新盆唐線

ソウル首都圏の地下鉄路線

新盆唐線(シンブンダンせん)は、大韓民国ソウル特別市江南区にある新沙駅から京畿道水原市霊通区にある光教駅までを結ぶ鉄道路線である。ラインカラー愛称は「DX Line」。

新盆唐線
シンボルマーク
基本情報
大韓民国の旗 大韓民国
起点 新沙駅
終点 光教駅
駅数 16
開業 2011年10月28日
所有者 韓国鉄道施設公団
運営者 運行:ネオトランス
建設・施設管理:新盆唐線京畿鉄道新ソウル鉄道
路線諸元
路線距離 33.4 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化方式 交流25,000V 60Hz
最高速度 90 km/h
テンプレートを表示
新盆唐線
各種表記
ハングル 신분당선
漢字 新盆唐線
発音 シンブンダンソン
日本語読み: しんぼんとうせん
RR式 Sinbundang seon
MR式 Sinbundang sŏn
英語 Shinbundang Line (DX Line)
テンプレートを表示

本項では、建設と施設管理および運営に関わる事業者4社についても記述する。

概要

編集

盆唐線の混雑緩和などを目的に建設された路線である。

路線保有は韓国鉄道施設公団。施設管理は民間企業の新盆唐線株式会社(第1期区間)、京畿鉄道株式会社(第2期区間)、施設運営は両社から委託を受けたネオトランス株式会社が担っている。

第1期区間として2011年10月28日、江南 - 亭子が開業。第2期区間として2016年1月30日、亭子から光教まで延伸。第3期区間として2022年5月28日、江南から新沙まで延伸。今後龍山駅(ソウル特別市龍山区) - 新沙駅間(新ソウル鉄道が施設管理事業者となる予定)や、光教中央駅から南西側の好梅実方面への延伸も計画されている。

全線で無人運転を行っているが、非常時対応のため運転士資格を持つ乗務員が添乗している。

既存開業・新規開業区間における運行及び管理と線路保有
  龍山 新沙 江南 亭子 光教
第3期開業区間
建設中
第3期開業区間
開業済
(運用中)
第1期開業区間
開業済
(運用中)
第2期開業区間
開業済
(運用中)
運営 ネオトランス(株)
建設・施設管理 新ソウル鉄道(株) 新盆唐線(株) 京畿鉄道(株)
所有 韓国鉄道施設公団

路線データ(2022年5月28日時点)

編集

沿革

編集
  • 2005年7月 - (第一期・新盆唐線)江南駅 - 亭子駅間が着工。
  • 2008年2月28日 - フランスのタレス社がCBTCを受注[1]
  • 2010年7月29日 - (第二期・京畿鉄道)亭子駅 - 京畿大駅(現在の光教駅)間が着工。
  • 2011年10月28日 - (第一期・新盆唐線)江南駅 - 亭子駅が開業。開業時に限り運賃を無料とした。
  • 2016年
    • 1月30日 - (第二期・京畿鉄道)亭子駅 - 光教駅が開業。光教車両事業所開設。
    • 8月30日 - (第三期・新ソウル鉄道)新沙駅 - 江南駅着工[2]。龍山駅 - 新沙駅間は在韓米軍基地返還後着工となる。
  • 2018年4月28日 - 美金駅が開業[3]
  • 2022年5月28日 - (第三期・新ソウル鉄道)新沙駅 - 江南駅が開業。

使用車両

編集

運賃

編集

基本運賃は、Tマネーカードを使用した場合、10kmまで2,400ウォン(首都圏電鉄の基本運賃1,400ウォン+加算運賃1,000ウォン)(ただし、3期区間(新沙駅 - 江南駅間・新ソウル鉄道運営)では10kmまで2,100ウォン(首都圏電鉄の基本運賃1,400ウォン+加算運賃700ウォン))、1回用交通カードを使う場合は100ウォン加算。10km以上は5km毎に100ウォン加算。

