ZIL-135ロシア語: ЗИЛ-135)は、1950年代にソビエト連邦ZIL (リハチョフ記念工場) で開発された4軸8輪の大型軍用車両である。

ZIL-135
ZIL135 LM vorn.JPG
9K52 (FROG-7)の発射車両、9P113
種類 軍用車両/輸送起立発射機
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
運用史
配備期間 1959年~
開発史
開発者 ZIL
製造業者 ZILBAZ英語版ロシア語版
製造期間 1959年~1963年 (ZIL)
1963年~ BAZ英語版ロシア語版
諸元
重量 11,570 kg[1]
全長 9.27 m[1]
全幅 2.80 m[1]
全高 2.53 m[1]

エンジン ZIL-375YA
180hp, 6.9L V8ガソリン × 2基[1][2]
行動距離 400 km[1]
速度 65 km/h[1]
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ソビエト連邦軍や輸出先の友好国で、ロケット弾多連装ロケット砲輸送起立発射機 (transporter erector launcher, TEL)として運用された。

概要編集

ZIL-135の生産は1959年からZILで行われ、1963年にはBAZ英語版ロシア語版(ブリャンスク自動車工場)での生産に切り替えられた。このことから、ZIL-135の形式名をBAV-135と表記する例も見られる。

車体は同時期のソ連のTEL車両であるMAZ-543よりは少し小さいものの軍用車両としては大型のもので、エンジンはウラル375に搭載されたのと同じ排気量6.9LのZIL-375ガソリンエンジンを2基搭載している。

ZIL-135を使用した自走ロケット砲システムとしては、NATOによりFROG-7と呼ばれた9K52 ルーナMの発射車両である9P113およびロケット弾運搬車両の9T29、220mm多連装ロケット砲を搭載したシステムであるBM-27 ウラガンの発射車両である9P140およびロケット弾運搬車両の9T452などが挙げられる。

ZIL-135は前述の9K52、BM-27のシステムを構成する車両として多数の友好国に輸出されている。無誘導ロケットの9K52(FROG-7)は一部の国で退役しているが北朝鮮中東諸国では現役で、またBM-27も旧ソビエト連邦構成国や中東諸国において運用されている。

形式編集

ZIL編集

ZIL-135
基本型。1959年~1963年にZILで生産。9K52 ルーナMの発射車両(9P113)に使用された。[2]
ZIL-135B
ZIL-135の水陸両用型。1959年。[2]
ZIL-135E
ディーゼル・エレクトリック方式の車両。1965年。[2]
ZIL-135K
C-5ミサイルの発射車両。1961年。[2]
ZIL-135KM
P-5 シャドック巡航ミサイルの地上発射車両のプロトタイプ。1962年。[2]
ZIL-135L
サスペンション改良型。1961年。[2]
ZIL-135LM
ZIL-135Lのマニュアル変速機型。1964年。[2]
ZIL-135LN
ZIL-135Kのシャーシおよび運転席部分の形式。[2]
ZIL-135P
ポンツーン型。1965年。[2]

BAZ編集

BAV-135LM
ZIL-135Kのマニュアル変速機型。1963年。[2]
BAV-135LMT
BAV-135LMの熱帯地域向けの形式。[2]
BAV-135LMP
BM-27 ウラガンの発射車両(9P140)に使用された。1976年。[2]
BAV-135LTM
9K52 ルーナMの輸送車両(9T29)に使用された。[2]
BAV-135L4
民間向け。1968年。[2]
BAV-E135G
ガスタービンエンジン搭載の試作型。[2]
BAV-135M1
ディーゼルエンジン1基を搭載した試作型。
BAV-135MB
P-5 シャドック巡航ミサイルの地上発射車両、およびツポレフ無人航空機Tu-143ロシア語版英語版の地上発射システムに使用。[2]

画像編集

脚注・出典編集

関連項目編集

  • FROG 無誘導ロケット
  • ZIL-157 - 同時期に運用されたZIL製軍用トラック。
  • ZIL-131 - 同時期に運用されたZIL製軍用トラック。
  • MAZ-537 - 同時期に運用されたMAZ製8×8輪駆動のTEL車両。
  • ウラル-375D - 同時期に運用されたUralAZ製6×6輪駆動軍用トラック。ZIL-135と同じエンジンを搭載している。

外部リンク編集