WIND太陽風磁場粒子の観測を目的とするNASA宇宙探査機。1994年11月1日に打ち上げられた。

WIND
所属 NASA
主製造業者 マーティン・マリエッタ
公式ページ Wind
国際標識番号 1994-071A
カタログ番号 23333
状態 運用中
目的 太陽風、磁場、粒子の観測
打上げ機 デルタ II 7925
打上げ日時 1994年11月1日
4時31分 (EST)
物理的特長
本体寸法 直径2.4m、高さ1.8mの円柱形
質量 乾燥質量:895kg
推進剤:300kg
姿勢制御方式 スピン安定制御
軌道要素
軌道 ラグランジュ点(L1
テンプレートを表示

ミッション概要

編集
 
プロジェクト・ロゴ

WINDはGEOTAILPolarSOHOクラスターミッションと共に、太陽-地球関係における物理学知識の向上を目指す国際協力プロジェクト、太陽地球系科学国際共同観測計画(ISTP)を構成している。Polarとは姉妹機の関係にある。

設計と製造はマーティン・マリエッタのアストロ・スペース部門が行った。直径2.4m、高さ1.8mの円柱形のスピン安定方式推進装置が備えられており、3年から5年の設計寿命がある[1]。データは搭載されたテープレコーダーを利用して記録され、5.5または11.1kbpsディープスペースネットワークに中継する[1]

1994年11月1日4時31分00秒(EST)、ケープカナベラル空軍基地の17B発射台からマクドネル・ダグラスデルタ IIによって打ち上げられた[2]。動作してから最初の9ヶ月の間、黄道面近くのダブル・ルナー・スイングバイ軌道(double-lunar swingby orbit)に置かれた[1]。この軌道で地磁気観測が行われる。その後小さなハロー軌道(L1)に投入され、飛来する太陽風磁場粒子を観測する[1]。2004年より恒常的にL1ポイントに位置している。2020年11月時点で運用が続けられており、現在の軌道に留まるために必要な燃料は2074年まで保つとされている[3]

ミッション運営はゴダード宇宙センターのWIND/POLARミッション・オペレーション・ルームによって行われている。

別名

編集

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g h WIND”. ゴダード宇宙飛行センター. アメリカ航空宇宙局. 2020年11月2日閲覧。
  2. ^ Launch/Orbital information for Wind”. NASA. 2010年4月14日閲覧。
  3. ^ 25 Years of Science in the Solar Wind”. アメリカ航空宇宙局. 2020年11月2日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集