首都圏電鉄の各路線からの乗り換えは1,000ウォン加算(ただし、3期区間では700ウォン加算)。また、1期区間(江南駅 - 亭子駅間・新盆唐線運営)と2期区間(亭子駅 - 光教駅間・京畿鉄道運営)を跨いで乗車した場合、2期区間の加算運賃は1,000ウォンから500ウォンに割引となる。1期区間と3期区間を跨いで乗車した場合、3期区間の加算運賃の割引はない。(2023年10月7日改定)

他路線との乗り換え通路には自動改札機が設置されているが、「他路線→新盆唐線」の乗り換え時には運賃が引き落とされず、加算運賃は下車駅もしくは「新盆唐線→他路線」への乗り換え時に発生する。

駅一覧

編集

龍山〜光教

編集
  • 営業キロは新沙起点。
駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km) 接続路線 所在地 管理事業者
日本語 ハングル 英語
D01 龍山駅 용산역 Yongsan 2027年

開業予定

韓国鉄道公社KTX京釜本線
  1号線(京釜電鉄線) (135)・  京義・中央線 (K110)
ソウル特別市 龍山区




D02 国立博物館駅(仮称)
국립박물관역 National Museum of Korea
D03 東氷庫駅(仮称) 동빙고역 Dongbinggo
D04 新沙駅 신사역 Sinsa 0.0 0.0 ソウル交通公社  3号線地下鉄3号線) (337) 江南区
D05 論峴駅 논현역 Nonhyeon 0.7 0.7 ソウル交通公社:  7号線 (732)
D06 新論峴駅 신논현역 Sinnonhyeon 0.8 1.5 ソウル市メトロ9号線(企業)  9号線 (925)
D07 江南駅 강남역 Gangnam 0.9 2.4 ソウル交通公社:  2号線 (222)






D08 良才駅
(瑞草区庁)
양재역
(서초구청)
Yangjae
(Seocho-gu Office)
1.5 3.9 ソウル交通公社:  3号線(地下鉄3号線) (342) 瑞草区
D09 良才市民の森駅
(梅軒)
양재시민의숲역
(매헌)
Yangjae Citizen's Forest
(Maeheon)
1.6 5.5  
D10 清渓山入口駅 청계산입구역 Cheonggyesan 2.9 8.4  
D11 板橋駅
(板橋テクノバレー)
판교역
(판교테크노밸리)
Pangyo
(Pangyo Techno Valley)
8.2 16.6 韓国鉄道公社:  京江本線京江電鉄線) (K410) 京畿道 城南市
盆唐区
D12 亭子駅 정자역 Jeongja 3.1 19.7 韓国鉄道公社:  水仁・盆唐線 (K230)



D13 美金駅 미금역 Migeum 1.9 21.6 韓国鉄道公社:  水仁・盆唐線 (K231)
D14 東川駅 동천역 Dongcheon 1.6 23.2   龍仁市
水枝区
D15 水枝区庁駅 수지구청역 Suji-gu Office 2.1 25.3  
D16 星福駅 성복역 Seongbok 1.7 27.0  
D17 上峴駅 상현역 Sanghyeon 2.1 29.1  
D18 光教中央駅
(亜洲大)
광교중앙역
(아주대)
Gwanggyo Jungang
(Ajou Univ.)
2.4 31.5   光教中央〜郷南(接続予定) 水原市
霊通区
D19 光教駅
(京畿大)
광교역
(경기대)
Gwanggyo
(Kyonggi Univ.)
1.9 33.4  

光教中央〜郷南

編集
  • 運営事業者は未定。
駅番号 駅名 駅間キロ (km) 累計キロ (km) 接続路線 所在地
日本語 ハングル 英語
D18 光教中央駅
(亜洲大)
광교중앙역
(아주대)
Gwanggyo Jungang
(Ajou Univ.)
2.4 31.5 京畿鉄道:  龍山〜光教 京畿道 水原市 霊通区
  水原ワールドカップ競技場駅 수원월드컵경기장역 Suwon World Cup Stadium 2027年
開業予定
  八達区
  東水原駅 동수원역 Dongsuwon  
  華西駅 화서역 Hwaseo 韓国鉄道公社:  1号線(京釜電鉄線) (P154) 長安区
  好梅実駅 호매실역 Homaesil   勧善区
  梧木川駅 오목천역 Omokcheon
開業時期未定
韓国鉄道公社:  水仁・盆唐線 (K247)
  峰潭駅 봉담역 Bongdam   華城市
  旺林駅 왕림역 Wangnim  
  郷南駅 향남역 Hyangnam 韓国鉄道公社:西海線(接続予定)

