後山

兵庫県と岡山県に跨る山

後山(うしろやま)は、兵庫県宍粟市岡山県美作市にまたがる標高1344mのである[1][2]。兵庫県側からは板場見山(いたばみやま)とも呼ばれる。中国山地東部にあたり、氷ノ山後山那岐山国定公園の主要な一部をなす。兵庫50山近畿百名山中国百名山の一つ。三等三角点がある山頂部分は岡山県美作市側に位置する。

後山
後山を南から望む、日名倉山から撮影
標高 1344.56 m
所在地 兵庫県宍粟市岡山県美作市
位置 北緯35度11分13秒 東経134度24分40秒 / 北緯35.18694度 東経134.41111度 / 35.18694; 134.41111座標: 北緯35度11分13秒 東経134度24分40秒 / 北緯35.18694度 東経134.41111度 / 35.18694; 134.41111
山系 中国山地
種類 隆起準平原
後山の位置(兵庫県内)
後山
後山
後山 (兵庫県)
後山の位置(岡山県内)
後山
後山
後山 (岡山県)
後山の位置(日本内)
後山
後山
後山 (日本)
プロジェクト 山
テンプレートを表示

概要

編集

後山は岡山県と兵庫県の県境に位置し、岡山県においては最高峰だが[3]、兵庫県では氷ノ山三室山に続いて第3番目に過ぎない[3]。後山を南東とし、船木山鍋ヶ谷山駒の尾山ダルガ峰と次第に高度を下げながら北西に続く稜線を形成している。山頂からの展望は優れている[4]

登山ルート

編集

登山道は、宍粟市側から板場見渓谷あるいはちくさ高原を出発点とするか、美作市後山側を出発点とするルートが一般的である。

歴史と信仰

編集

後山は、「西大峯山」と呼ばれることもある、修験道の中心地として栄えた山の一つであり、今日でも美作市側にある道仙寺奥の院の周囲は女人禁制とされている。後山そのものは役小角により開かれたと伝えられているが、道仙寺は建長年間(1249年 - 1255年)に僧徹雲法印によって開かれたとされており、実際の後山における修験道の発展は13世紀以降と見ることができる。今日でも50以上の行場が存在し、様々な形での修行が行われている。 9月7日8日には、道仙寺の奥の院と護摩堂にて、紫燈大護摩法要が行われ、全国から1万人余りの修験者達が訪れる。

 
後山の山頂を西から望む

脚注

編集
  1. ^ “標高値を改定する山岳一覧 資料2”. 国土地理院. https://www.gsi.go.jp/common/000091073.pdf 2014年3月26日閲覧。 
  2. ^ GNSS測量等の点検・補正調査による2014年4月1日の国土地理院『日本の山岳標高一覧-1003山-』における改定値。なお、旧版での標高は1345m。
  3. ^ a b 中村圭志・橋本敬二「新・分県登山ガイド27兵庫県の山」山と渓谷社(2008年2月)ISBN 978-4-635-02327-6、32ページ
  4. ^ Google ストリートビュー 後山”. Google ストリートビュー (2017年9月). 2017年12月17日閲覧。

関連項目

編集

外部リンク

編集
  • 氷ノ山後山那岐山国定公園ホームページ
  • 美作観光ナビ
  • 兵庫県山岳連盟『ふるさと兵庫50+8山』(新)神戸新聞総合出版センター、2003年。ISBN 4343002306 
  • 国土地理院地図閲覧サービス 2万5千分1地形図