日本の醤油メーカー(にほんのしょうゆメーカー)では、日本醤油製造者を列挙する。

概要 編集

醤油製造業は食品製造業に分類される業種であり、全国的な業界団体として日本醤油協会全国醤油工業協同組合連合会全国醤油醸造協議会が組織されている[1]。また各都道府県にも協同組合がある[1]

2021年の都道府県別しょうゆ等出荷数量をみると、千葉県 37.80 %、兵庫県 15.62 % と、全体の半分以上をこの 2 県で占めている[2](全体の 10 % 以上出荷しているのはこの 2 県のみ)。かつては野田銚子(共に千葉県)・龍野(兵庫県)・小豆島香川県)・大野石川県金沢市)が醤油の五大名産地といわれた[3]が、現在では大野の生産量は少ない。

2021年時点で日本国内に 1,066 社の醤油メーカーがあるが毎年数 % ペースで減少している[2]。 2021年時点で、大手メーカー 6 社で国内流通する醤油の約 60 % を生産し、準大手メーカー 9 社を合わせた 15 社で 77.2 % を生産しており[4]、零細メーカーとの格差が著しい。

大手メーカー6社 編集

 
キッコーマン野田本社
 
ヤマサ醤油本社

2020年時点で、大手メーカー 6 社で国内流通する醤油の約 60 % を生産している[4]

準大手メーカー9社 編集

2021年時点で、準大手メーカー 9 社で国内流通する醤油の 17.0 % を生産している[4]

その他のメーカー 編集

北海道地方 編集

 
福山醸造(トモエ醤油)
北海道

東北地方 編集

青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県

関東地方 編集

 
柴沼醤油(キッコーショウ)
茨城県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県

中部地方 編集

 
キッコーナ
 
ユタカフーズ
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
静岡県
愛知県
岐阜県

近畿地方 編集

 
小野甚味噌醤油醸造
 
ブンセン
 
角長
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県

中国地方 編集

 
ほり川
 
桑田醤油醸造所
 
ユーメン醤油
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県

四国地方 編集

 
鎌田醤油
徳島県
香川県
高知県
愛媛県

九州・沖縄地方 編集

 
チョーコー醤油
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 千葉県野田市で創業したキッコーマン株式会社は2009年に純粋持株会社に移行し、醤油を製造販売する子会社キッコーマン食品株式会社は東京都港区にある。またキッコーマン株式会社も野田本社の他に東京本社が東京都港区にある。しかし製造拠点の多くは野田市周辺にある。
  2. ^ 創業は千葉県銚子市。1939年に本店を東京に移転したが、工場や営業などの拠点は銚子にある。キッコーマンと資本提携している。
  3. ^ 現在は盛田の完全子会社でブランド管理会社。
  4. ^ ワダカン(株)は2000年に盛田の関連企業である MICS グループが設立した会社である。前身のワダカン食品工業(株)は1999年に倒産した。
  5. ^ (株)サンビシはゼンショーの完全子会社である。債務超過に陥ったサンビシ(株)((株)サンビシとは別の会社)より2006年に営業譲渡を受け事業を継続している。
  6. ^ マルキン醤油などの親会社であり、ジャパン・フード&リカー・アライアンスの完全子会社である。
  7. ^ 現在のサンジルシ醸造株式会社はヤマサ醤油の完全子会社で、2005年に旧サンジルシ醸造株式会社から事業譲渡をうけたもの。
  8. ^ 現在は盛田の完全子会社でブランド管理会社。

出典 編集

  1. ^ a b 業界概要”. しょうゆ情報センター. 2019年10月13日閲覧。
  2. ^ a b 統計資料ダウンロード”. しょうゆ情報センター. 2023年6月15日閲覧。
  3. ^ 大野醤油とは”. 大野醤油醸造協業組合. 2019年10月12日閲覧。
  4. ^ a b c ファクトブック”. キッコーマン. 2023年6月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f ファクトブック”. キッコーマン. 2020年1月15日閲覧。
  6. ^ 黒部名水の里 醤油・だしつゆの製造販売|HOME”. 泉田醤油店. 2024年2月10日閲覧。
  7. ^ 「ヒシクラ」自主廃業へ 倉吉、老舗みそ・しょうゆ醸造所 売り上げ減、人手不足で”. 日本海新聞. 2024年1月30日閲覧。

関連項目 編集