川北町

石川県能美郡の町

川北町(かわきたまち)は、石川県の南西に位置し、東西に細長いである。金沢市への通勤率は19.0%(2005年平成17年>国勢調査)。

かわきたまち ウィキデータを編集
川北町
川北まつりの北國大花火川北大会
川北町旗 川北町章
川北町旗 川北町章
日本の旗 日本
地方 中部地方北陸地方
都道府県 石川県
能美郡
市町村コード 17324-0
法人番号 7000020173240 ウィキデータを編集
面積 14.64km2
総人口 6,022[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 411人/km2
隣接自治体 白山市能美市
町の木 ケヤキ
町の花 カワラナデシコ
町の鳥 ヒバリ
川北町役場
町長 前哲雄
所在地 923-1295
石川県能美郡川北町字壱ツ屋174番地
北緯36度28分07秒 東経136度32分33秒 / 北緯36.46861度 東経136.54239度 / 36.46861; 136.54239座標: 北緯36度28分07秒 東経136度32分33秒 / 北緯36.46861度 東経136.54239度 / 36.46861; 136.54239
川北町役場
外部リンク 公式ウェブサイト

川北町位置図

― 市 / ― 町・村

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川北町、手取川右岸の桜並木
川北大橋

概要

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手取川北岸に位置する町で、これが町名の由来となっている。

金沢平野に属しており、平坦な地形が多く、宅地以外では大部分が水田に利用されている。

手取川の度重なる氾濫が古くから続き、氾濫の影響が少ない小高い丘に集落を形成してきた(島集落)。そのため、川北町には、島が付いた町名が残されている(田子島など)。

地理

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自然地理

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隣接する自治体

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歴史

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沿革

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昭和30年頃の昭和の大合併では、川北村を3分割して東部の中島地区を鶴来町へ、中央部の川北地区を松任町へ、西部の橘地区を美川町へそれぞれ合併する計画があったが、調印直前になって当時の村長が公印とともに失踪する事件があり、分割合併が中止になった。

また、平成の大合併でも同調のきざしが当初から見られないこともあり、根上町寺井町辰口町で発足させた合併協議会に後から参加し、早々に撤退した経緯もある。

人口

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平成18年時点では、増加率が県内では最も高く、特に年少人口(0~14歳)が県内で唯一の増加傾向となっている。

 
川北町と全国の年齢別人口分布(2005年) 川北町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 川北町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
川北町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,267人
1975年(昭和50年) 4,267人
1980年(昭和55年) 4,256人
1985年(昭和60年) 4,271人
1990年(平成2年) 4,554人
1995年(平成7年) 4,514人
2000年(平成12年) 4,922人
2005年(平成17年) 5,677人
2010年(平成22年) 6,147人
2015年(平成27年) 6,347人
2020年(令和2年) 6,135人
総務省統計局 国勢調査より


行政

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町長

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歴代村長
氏名 就任 退任 備考
1 1 山田五三郎 1907年(明治40年)10月30日 1911年(明治44年)8月22日
2 1911年(明治44年)9月27日 1913年(大正2年)9月3日
3 2 土谷亀作 1913年(大正2年)9月16日 1916年(大正5年)10月20日
4 3 村上市右ェ門 1917年(大正6年)3月13日 1921年(大正10年)3月12日
5 1921年(大正10年)3月23日 1925年(大正14年)3月22日
6 1925年(大正14年)3月 1929年(昭和4年)3月
7 1929年(昭和4年)3月 1933年(昭和8年)3月
8 1933年(昭和8年)3月 1937年(昭和12年)3月
9 1937年(昭和12年)3月 1941年(昭和16年)3月
10 1941年(昭和16年)3月 1945年(昭和20年)3月
11 1945年(昭和20年)3月 1947年(昭和22年)4月 [1]
12 4 森栄作 1947年(昭和22年)4月5日 1951年(昭和26年)4月4日
13 5 山田善治 1951年(昭和26年)4月23日 1955年(昭和30年)4月22日
14 1955年(昭和30年)4月30日 1959年(昭和34年)4月29日
15 6 森田重治 1959年(昭和34年)4月30日 1963年(昭和38年)4月29日
16 1963年(昭和38年)4月30日 1967年(昭和42年)4月29日
17 1967年(昭和42年)4月30日 1971年(昭和46年)4月29日
18 1971年(昭和46年)4月30日 1975年(昭和50年)3月31日
19 7 山本堅次 1975年(昭和50年)4月27日 1979年(昭和54年)4月26日
20 1979年(昭和54年)4月27日 1980年(昭和55年)3月31日
歴代町長
氏名 就任 退任 備考
1 1 山本堅次 1980年(昭和55年)4月1日 1983年(昭和58年)4月26日
2 2 西田耕豊 1983年(昭和58年)4月27日 1987年(昭和62年)4月26日
3 1987年(昭和62年)4月27日 1991年(平成3年)4月26日
4 1991年(平成3年)4月27日 1995年(平成7年)4月26日
5 1995年(平成7年)4月27日 1999年(平成11年)4月26日
6 1999年(平成11年)4月27日 2003年(平成15年)4月26日
7 2003年(平成15年)4月27日 2007年(平成19年)4月26日
8 2007年(平成19年)4月27日 2011年(平成23年)4月26日
9 3 前哲雄 2011年(平成23年)4月27日 2015年(平成27年)4月26日
10 2015年(平成27年)4月27日 2019年(平成31年)4月26日
11 2019年(平成31年)4月27日 2023年(令和5年)4月26日
12 2023年(令和5年)4月27日 現職
  • 町長 - 前 哲雄(まえ・てつお)

