Wikipedia‐ノート:専門的な記事も分かり易く

最新のコメント:8 年前 | トピック:作成後記 | 投稿者:Yapparina

作成後記 編集

英語版ガイドラインのen:Wikipedia:Make technical articles understandableを読んだところ、考え方や目標にとても共感し、なおかつ有用な文書だと思ったので、翻訳して日本語版用に作成しました。「分かりやすく書きましょう」という文書が分かりにくかった洒落にもならないので、逐語訳・直訳は避けて、日本語版の方針・ガイドライン文書整備状況にも合わせて、自分なりに分かりやすく意訳している部分も多々あります。本来の意味やガイドラインの伝えようとするところを外さないようにはしているつもりです。
文書のステータスは、英語版では「ガイドライン」ですが、「草案・提案中」ではなく「私論」にして作成しています。この文書の趣旨には上記のとおり賛成していますが、下記のような理由から私論にしました。

  • まずそもそも翻訳したばかりで、wikipedia日本語版で受けいられる文書なのか不透明なこと。
  • この文書が真に有用でwikipediaの思想に沿うものなら、ガイドラインだろうが私論だろうが、利用者の間で参照されて勝手に役に立つだろうという楽観論から。
  • 分かりやすく書けというのが「言うは易く行うは難し」であるということ。出典を示しつつ、独自研究な文章にもならず、中立的な観点で記事内の内容を決めつつ、正しい説明でありながらも、分かりやすく書くということが、生半可なことではないことは理解しているつもりです。この文書では分かりやすく書けと言うだけでなく、具体的なアプローチの仕方を示しており、無責任な文書ではないと思っています。ただ、一般相対性理論の入門記事と元記事(en:Introduction to general relativityen:General relativity)がどちらも秀逸な記事になっている英語版とはプロジェクトとしての余力が違うんじゃないの、とりあえず、説明が正しくて出典も付与されていれば日本語版の現状としては十分すぎるほど十分じゃないの、という雑感もあります。

他者がガイドライン化を提案するのを反対する意図もありませんし、将来気が変わった自分が提案するかもしれませんが、今のところはこのような考えです。他の方からのチェックも兼ねて原文を残しています。1か月くらいしたらコメントアウトさせて日本語のみの文書にする予定です。--Yapparina会話2015年6月27日 (土) 13:50 (UTC)返信

