ワールドカフェ英語: The World Café)は何人かの会議での討論のやり方(ファシリテーション)の一形式。

各参加者が対話を通じて、「気づき」を得ることを目的とする[1]

1995年アメリカ合衆国のファニータ・ブラウン(Huanita Brown)とデイヴィッド・アイザックス(David Isaacs)が偶然の機会に行う状況になり始まったといわれている[2]

フォーマルな会議よりも、移動も自由なオープンな打ち合わせのほうが発想が豊かになり、意見も活発になるという思想に基づく[3]

実施手順例 編集

以下にワールドカフェを実施する手順の例を示す[1][4]

  1. 参加者全員にテーマとなる「問い」を発表し、共有する。
  2. 小グループ(4人から6人程度)に分かれて、「問い」について対話を行う。得られたアイデアは模造紙に書く、付箋紙に書いて掲示板に貼り付けるなどしておく。
  3. 指定した時間が経過したならば、1人を除いてグループを再構成し、新たなグループで議論を深める対話を行う。その際に残っていた1人は自グループがどういったアイデアが出たのか新しいグループのメンバーに説明する。
  4. 何回か繰り返した後に、各グループの1人がまとめの報告を全員に行い、アイデアの共有を行う。

脚注 編集

  1. ^ a b ワールドカフェとオープン・スペース・テクノロジー(OST)」(PDF)『横浜市調査季報』第170号、横浜市政策局、2012年、41頁、2017年10月30日閲覧 
  2. ^ ワールドカフェの歴史
  3. ^ 真田茂人「複数名の場でのダイアローグ」『32歳になったら上司と部下を使い倒すことを覚えなさい!!』クロスメディア・パブリッシング、2009年。ISBN 9784844370796 
  4. ^ 「対話が組織を変える」『「話し方」入門 口べたは武器に変わる! 週刊ダイヤモンド 特集BOOKS』ダイヤモンド社、2014年。 

参照項目 編集

外部リンク 編集