米州開発銀行

ラテンアメリカのインフラ開発に資金を提供する国際機関

米州開発銀行(べいしゅうかいはつぎんこう、西語: Banco Interamericano de Desarrollo、葡語: Banco Interamericano de Desenvolvimiento、英語:Inter-American Development Bank、仏語: Banque Interaméricaine de Développement、略称:BIDIDBIADB、または米開銀)は、中南米・カリブ海諸国の経済開発を促進するため、1959年米州機構会議で設立が決定した多国間開発金融機関。1960年に開業し、2015年現在の加盟国は48カ国である。ワシントンD.C.に本部を置き[1]、加盟国による資本809億ドルに加え国際金融市場での起債266億ドルを元に運用している。1966年に融資承諾額67億ドルと技術援助27億ドルの実績を発表した。

日本は、当時アジアからの唯一の加盟国として、1976年に加盟した。

組織 編集

BIDの最高意思決定機関は総務会であり、加盟国が任命する総務で構成される。財務大臣あるいは中央銀行総裁が総務として任命されることが多く、日本の場合は財務大臣が総務に任命される。3年任期の理事会に、ほとんどの日常業務の権限が委任されている。総務会から5年任期で選出されるBID総裁が日常業務の運営を行う事務局のトップである。

歴代総裁 編集

肖像 氏名 出身国 就任日 退任日
1   フェリペ・エレーラ英語版
Felipe Herrera Lane
  チリ 1960年2月5日 1971年2月28日
2   アントニオ・オルティス・メナ
Antonio Ortiz Mena
  メキシコ 1971年3月1日 1988年3月31日
3   エンリケ・V・イグレシアス英語版
Enrique Valentín Iglesias García
  ウルグアイ 1988年4月1日 2005年9月30日
4   ルイス・アルベルト・モレノ英語版
Luis Alberto Moreno Mejía
  コロンビア 2005年10月1日 2020年9月30日
5   マウリシオ・クラベル=カロネ英語版
Mauricio Claver-Carone
  アメリカ合衆国 2020年10月1日 2022年9月26日
代行   レイナ・アイリーン・メヒアスペイン語版
Reina Irene Mejía Chacón
  ホンジュラス 2022年9月26日 (現職)
-   イラン・ゴールドファイン英語版
Ilan Goldfajn
  ブラジル 2022年12月19日就任予定

米州開発銀行はスペイン語、ポルトガル語、英語とフランス語を4つの公式言語として使用している。

加盟国 編集

 
赤は債権国、緑は債務国を示す

債権国 編集

債務国 編集

脚注 編集

  1. ^ 米州開発銀行 べいしゅうかいはつぎんこう Inter-American Development Bank|コトバンク 2023年5月閲覧

外部リンク 編集