XO望遠鏡(XOぼうえんきょう、XO Telescope)とは、ハワイ州マウイ島ハレアカラ山に設置されている天体望遠鏡である。太陽系外惑星食検出法で発見することを目的として自動で恒星の変光を監視している。

XO望遠鏡は、直径20cmのテレフォトレンズを備えた望遠鏡を、共通の架台に2つ並べたものである。ハードウェアには6万USドル、ソフトウェアにはそれ以上の開発費がつぎ込まれた。市販の製品を組み合わせているため、この種の装置としては比較的安価に纏められた。計画は天文学者のピーター・マッカローが主導し、アマチュア天文家が共同で研究を行っている[1][2]

成果編集

2020年9月時点でXO望遠鏡は7つの天体を発見している。いずれも公転周期が5日以下の天体で、このうち6つは惑星ホット・ジュピター)である。XO-3bは例外的に質量が大きく褐色矮星に分類される可能性がある。

恒星
星座
赤経
赤緯
視等級
距離
(ly)
絶対等級

惑星
質量
(MJ)
半径
(RJ)
周期
()
軌道半径
(AU)
離心率
傾斜角
()
発見
出典
XO-1 かんむり座  16h 02m 12s +28° 10′ 11″ 11.319 600 5.0 G1V b 0.9 1.3 3.942 0.0488 0 87.7 2006
XO-2 やまねこ座  07h 48m 07s +50° 13′ 33″ 11.25 486 5.4 K0V b[注 1] 0.57 0.973 2.616 0.0369 0 88.58 2007
XO-3 きりん座  04h 21m 53s +57° 49′ 01″ 9.91 850 2.8 F5V b 11.79 1.217 3.192 0.0454 0.26 84.2 2007
XO-4 やまねこ座  07h 21m 33s +58° 16′ 05″ 10.78 956 3.4 F5V b 1.72 1.34 4.125 0.0555 0.0024 88.7 2008
XO-5 やまねこ座  07h 46m 52s +39° 05′ 40″ 12.1 850 5.06 G8V b 1.059 1.109 4.1878 0.0488 0 86.7 2008 [3]
XO-6  06h 19m 10s +73° 49′ 40″ 10.25 280 F5 b 1.9 2.07 3.7650007 0.0815 0 86.0 2016 [4]
XO-7  18h 28m 55s +85° 14′ 00″ 10.5 769 GOV b 0.709 1.373 2.8641424 0.04421 0.038 83.45 2019 [5]

脚注編集

注釈編集

  1. ^ XO-2は主星XO-2Sと伴星XO-2Nから成り、XO望遠鏡で発見されたのはXO-2Nの惑星である。そのためしばしばXO-2Nbと呼ばれるが、XO-2Sbが発見された2014年以前は単にXO-2bと呼ばれていた。

出典編集

  1. ^ McCullough, P. R. et al. (2005). “The XO Project: Searching for Transiting Extrasolar Planet Candidates”. Publications of the Astronomical Society of the Pacific 117 (834): 734-795. doi:10.1086/432024. http://ads.nao.ac.jp/abs/2005PASP..117..783M. 
  2. ^ “Astronomers Catch Planet By Unusual Means”. SPACE DAILY. (2006年5月19日). http://www.spacedaily.com/reports/Astronomers_Catch_Planet_By_Unusual_Means.html 2009年11月21日閲覧。 
  3. ^ Pal, A. et al. (2009). “Independent Confirmation and Refined Parameters of the Hot Jupiter XO-5b”. The Astrophysical Journal 700 (1): 783–790. doi:10.1088/0004-637X/700/1/783. http://ads.nao.ac.jp/abs/2009ApJ...700..783P. 
  4. ^ Planet XO-6 b”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2017年1月9日閲覧。
  5. ^ Planet XO-7 b”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年4月23日閲覧。