WTAファイナルズ
WTAファイナルズ(WTA Finals)は、毎年10月末から11月上旬に行われるWTAツアーの年間最終戦である。
WTA Finals | |
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WTAツアー | |
開始年 | 1972年 |
回 | 50 (2021) |
開催地 | メキシコ (2023) |
カテゴリ | WTA Finals[1] |
サーフェス | ハード - outdoors |
ドロー | 8S / 8D (since 2014) |
賞金総額 | $9,000,000 (2023) |
公式サイト | |
wtafinals.com | |
前回優勝 | |
シングルス |
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ダブルス |
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WTAトーナメント |
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歴史 編集
1972年にアメリカ・フロリダ州のボカラトンで「バージニアスリム選手権」として第1回が行われ、1979年以降、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われた。歴代の冠スポンサーの中には日本のトヨタ自動車も名前を連ねたことがある。1995年から2000年までは「チェイス選手権」の名称であった。
最近は大会会場の変更が多く、2001年はドイツ・ミュンヘンの「オリンピアハレ」で行われ、2002年から2005年まではロサンゼルスで開催された。2006年・2007年の2年間スペイン・マドリードで行われた後、2008年はカタールのドーハに会場を移す。2011年からはトルコのイスタンブール、2014年からはシンガポール、2019年から28年までは中国深圳市で開催される。2021年は新型コロナウイルスの流行を理由に、会場がメキシコのグアダラハラに変更された。
2002年までは、年間最終ランキング16名の選手に出場資格が与えられ、1回戦からのトーナメントで試合が行われていた。しかし2003年以後、男子年間最終戦の「テニス・マスターズ・カップ」と同じ方式に変更された。出場資格選手は世界ランキング上位8名の選手に減らされ、4人ずつの2組に分かれて総当たり戦(ラウンド・ロビン)を行い、上位選手2名が決勝トーナメントに進出する。その4名で準決勝 → 決勝が行われ、優勝者が決定する。
このWTAツアー最終戦は、1998年までは決勝戦が最大5セット・マッチで行われ、女子テニスツアーでは唯一5セット・マッチで行われるゲームであった。この制度は1984年、当時の世界ランキング1位だったマルチナ・ナブラチロワがあまりにも強すぎたことから導入された。しかし女子選手に5セット・マッチは体の負担が大きすぎるという声が大きく、1999年からは決勝戦も通常の最大3セット・マッチで行われている。本大会シングルスの優勝者にはビリー・ジーン・キング・トロフィー、ダブルスにはマルチナ・ナブラチロワ・トロフィーが授与される。
2009年からは翌週に大会に出場出来なかった選手によるWTAトーナメント・オブ・チャンピオンズが行われるようになった。2015年からはWTAエリート・トロフィーとして開催されている。
開催地 編集
都市 | 開催年 | 会場 | サーフェス | 座席数 | |
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ボカラトン | 1972–1973 | – | クレー | – | |
ロサンゼルス | 1974–1976 | – | カーペット | – | |
ニューヨーク | 1977 | マディソン・スクエア・ガーデン | カーペット | 18,000 | |
オークランド | 1978 | オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム・アリーナ | カーペット | – | |
ニューヨーク | 1979–2000 | マディソン・スクエア・ガーデン | カーペット | 18,000 | |
ミュンヘン | 2001 | オリンピアハレ | ハード | 12,000 | |
ロサンゼルス | 2002–2005 | ステイプルズ・センター | ハード | 17,000 | |
マドリード | 2006–2007 | マドリード・アリーナ | ハード | 10,500 | |
ドーハ | 2008–2010 | カリファ国際テニスコンプレックス | ハード | 6,911 | |
イスタンブール | 2011–2013 | スィナン・エルデム・ドーム | ハード | 15,000 | |
シンガポール | 2014–2018 | シンガポール・インドア・スタジアム | ハード | 10,000 | |
深圳 | 2019* | 深圳湾体育中心 | ハード | 12,000 | |
グアダラハラ | 2021 | パンアメリカン・テニス・センター | ハード | 2,592 | |
フォートワース | 2022 | ディッキーズ・アリーナ | ハード | 12,000 | |
2023 | カンクン | Mexico | Plaza Quintana Roo | Hard (i) | 6,000 |
歴代優勝者 編集
シングルス 編集
ダブルス 編集
- ^ As of 1 March 2022, the WTA announced that players from Belarus will not compete in tournaments under the name or flag of Belarus due to the Russian invasion of Ukraine.[2]
- ^ As of 1 March 2022, the WTA announced that players from Russia will not compete in tournaments under the name or flag of Russia due to the Russian invasion of Ukraine.[2]
関連項目 編集
脚注 編集
- ^ “WTA Tour 2021 Media Guide” (PDF). WTA Tour. p. 20. 2021年11月18日閲覧。
- ^ a b “Joint Statement by the International Governing Bodies of Tennis”. ATP. 2022年3月1日閲覧。
参考資料 編集
- WTAツアー公式メディア・ガイド、1996年版 (189・190ページ/ダブルス記録は190ページに従った)