田中 弘邦(たなか ひろくに、1926年11月27日[1] - 2019年4月11日)は元特定郵便局長会会長。特定局長のOBで組織される大樹全国会議の会長を務める。郵便局関係者に多大な影響力を持つ「全特のドン」として知られる。郵政民営化をめぐる論議では特定局長会の「顔役」として新聞・雑誌などのメディアに頻繁に登場し国営維持論を訴えた。

新潟県上越市出身。新潟県立高田中学校を経て麻布獣医専門学校(現麻布大学獣医学部)卒業。家業の造り酒屋「田中酒造」を継ぐ。同時に曽祖父の代からの世襲である特定郵便局(谷浜郵便局)の局長となる。以降、局長職を46年にわたって務める。その間、信越特定郵便局長会会長・全国特定郵便局長会会長などを歴任。全国特定郵便局長会顧問・大樹全国会議会長・上越商工会議所会頭・谷浜小学校、潮陵中学校後援会長などを務めた。

2019年4月11日、上越市内で死去。92歳没[2][3]

著書 編集

脚注 編集

  1. ^ 『現代物故者事典2018~2020』(日外アソシエーツ、2021年)p.345
  2. ^ “田中弘邦氏が死去 元全国特定郵便局長会会長”. 日本経済新聞社. (2019年4月11日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43638990R10C19A4CZ8000/ 2019年4月13日閲覧。 
  3. ^ “上越政財界 平成の巨星墜つ 前上越商議所会頭の田中弘邦さん死去”. 上越タウンジャーナル. (2019年4月11日). https://www.joetsutj.com/articles/58605024 2019年4月12日閲覧。