(あいざわ さこ、1983年3月3日 -)は、日本小説家推理作家ライトノベル作家漫画原作者男性埼玉県生まれ。聖学院大学人文学部日本文化学科中退。日本推理作家協会会員。

相沢 沙呼あいざわ さこ
誕生 (1983-03-03) 1983年3月3日(41歳)
日本の旗 日本埼玉県
職業 小説家
推理作家
ライトノベル作家
漫画原作者
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 聖学院大学人文学部日本文化学科中退
活動期間 2009年 -
ジャンル ミステリ
日常の謎
ライトノベル
主な受賞歴 鮎川哲也賞(2009年)
本格ミステリ大賞(2020年)
デビュー作 『午前零時のサンドリヨン』(2009年)
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経歴 編集

2009年『午前零時のサンドリヨン』で東京創元社主催の第19回鮎川哲也賞を受賞しデビュー[1]。選考委員の山田正紀は「とにかく達者な印象で、文章もいちばん練れていた。ポップでとてもいい作品」と評した[2]。2011年3月「原始人ランナウェイ」が第64回日本推理作家協会賞(短編部門)候補作となる[3]。近年では、ライトノベル(『緑陽のクエスタ・リリカ』)の執筆や漫画原作なども行っている。

2019年刊行の『medium 霊媒探偵城塚翡翠』にて、『このミステリーがすごい! 2020年版』国内編1位、『2020本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング1位、Apple Books「2019年ベストブック」ベストミステリー、第20回本格ミステリ大賞小説部門の4冠を達成した[4][5]。また、同作は第41回吉川英治文学新人賞の候補、第17回本屋大賞ノミネート作品となった。

2020年『小説の神様』が映画化。

デビュー作で扱われているマジックは作者本人もたしなんでおり、鮎川哲也賞の贈呈式や、デビュー作刊行時に行われたトークイベント(2009年10月 三省堂書店大宮店)では、実際にマジックを実演してみせた[2]

ミステリ・ランキング 編集

  • このミステリーがすごい!
    • 2018年 - 『マツリカ・マトリョシカ』18位
    • 2020年 - 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』1位
    • 2022年 - 『invert 城塚翡翠倒叙集』6位
    • 2023年 - 『invert II 覗き窓の死角』28位
  • 本格ミステリ・ベスト10
    • 2013年 - 『ココロ・ファインダ』27位
    • 2018年 - 『マツリカ・マトリョシカ』14位
    • 2020年 - 『medium 霊媒探偵城塚翡翠』1位
    • 2022年 - 『invert 城塚翡翠倒叙集』9位
  • MRC大賞
    • 2022年 - 『invert II 覗き窓の死角』7位

作品リスト 編集

酉乃初の事件簿シリーズ 編集

  • 午前零時のサンドリヨン(2009年10月 東京創元社 / 2012年10月 創元推理文庫
    • 収録作品:空回りトライアンフ / 胸中カード・スタッブ / あてにならないプレディクタ / あなたのためのワイルド・カード
  • ロートケプシェン、こっちにおいで(2011年11月 東京創元社 / 2015年1月 創元推理文庫)
    • 収録作品:アウトオブサイドじゃ伝わらない / ひとりよがりのデリュージョン / 恋のおまじないのチンク・ア・チンク / スペルバウンドに気をつけて / ひびくリンキング・リンク

マツリカシリーズ 編集

  • マツリカ・マジョルカ(2012年3月 角川書店 / 2016年2月 角川文庫
    • 収録作品:原始人ランナウェイ / 幽鬼的テレスコープ / いたずらディスガイズ / さよならメランコリア
  • マツリカ・マハリタ(2013年8月 角川書店 / 2016年8月 角川文庫)
    • 収録作品:落英インフェリア / 心霊ディテクティブ / 墜落インビジブル / おわかれソリチュード
  • マツリカ・マトリョシカ(2017年8月 KADOKAWA / 2020年3月 角川文庫)

小説の神様シリーズ 編集

  • 小説の神様(2016年6月 講談社タイガ
  • 小説の神様 あなたを読む物語 (上) (2018年8月 講談社タイガ)
  • 小説の神様 あなたを読む物語 (下) (2018年9月 講談社タイガ)

城塚翡翠シリーズ 編集

その他 編集

  • ココロ・ファインダ(2012年4月 光文社 / 2014年9月 光文社文庫
    • 収録作品:コンプレックス・フィルタ / ピンホール・キャッチ / ツインレンズ・パララックス / ペンタプリズム・コントラスト
  • 卯月の雪のレター・レター(2013年11月 東京創元社 / 2016年3月 創元推理文庫)
    • 収録作品:小生意気リゲット / こそどろストレイ / チョコレートに、躍る指 / 狼少女の帰還 / 卯月の雪のレター・レター
  • 雨の降る日は学校に行かない(2014年3月 集英社 / 2017年3月 集英社文庫
    • 収録作品:ねぇ、卵の殻が付いている / 好きな人のいない教室 / 死にたいノート / プリーツ・カースト / 放課後のピント合わせ / 雨の降る日は学校に行かない
  • スキュラ&カリュブディス 死の口吻(2014年9月 新潮文庫nex
  • 緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑(2015年10月 MF文庫J) - イラスト:so-bin
  • 教室に並んだ背表紙(2020年12月 集英社 / 2023年6月 集英社文庫)
    • 収録作品:その背に指を伸ばして / しおりを滲ませて、めくる先 / やさしいわたしの綴りかた / 花布の咲くころ / 煌めきのしずくをかぶせる / 教室に並んだ背表紙

アンソロジー 編集

「」内が相沢沙呼の作品

単著未収録短編 編集

  • 愛をささやくもの(講談社『メフィスト』2011 VOL.3) - 英国妖精学シリーズ(仮)
  • Drop by drop(徳間書店読楽』2012年4月号)
  • イソカン・センシティヴ(光文社『ジャーロ』2012年秋冬号) - シンパセティック・レフレックス第1話
  • 正しさの初期起動(角川書店『小説 野性時代』2013年7月号)
  • グリッター・デベロッパー(光文社『ジャーロ』2013年夏号) - シンパセティック・レフレックス第2話
  • フレンドシップ・シェイパー(角川書店『小説 野性時代』2014年12月号)
  • ギガくらりの殺人(東京創元社『紙魚の手帖』vol.05 JUNE 2022) - 城塚翡翠シリーズ
  • 春の佩帯(講談社『小説現代』2022年10月号) - 城塚翡翠シリーズ

共著 編集

漫画原作 編集

朗読劇 編集

 * Kiramune Presents READING LIVE 2024『密室の中の亡霊 幻視探偵』(再演)(2024年4月13日 - 14日) - シナリオ[7]

  • Kiramune Presents READING LIVE 2024『幻視探偵 -笹嘉神島の殺人-』(2024年10月19日 - 27日) - 原作・脚本 [8]

テレビドラマ 編集

脚注 編集

外部リンク 編集