九四オレンジフェリー株式会社(きゅうしオレンジフェリー)は、豊後水道フェリー航路を持つ海運会社。四国開発フェリーとオレンジフェリーグループを形成している。内航貨物船・近海船のオーナー・オペレータである瀬野汽船傘下のグループ企業である。

九四オレンジフェリー株式会社
本社を置く八幡浜港フェリーターミナル
本社を置く八幡浜港フェリーターミナル
種類 株式会社
略称 九四航路
本社所在地 日本の旗 日本
796-0087
愛媛県八幡浜市出島1581番地26[1]
業種 海運業
法人番号 1500001008511 ウィキデータを編集
外部リンク https://www.orange-ferry.co.jp/
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おれんじ九州 - 八幡浜港沖(2007年10月)

沿革

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航路

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  • 八幡浜港愛媛県) - 臼杵港大分県
  • 距離67km、所要時間2時間20分(東航)~2時間25分(西航)
  • 一日7往復14便が運航されているが、土曜から月曜にかけて一部便が運休する(2022年11月現在)

船舶

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ニュー四国 - 臼杵港沖(2007年10月)
 
九州 - 臼杵港(2005年5月)
 
はやぶさ(旧・九四フェリー、2005年6月)
 
ファンネルマーク

運航中の船舶

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仕様がほぼ同じ「おれんじ九州」「おれんじ四国」の2隻が就航している。

両船ともフィンスタビライザーを装備。船内はバリアフリー対応となっており、車椅子にも対応できるエスカレーターを設置している[6]。また、全便でうどん等の軽食を提供している。

  • おれんじ九州
    • 2007年7月3日就航。2,924総トン、全長119.9m、幅16.4m、出力6,618kw、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
    • 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。西造船(愛媛県今治市。現・あいえす造船)建造。瀬野汽船が所有。
  • おれんじ四国
    • 2008年4月24日就航。2,918総トン、全長119.9m、幅16.4m、航海速力19.85ノット(最大21.7ノット)。
    • 旅客定員485名。車両積載数:トラック(8t換算)37台・乗用車37台。
    • 2016年1月19日午後0時50分頃、八幡浜港岸壁、離岸の際、強風に煽られ、クレーン船と衝突。2月に航路復帰。

過去に就航していた船舶

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  • しこく[7]
    • 1964年2月竣工・就航、来島どっく建造。1971年4月12日九州商船に売船、「フェリーたちばな」に改名。
    • 244.52総トン、全長35.8m、型幅9m、型深さ3.2m、ディーゼル1基、機関出力858ps、航海速力11ノット。
    • 旅客定員30名、トラック8台。
  • 九州(初代)[8]
    • 1969年2月竣工・就航、来島どっく高知建造。1985年引退、1986年フィリピンに売船[7]
    • 983.60総トン、全長71.45m、型幅13.60m、型深さ4.40m、ディーゼル2基、機関出力2,660ps、航海速力15ノット。
    • 旅客定員400名、乗用車70台。
  • 四国[8]
    • 1972年2月竣工、同年3月1日就航[2]、来島どっく高知建造、1989年八幡浜佐伯フェリーに売船、「豊後」に改名。
    • 989.92総トン、全長72.60m、型幅13.60m、型深さ4.70m、ディーゼル2基、機関出力3,400ps、航海速力15.5ノット。
    • 旅客定員400名、乗用車70台。
  • ニュー九州[9]
    • 1985年3月竣工、同月22日就航[2]臼杵鉄工所臼杵工場建造。
    • 2,153総トン、全長110.00m、型幅16.0m、型深さ5.80m、ディーゼル2基、機関出力9,000ps、航海速力19.0ノット。
    • 旅客定員500名、8tトラック30台、乗用車12台。
    • 本船の就航により、所要時間は2時間55分から2時間10分に短縮された[2]
    • 1997年引退後は台湾・新華航業公司で「臺馬」として基隆 - 馬祖航路に就航。
  • ニュー四国
    • 1988年7月竣工。2,182総トン、全長110.0m、幅16.0m、出力9,000ps、航海速力20.0ノット(最大22.8ノット)。
    • 旅客定員460名。車両積載数:トラック36台・乗用車12台。臼杵造船所建造。
    • 2008年4月、「おれんじ四国」就航に伴い引退。現在は、フィリピン Trans-Asia Shipping Lines の「Trans Asia 3」に改名のうえ、セブカガヤン・デ・オロ間の航路に就航している[要出典]
  • はやぶさ
    • 1994年12月竣工・就航。川崎重工業神戸工場建造。船舶整備公団共有船。
    • 2,282総トン、全長99.78m、型幅19.98m、型深さ12.47m、ディーゼル4基、出力25,780ps、航海速力30.0ノット。
    • 旅客定員460名。車両積載数:トラック32台。
    • ウォータージェット推進、日本初のウェーブピアーサー型高速フェリー。「ジェットフェリー」の愛称で呼ばれていた。日本船舶海洋工学会シップ・オブ・ザ・イヤー1994受賞。所要時間1時間30分を誇ったが、早期に引退、長期係船の後日本国外に売却され、現在はギリシャ NEL LINES の「ALKIONI」に改名している。
  • 九州(2代)
    • 1986年6月竣工、2004年改装。2,286総トン、全長98.6m、幅17.2m、出力8,000ps、航海速力18.7ノット(最大20.8ノット)。
    • 旅客定員456名。車両積載数:トラック35台。内海造船瀬戸田造船所建造。
    • 元「びすば」(東日本フェリー)。2007年、「おれんじ九州」就航に伴い引退後は日本国外に売却され、現在はギリシャ ANMEZ の「ADAMANTIOS KORAIS」に改名している。

おれんじ会

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九四オレンジフェリー・四国オレンジフェリーに共通した会員割引システムだったが、2017年度(2018年3月末)をもって終了した。年度単位の会員制度をとっており、年度途中に入会した場合は当該年度末までとなる。乗船当日の申し込みは出来ず、事前申し込みが必要だった。

会員証は青色発色のリライタブルカードで、会員番号、会員氏名、年齢と、割引制限期間(九四オレンジフェリーは無し)が記載される。家族会員の登録も可能。

  • 入会金:無料
  • 年会費:1,000円
  • 主な特典
    • 旅客運賃1割引
    • 電話予約の際、会員番号を申し出ることによりスムーズな予約が可能

参考文献

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  • 日本船舶明細書I 2008年版 - 社団法人 日本海運集会所(2007年12月30日発行)

脚注

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出典

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  1. ^ 九四オレンジフェリー(株)(八幡浜~臼杵) - 九州旅客船協会連合会
  2. ^ a b c d e 全国フェリー・旅客船ガイド 1987年上期号 (日刊海事通信社 1986)
  3. ^ a b 小松健一郎、消えた航跡、南の風社、2018年、98頁。
  4. ^ “九四オレンジフェリー、23日まで上下各3便運航”. 愛媛新聞ONLINE (愛媛新聞社). (2016年1月20日). オリジナルの2016年1月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160124063828/http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20160120/news20160120053.html 2016年1月24日閲覧。 
  5. ^ 八幡浜港フェリーターミナル 移転のお知らせ”. 八幡浜市. 2022年11月29日閲覧。
  6. ^ エスカレータ取り付け場所(新造船情報) - 九四オレンジフェリー(2007年1月11日付)
  7. ^ a b 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー -その揺籃から今日まで- PP.257-258 (海人社 2009)
  8. ^ a b 日本船舶明細書 1985 (日本海運集会所 1984)
  9. ^ 日本船舶明細書 1996 (日本海運集会所 1995)

関連項目

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外部リンク

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