本路線に関連する事業者

編集

新盆唐線株式会社

編集
新盆唐線株式会社
Shinbundang Railroad Co., Ltd.[4]
種類 株式会社
本社所在地   韓国
京畿道城南市盆唐区大旺板橋路606-33[5]
設立 2005年6月[6]
業種 運輸業
代表者 チョン・ミンチョル[7]
外部リンク http://www.shinbundang.co.kr/index.jsp
テンプレートを表示
新盆唐線株式会社
各種表記
ハングル 신분당선주식회사
漢字 新盆唐線株式會社
発音 シンブンダンソンチュシックェサ
日本語読み: しんぼんとうせんかぶしきかいしゃ
RR式 Sinbundang seon Jusikhoesa
MR式 Sinbundang sŏn Chusikhoesa
英語 Shinbundang Railroad Co., Ltd.
テンプレートを表示

新盆唐線株式会社(シンブンダンせん / シンブンダンソン、ハングル신분당선주식회사Shinbundang Railroad Co., Ltd.[4])は、新盆唐線(鉄道路線)のうち第一期区間である江南駅 - 亭子駅間の建設と施設管理を担う大韓民国鉄道事業者である。

沿革

編集
  • 2005年6月 - 斗山、大林、大宇などのゼネコン7社を中心とするコンソーシアムにより設立[6]
  • 2009年10月 - 本社を盆唐区の現在地に移転[6]

京畿鉄道株式会社

編集
京畿鉄道株式会社
Kyunggi Railroad Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地   韓国
京畿道水原市霊通区大学路55[8]
設立 2009年11月30日
業種 運輸業
代表者 ソン・ジョンホ[9]
外部リンク http://www.shinbundang2.co.kr/index.php
テンプレートを表示
京畿鉄道株式会社
各種表記
ハングル 경기철도주식회사
漢字 京畿鐵道株式會社
発音 キョンギチョドチュシックェサ
日本語読み: けいきてつどうかぶしきがいしゃ
RR式 Gyeonggi Cheoldo Jusikhoesa
MR式 Kyŏnggi Ch'ŏldo Chusikhoesa
英語 Kyunggi Railroad Co., Ltd.
テンプレートを表示

京畿鉄道株式会社(キョンギてつどう / キョンギチョルド、ハングル경기철도주식회사Kyunggi Railroad Co., Ltd.)は、新盆唐線(鉄道路線)のうち第二期区間である亭子駅 - 光教駅間の建設と施設管理を担う大韓民国鉄道事業者である。

沿革

編集

新ソウル鉄道株式会社

編集
新ソウル鉄道株式会社
各種表記
ハングル 새서울철도주식회사
漢字 새서울鐵道株式會社
発音 セソウチョドチュシックェサ
日本語読み: しんソウルてつどうかぶしきがいしゃ
RR式 Saeseoulcheoldo Jusikhoesa
MR式 Saesŏulch'ŏldo Chusikhoesa
英語 New Seoul Railroad Co. Ltd.
テンプレートを表示

新ソウル鉄道株式会社(しんソウルてつどう / セソウルチョルド、ハングル새서울철도주식회사New Seoul Railroad Co., Ltd)は、新盆唐線(鉄道路線)のうち第三期区間である龍山駅 - 江南駅間の建設と施設管理を担う大韓民国鉄道事業者である。

沿革

編集
  • 2010年
    • 8月31日 - 斗山建設などのコンソーシアムが龍山延伸区間の民間投資事業最優先交渉権を獲得[11]
    • 12月27日 - 斗山、KIAMCO新ソウル鉄道投資私募特別資産投資信託などを中心としたコンソーシアムによる共同出資で法人設立[12]
  • 2016年8月12日 - 国土交通部による告示で新盆唐線第三期区間複線電鉄民間投資事業の実施計画承認を取得[13]

