地球環境問題(ちきゅうかんきょうもんだい)とは、環境問題の一種で、問題の発生源や被害が特に広域的な、地球規模のものを指す。人間活動の影響力の増大によって、環境変化を自然が修復できなくなることによって発生する[1]

主要例

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工業化の進展や自動車の普及に伴って発生した。

窒素リン有機物を原因とする富栄養化で水質汚染が発生する。この原因は1960 - 70年代では工業排水であったが、現在は生活排水である[2]

排出されたフロンガス成層圏に蓄積することで紫外線光化学反応を起こし、生成した塩素原子がオゾンを破壊する[3]

二酸化炭素等の温室効果ガスの放出などによる。

狩猟や開発などに伴う。

  • 自然への影響を考えない土地の開発、植林を考慮しない大規模な森林の伐採。

問題点

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これらにおいて、環境への影響が国境を越えて波及する点も、大きな問題の一つである。ある国内で環境保護のための法整備を進めても、他国での環境破壊行為によって環境被害を受けることもあるため、地球環境問題は国際的な枠組みでの対策を必要とするのである。

出典

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  1. ^ 松岡ほか 2007, p. 2.
  2. ^ 松岡ほか 2007, pp. 48–49.
  3. ^ 松岡ほか 2007, p. 3.

参考文献

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  • 松岡憲知・田中博・杉田倫明・村山祐司・手塚章・恩田裕一 編『地球環境学―地球環境を調査・分析・診断するための30章―』古今書院、2007年。ISBN 978-4-7722-5203-4 

関連項目

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外部リンク

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