ウィキペディアの記事は、話し合いによって発展します。ページの編集者は、編集方針に従い、互いに協力して合意を形成するよう努めるべきです。また、編集者の間で論争が解決できない場合は、第三者の意見を聞いたり、論争の解決の手続きに従って解決を図るべきです。ノートでの話し合いによらず、他者の編集について互いに取り消しや差し戻しを繰り返し、自分の編集を押し通そうとすることを「編集合戦」(へんしゅうがっせん、Edit war)と言います。

ウィキペディア日本語版では、編集合戦は禁止されており(他言語版では禁止されていない言語版もあります)、違反者は投稿ブロックを受けることがあります。

どのような場合に編集合戦となるのかの、明確な判断基準を示すことは困難ですが、ある程度客観的な目安としてスリー・リバート・ルール (3RR) があります。3RRに触れなくても、過度の編集合戦を理由に投稿ブロックされる場合もあるので、絶対に大丈夫というものではありませんが、3RRを超えて差し戻しを繰り返せば、投稿ブロックされる可能性が高いでしょう。

編集合戦は、読者・編集者の両方にとっても、有害無益です。他の編集者を無視して、自分の記述や見解を押し通そうとすれば、中立的な観点を損ないますし、編集者の間に敵意を生じさせ、合意形成を困難にする結果にしかなりません。適切な説明・警告や投稿ブロックを受けた後、さらに編集合戦を継続した場合、編集ができなくなる投稿ブロックあるいは当該ページの保護が行われる場合があります。

編集合戦を見かけたら、まずは当事者に会話ページまたは編集合戦となったページのノートへ対話を呼びかけてみてください。この時、会話ページに{{subst:Edit war}}の警告文を貼って警告する方法もあります。

それにもかかわらず、編集合戦が継続し、当事者の対話も開始されないのであれば、ページの保護依頼を行うこともできます。

管理者は、編集合戦が起こった場合、当該ページを保護の方針に基づき保護することがあります。複数のページで編集合戦が起こった場合など、ページの保護だけでは問題への対処が不十分であるなどの場合は、管理者は投稿ブロックを行うことができます。

移動合戦

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編集合戦とほぼ同様のことがページ移動(ページの改名)で起こることがあります。これを特に「移動合戦」(いどうがっせん、Move war)と言います。

管理者は、移動合戦が起こった場合、当該ページを保護の方針に基づき移動保護することがあります。この場合、管理者以外のユーザーはページ移動ができなくなります。

削除合戦

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「権限行使合戦」(Wheel war) の一種で、2人以上の管理者または削除者が、削除と削除の復帰・取り消し(もしくは削除前の問題記事を再投稿)を繰り返すことを、「削除合戦」(さくじょがっせん、Delete war)と言います。管理者・削除者は削除合戦も同様に行わないようにしてください。編集合戦と同様、削除合戦となる前にノートページを使用して対話を行ってください。

なおウィキペディア日本語版では、現在のところは、削除合戦などの権限行使合戦が発生した事例はありません。

関連項目

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