名曲喫茶麦(めいきょくきっさむぎ)とは、東京都文京区本郷にある名曲喫茶である[1]

名曲喫茶麦
名曲喫茶麦の看板
店舗概要
所在地 113-0033
東京都文京区本郷2丁目39番地5号
座標 北緯35度42分24.2秒 東経139度45分37.6秒 / 北緯35.706722度 東経139.760444度 / 35.706722; 139.760444 (名曲喫茶麦)座標: 北緯35度42分24.2秒 東経139度45分37.6秒 / 北緯35.706722度 東経139.760444度 / 35.706722; 139.760444 (名曲喫茶麦)
開業日 1964年
施設管理者 河田宏 生沢直広
営業時間 7:00 - 20:00
(土日祝日は19:00まで)
最寄駅 本郷三丁目駅
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概要

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店内で主にクラシック音楽を流す喫茶店である。

入り口から地下への階段を下り扉を開けると、正面にモーツァルト肖像画が飾られている[1][2]。店内は二手に分かれており、入って右側は通常の喫茶店のようなレイアウトだが、左側はスピーカーと面と向って椅子が置かれた劇場風のレイアウトとなっている[1]。床には赤い絨毯が敷かれ、壁には絵画や東京大学オーケストラ部の写真などが飾られている[1][3]。また、レジの横には小さな写真立てが置かれている[2]。なお、店内では喫煙が可能[3]

 
店内へと続く階段

沿革

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河田宏により1964年に創業[1]。2代目店主の生沢直広は高校生の頃から麦に通っており、河田から「好きなだけいていい」と言われて鍵を渡され、遂には店主となった[1]

メニュー

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100種類以上のメニューがあるが、特にナポリタンプリンが名物とされている[3][4]。麦のプリンには、「す(プリン液を蒸し焼きにする際、加熱温度の加減によって入る空気がプリンにあける穴)」が多くある[5]

コーヒーには5種類の豆を使用している[3]。安価なチェーン店が周囲に急増したことを受けて、460円だったコーヒーを2002年に250円に値下げした[2]。なお、2016年の記事では300円と記されている[1]

また、飲酒も可能である[6]

店内の雰囲気

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本郷という土地柄、東京大学の学生や教員が多く訪れており、東京大学のオーケストラ部が「第二の部室」として使っていたこともあった[3][4]。また、学生が徹夜マージャンをすることもあった[1]。なお、生沢が2代目マスターとなってからは、一般的な喫茶店のように通勤前のサラリーマンも訪れるようになったという[1]

また、飯塚めりは店の雰囲気や客層について「『名曲喫茶』ですが、決して敷居は高くなく、みなさん声を落として上品にお話しされていて心地よい。客層も学生街らしい幅広さとノーブルさです」と述べている[6]

ヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したベートーヴェン交響曲全集や、カール・ミュンヒンガーシュトゥットガルト室内管弦楽団を指揮したアルバム『パッヘルベルのカノン〜バロック音楽の楽しみ』などがリクエストされることが多い[1]

機材

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アクセス・営業時間

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脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『東京クラシック地図』交通新聞社、2016年6月30日、44-47頁。 
  2. ^ a b c “憂楽町:変わらないもの”. 毎日新聞東京夕刊: p. 11. (2014年3月7日) 
  3. ^ a b c d e f 石原たきび「煙草が似合う店」『東京人』2019年6月、55頁。 
  4. ^ a b 名曲・珈琲 麦”. Hanako.tokyo (2018年2月23日). 2020年5月13日閲覧。
  5. ^ 東大生が愛してやまない名曲喫茶『麦』の”す”入りプリンとは?”. 食楽web. 2020年5月13日閲覧。
  6. ^ a b 飯塚めり『東京喫茶録』株式会社カンゼン、2018年、54頁。 

関連項目

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外部リンク

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