  コメント 有用な文書だと思いました。Yapparinaさん、お疲れ様です、翻訳ありがとうございます。ただ「とりあえず、説明が正しくて出典も付与されていれば日本語版の現状としては十分すぎるほど十分じゃないの」には私も同感です。まだまだ「Wikipedia:専門的な記事も分かり易くに沿って書けていない!」みたいなやり取りは、FA選考ぐらいでしか行われないだろうし、行われなくてもいい気がします。良い記事はもちろん増えて欲しいですが、少数の完璧な記事よりも多数のまともな記事が増えて欲しいです。そして一点、文章中気になった点について。
専門的内容ですが、雰囲気的には「事細かに書くよりも時には「はしょる」ことも大事だよ」ということが言いたいのではないか、とおもったのですが、少し意味が取りづらかったです。「しかし、高度に専門的な詳細部分」以降の部分は
変更前 変更後
しかし、高度に専門的な詳細部分の要約を記事中の所々に入れることは、一般的な読者にとっても専門家の読者にとっても読みやすさを向上させることができます。例えば、ある事柄の事細かい起源や導出は、一般的な読者にとっても専門家の読者にとっても読みたいものではないかもしれません。しかし起源や導出の手短な要約を記事に挟むことは、専門家の読者にとっての有益さを減少させることなく、一般的な読者にとっても理解を与えることができるかもしれません。 しかし、高度に専門的で詳細な説明については要約してしまうことで、一般的な読者にとっても専門家の読者にとっても読みやすさを向上させることができることもあります。例えば、ある事柄の起源や導出についての詳細は、一般的な読者にとっても専門家の読者にとっても読みたいものではないかもしれません。しかし起源や導出の手短な要約なら、専門家の読者にとっての有益さを減少させることなく、一般的な読者にとっても理解を与えることができるかもしれません。
Wikipedia:専門的な記事も分かり易く 2015年6月27日 (土) 14:39 (UTC)の版より
といった文面ではどうでしょう。--にょきにょき会話2015年6月28日 (日) 14:34 (UTC)返信
コメントありがとうございます。私も、専門的題材を理解しやすく書くことにチャレンジしようとする人を後押しできたり、ヒントを与えることができればそれで十分です。
ご指摘の文章は、大雑把に言うと、要約(省略)のみを推奨している、と感じさせないようにするために、そのような表現にしました。
  • 「高度に専門的な詳細部分の要約を記事中の所々に入れることは」⇔「高度に専門的で詳細な説明については要約してしまうことで」
  • 「起源や導出の手短な要約を記事に挟むことは」⇔「起源や導出の手短な要約なら」
この文書では専門的で詳細な内容を記事中に書くこと自体は否定していないので、専門的で詳細な内容が書かれている場合、それは要約化される・省略化されるしか辿る道はない、というような誤解がないように配慮してそのような表現にしました。この文書の「最も理解し易い部分を記事の最初に置く」節でもあるように、「専門的で詳細な内容を説明する節でも、詳細に移る前に、主要な部分の要約が最初の段落で説明されるとより良くなるでしょう。」といった手法で、かいつまんだ要約と詳細な内容は共存できると思っています。専門的で詳細な内容に踏み込んで書きたい人と要約で十分という人の間で意見の争いがあったときも、WP:NPOVにおける両論併記みたいに要約と詳細な内容を両方書けば、不要な争いが無くて済むようになるんじゃないかなという考えもあります。
「専門的内容」節でも、「専門的な知識を既に持っている読者にとっての価値を下げたりしないようにする注意も必要です。(this should be done without reducing the value to readers with more technical background.)」とありますが、専門的で詳細な内容が片っぱしから要約・省略されてしまったら、結局、専門的な知識を既に持っている読者にとって価値を下げることになると思いました。それで、「要約すること」ではなく「要約を記事中の所々に入れること」、「手短な要約を記事に挟むこと」という表現をわざわざ使いました。また、原文では単に"summarizing"ではなく、"often summarizing"と書かれているので、「要約を記事中の所々に入れること」と訳した方がニュアンスは近いのかなと思いました。
長々と理由を書きましたが、専門的で詳細な内容は要約(省略)のみで書かれるべきという誤解が無ければいいので、今の文が意味が取りづらく分かりにくければ、にょきにょきさんの文章でも良いと思います。--Yapparina会話2015年7月4日 (土) 02:22 (UTC)返信
Yapparinaさんご返信ありがとうございます。たしかにどこまでいったら「要約した方がいい詳細」なのかについては記事主題によって変わってくるでしょうし、また個人の感覚の違いというものもあるでしょう。映画やフィクション作品のあらすじで「詳細すぎる!」「いや、そんなことはない」というやり取りが行われているのもよく見かけます。そう言ったことを考慮すると私の出した文案は「とりあえず要約しろ」と捉えられ、この文書の意図とは違う使われ方をしてしまうかもしれません。また「専門的で詳細な内容に踏み込んで書きたい人と要約で十分という人の間で意見の争いがあったときも、、不要な争いが無くて済むようになるのでは」というのは考えてもいませんでした。Yapparinaさんにこれでもいいよと言ってもらっておきながら申し訳ないのですが、文面を再考したいと思います。最初の一文だけ「しかし、高度に専門的で詳細な記述については要約を記事中の所々に入れることで、一般的な読者にとっても専門家の読者にとっても読みやすさを向上させることができます。」とするのはどうでしょうか。--にょきにょき会話2015年7月5日 (日) 14:49 (UTC)返信
わざわざ再考ありがとうございます。今の文よりも自然な言い回しでとても良いと思います。文書にも反映しておきました。--Yapparina会話2015年7月10日 (金) 22:17 (UTC)返信
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