庁舎

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川北町役場
  • 〒923-1295 石川県能美郡川北町字壱ツ屋174番地

財政等

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  • 1980年(昭和55年)の町制化以降、川北町による積極的な企業誘致活動が行われた。松下電器産業(当時)の進出など相次ぎ、企業からの税収入が増加の一途をたどっている。
  • また、下水道普及率が石川県内では唯一100%(2009年<平成21年>時点、参照:石川県の下水道事業)整備されている。
  • 雇用促進住宅「サン・コーポラス」の廃止に伴い、2棟の5階建て建物を住民を入居させたままで、そのまま雇用・能力開発機構から買い取るかたちで町営住宅化した(サンハイム三反田)。

施設

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  • 川北町ふれあい健康センター
    • 川北温泉と図書館を併設した施設となる。
  • サンアリーナ川北
    • 多目的屋内運動場であり、テニスコートが3面が使用できる広さを持つ。
  • 川北町コミュニティ&スポーツ公園
    • ナイター野球場1面、ソフトボール場2面、テニスコート2面がある。バーベキュー等が行える施設もある。また、川北まつりでは開催場所にもなる。

経済

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産業

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手取川の豊富な伏流水を利用する電子部品工場が立地している。町の財政もこれらの企業からの税収により成り立っている。 その他、古くから旧国道8号線沿いの手取川付近に砕石業者が林立し、同業者組合の運営する骨材会館が町役場近くにある。

主な事業所

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商業

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町内にあるプラント3川北店(字朝日)とヤマキシ川北店(字三反田)の2店舗で、商業施設の売り場面積の99%以上を占めている。

特産

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特産品として、いちじく・しいたけ・加賀雁皮紙・地ビールがある。

地域

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公共機関

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警察

石川県警察能美警察署能美市)が管轄する。

  • 木呂場駐在所
  • 壱ッ屋駐在所

消防

白山野々市広域消防本部白山市)が管轄する。

  • 川北分署

医療機関

川北町内には病院がない。南加賀医療圏における中核医療機関は、国民健康保険小松市民病院小松市)である。川北町は公立松任石川中央病院白山市)の運営にも参加している。

郵便局

集配は、辰口郵便局(能美市)が担当する。

  • 川北郵便局 (無集配)

社会資本

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上水道
  • 地下水など豊富な水量があり、町営の簡易水道がある。また、町内には小松市上下水道部の川北揚水場が設置されている。
下水道
  • 町内には各集落ごとに排水処理施設が整備されている。
ゴミ処理

白山野々市広域事務組合白山市)が担当する。

電話

NTT西日本 金沢支店(金沢市)が管轄する。

  • 全域で076-277となっている。

教育

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中学校

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小学校

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  • 川北町立(3校)
    • 中島小学校
    • 川北小学校
    • 橘小学校
      • 児童数が少ないため、高学年はクラブ活動の一環で多数が吹奏楽クラブに所属する。

交通

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鉄道

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道路

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バス

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マスメディア

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観光

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2013年北國大花火川北大会

祭り・イベント

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  • 川北まつり

日本最大級の高さ45メートルのかがり火を使った「手取の火祭り」が開催される。 また、同時に2尺玉が打ち上げられる石川県最大規模となる「北國大花火川北大会」が開催される。 手取川の河川敷に設けられた特設ステージでは、豊作の祈りを込めた「虫送り太鼓」や先人の遺徳と御霊を慰める「送り火」、 地域おこしの一環として生まれた「手取亢龍太鼓」などが次々と披露される。

出身有名人

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脚注

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  1. ^ 1946年12月に引退を表明し辞任。

参考文献

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  • 『川北町史第2巻 近・現代編』 - 川北町(1996年)
  • 『図説 川北町の風土と歴史』 - 川北町(1999年)

関連項目

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外部リンク

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