得ポイントは以下の表に従って与えられる。

最終順位 基本の獲得ポイント
1位 50
2位 40
3位 30
4位 15
最下位を除く5位以降 参加チーム数に応じて15〜1ポイント内で均等に配分
最下位 1

最下位を除く5位以降には、ポイントが参加チーム数に応じて15〜1ポイント内で均等に配分される。参加チーム数によって各チームが獲得するポイントの差を割り出し、そのポイントの差ごとにポイントが与えられていく。参加チームが多いほど、順位ごとのポイントの差は小さくなっていく。ポイントの差を求める計算式は以下の通り。

 

この計算式に基づき表にすると、以下のようになる。

チーム数 ポイントの差 4位 5位 ワースト2位 最下位
6 7 15 8 1
8 3 1/2 11 1/2 4 1/2
12 1 3/4 13 1/4 2 3/4
16 1 1/6 13 5/6 2 1/6
32 1/2 14 1/2 1 1/2

大会の格によるポイントの増加編集

以下の大会は、通常の獲得ポイントに指定の数を乗じたポイントを算出する。

大会名 ポイントの増加
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) 通常の6倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を6倍した300ポイントを獲得。
ワールド・ベースボール・クラシック予選 予選リーグ勝者は50ポイントを獲得。2位は40ポイント、3位は30ポイント、4位は15ポイントを獲得。
WBSCプレミア12 通常の6倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を6倍した300ポイントを獲得。
WBSC U-23ワールドカップ
WBSC U-21ワールドカップ
通常の2倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を2倍した100ポイントを獲得。
WBSC U-18ワールドカップ 通常の2倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を2倍した100ポイントを獲得。
WBSC U-15ワールドカップ 通常通りのポイントを獲得。
WBSC U-12ワールドカップ

大会出場チームのランキングによるポイントの減少編集

大陸選手権、大陸選手権予選とその他のIBAFが共催、協賛している大会においては、前年度終了時点での世界ランキングトップ10チームが何チーム参加しているかによって、以下のようにポイントが減少される。

条件 ポイントの減少
前年度ランキングトップ10が3チーム以上参加した場合 通常通りのポイントを獲得。
前年度ランキングトップ10が2チーム参加した場合 通常の0.75倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を0.75倍した37.5ポイントを獲得。
前年度ランキングトップ10が1チーム参加した場合 通常の0.5倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を0.5倍した25ポイントを獲得。
前年度ランキングトップ10が参加していない場合 通常の0.25倍のポイントを獲得。
例:優勝国は50を0.25倍した12.5ポイントを獲得。

対戦国のランキングによる追加ポイント編集

2013年2月19日にIBAFは、世界ランキングシステムの拡大と、各国野球連盟が男女ランキングのために獲得できる追加のポイント制度の導入を発表した。各大陸野球連盟とIBAFの事前の認可を受けた国際親善試合がポイント付与の対象となる。

条件 ポイントの付与
ランキング上位10位以内のチームに勝利した場合 20ポイントを獲得。
ランキング上位11位から20位のチームに勝利した場合 10ポイントを獲得。
ランキング上位21位から30位のチームに勝利した場合 5ポイントを獲得。
ランキング上位31位以下のチームに勝利した場合 2ポイントを獲得。

その他編集

2012年はサンダーシリーズ(台湾vsキューバ)並びに、日本とキューバとの強化試合が、IBAF実行委員により1勝ごとに25ポイントを付与された[3]

脚注編集

  1. ^ “日本は米国に抜かれ世界ランク2位 4年ぶり陥落”. 日刊スポーツ. (2018年2月23日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201802230000427.html 2018年2月27日閲覧。 
  2. ^ IBAF to provide opportunity for World Ranking points2013年2月19日
  3. ^ IBAFが世界ランキング ポイントシステムを拡大へ2013年3月2日

外部リンク編集