ネオトランス株式会社

編集
ネオトランス株式会社
Neo Trans Co. Ltd.[14]
種類 株式会社
本社所在地   韓国
京畿道城南市盆唐区大旺板橋路606-33[15]
設立 2005年6月[16]
業種 運輸業
代表者 チョン・ミンチョル[17]
外部リンク http://www.neotrans.kr/index.jsp
テンプレートを表示
ネオトランス株式会社
各種表記
ハングル 네오트랜스주식회사
漢字 네오트랜스株式會社
発音 ネオトゥレンスチュシックェサ
日本語読み: ネオトランスかぶしきがいしゃ
RR式 Neoteuraenseu Jusikhoesa
MR式 Neot'ŭraensŭ Chusikhoesa
英語 Neo Trans Co. Ltd.
テンプレートを表示

ネオトランス株式会社ハングル네오트랜스주식회사Neo Trans Co. Ltd.[14])は、新盆唐線を運営する大韓民国鉄道事業者である。

沿革

編集

脚注

編集
  1. ^ (英語)THALES AWARDED CBTC SIGNALLING CONTRACT FOR SIN BUNDANG METRO LINE IN KOREA - ウェイバックマシン(2010年9月29日アーカイブ分) 2008年2月28日 タレス・グループ
  2. ^ (朝鮮語)신분당선 연장 신사∼강남 구간 착공…2022년 개통 2016年8月29日 聯合ニュース
  3. ^ (朝鮮語)'강남역까지 19분' 신분당선 미금역 개통…분당선 환승 가능(「江南駅まで19分」の新盆唐線美金駅開通... 盆唐線乗り換え可能) 2018年4月28日 聯合ニュース
  4. ^ a b (朝鮮語)회사소개>CI소개(会社紹介>CI紹介) 新盆唐線公式ウェブサイト 2018年8月20日閲覧
  5. ^ (朝鮮語)회사소개>오시는길(会社紹介>アクセス) 新盆唐線公式ウェブサイト 2018年8月20日閲覧
  6. ^ a b c (朝鮮語)회사소개>연혁(会社紹介>沿革) 新盆唐線公式ウェブサイト 2018年8月20日閲覧
  7. ^ (朝鮮語)회사소개>CEO인사말(会社紹介>CEOご挨拶) 新盆唐線公式ウェブサイト 2018年8月20日閲覧
  8. ^ (朝鮮語)회사소개>찾아오시는길(会社案内>アクセスマップ) 京畿鉄道公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  9. ^ (朝鮮語)회사소개>CEO인사말(会社紹介>CEOご挨拶) 京畿鉄道公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  10. ^ (朝鮮語)경기철도(주) 사람인에이치알(サラミンHR社)
  11. ^ (朝鮮語)두산건설, 1조3천억 신분당선 복선전철 사업 수주 2010年8月31日 国土日報
  12. ^ (朝鮮語)새서울철도(주) 사람인에이치알(サラミンHR社)
  13. ^ 国土交通部 (2016年8月12日). “국토교통부고시제2016-541호(国土交通部告示第2016-541号) 신분당선(용산∼강남) 복선전철 민간투자사업(新盆唐線(龍山~江南) 複線電鉄民間投資事業)”. 大韓民国電子官報. 2018年8月11日閲覧。 官報第18823号
  14. ^ a b (英語)CEO Greetings(CEOご挨拶) ネオトランス公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  15. ^ (朝鮮語)회사소개>오시는길(会社紹介>アクセス) ネオトランス公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  16. ^ a b c d (朝鮮語)회사소개>연혁(会社紹介>沿革) ネオトランス公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  17. ^ (朝鮮語)회사소개>CEO인사말(会社紹介>CEOご挨拶) ネオトランス公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧
  18. ^ a b (朝鮮語)회사소개>연혁(会社紹介>沿革) ネオトランス公式ウェブサイト 2018年8月23日閲覧

外部リンク

編集