さいたま新都心バスターミナル
さいたま新都心バスターミナル(さいたましんとしんバスターミナル)は、埼玉県さいたま市大宮区北袋町一丁目にあるバスターミナルである。
さいたま新都心東側地区の南側(北袋町1丁目地区)に位置し、かつて存在した三菱マテリアル総合研究所の跡地の一部にあたる。
所在地 編集
さいたま市大宮区北袋町一丁目603番地1
アクセス 編集
乗入れ路線 編集
施設 編集
- 高速バスターミナル(営業時間05:00 - 24:00)
- ターミナル建屋は木造平屋で、敷地北側に面している。管理・案内職員が常駐するが、乗車券の販売は行わず、利用者は事前に用意する必要がある。
- 建屋内の設備は、電源コンセントと市の無料Wi-Fiを利用できる待合室、トイレ(オストメイト対応の多機能トイレあり。女性用にはパウダールームあり、授乳室はない)、飲み物の自動販売機、公衆電話、市の観光パンフレットコーナーである。食品や雑貨の販売はないので、事前購入が必要。出発便や運行情報は待合室のモニターで確認できる。
- バスプラットホームは建屋西側に4台分あり、路面に出発バス待機場も4台分ある。ホームには屋根とベンチはあるが、壁はほとんどない。車両は北側道路から入り、西側道路から出る。
- 建屋の東側は屋根付きのタクシー乗り場および身体障害者向けの一般車乗降エリアである。タクシープール併設の小型ロータリーであり、東側道路より出入りする。
- ターミナル建屋の南側は芝生の自由広場とされており、喫煙所もこちらにある(屋内にはない)。
- 一般車駐車場・バス駐車場(24時間利用可能)
- ターミナル施設の南側にバス駐車場、更に南に一般車駐車場がある。
- バス駐車場は15台分で事前予約制。西側道路から入り、東側道路へ出る。一般車駐車場は56台(車イス用2台)分で予約不要。東側道路から出入りする。
周辺 編集
歴史 編集
埼玉県最大の駅である大宮駅周辺は、長距離バスが多数乗り入れているものの、停留所が点在してわかりづらく、バス車両による路上の占有や、利用者による歩道の混雑が問題になっていた。さいたま市はこれらを解消するとともに、2020年に予定されていた2020年東京オリンピックの会場間輸送拠点として、バスターミナルを建設することとした。
将来の再整備と市役所移転 編集
今回開設した施設は仮設の位置付けであり、今後、本設施設の建設を検討する。
一方で、用地は将来のさいたま市役所本庁舎の移転候補地(さいたま新都心駅から半径800 m以内で選定された3カ所の候補地の一つ)とされていた[5][6]が、2021年2月、市長の清水勇人は「(さいたま市設置から30周年となる)2031年を目処に当地への移転を目指す」ことを表明した。建設されることが決定した場合、本庁舎を民間施設も入居する官民複合ビルとして検討しており、バスターミナルの機能はそのまま残し、さいたま新都心駅とも歩行者デッキで接続する方針である[7][8]。
2022年4月22日の定例市長会見でさいたま市議会に対し、同年4月28日に「令和4年さいたま市議会4月臨時会」を招集すること、および市役所本庁舎移転に関する条例の改正案を「市長提出議案」として上程することが発表された。
なお、本議案は出席議員の3分の2以上の賛成を要する特別多数議決により、日付をまたいだ2022年4月29日未明に要件を満たす賛成多数を得て可決された[9]。したがって、当バスターミナルに併接する形でさいたま市役所本庁舎の新築移転が決定すると共に、合併時に旧3市間で取り交わされた「合併協定書」の内容が、20年以上の時を経てようやく具体化されることとなった。
脚注 編集
- ^ (仮称)さいたま新都心バスターミナルの整備について (PDF) - さいたま市都市局都市計画部交通政策課
- ^ “さいたま市/さいたま市/さいたま新都心バスターミナルバス駐車場のご案内”. www.city.saitama.jp. 2020年8月30日閲覧。
- ^ “「さいたま版バスタ」誕生 さいたま新都心の長距離バスターミナル 限定運用スタート”. 乗りものニュース. 2020年8月30日閲覧。
- ^ 9/7 さいたま新都心駅東口を発着する一部系統の運行経路・運行回数・運行時刻等の変更について - 東武バスOn-Line 2020年8月24日
- ^ さいたま市、本庁舎移転で3候補 「ようやくスタートライン」(産経ニュース 2019年12月17日)
- ^ 「さいたま市」の新本庁舎整備 「食肉中央卸売市場ほか街区、コクーン2・3街区、さいたま新都心バスターミナルほか街区」の3カ所に絞り込む!(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行 2019年12月16日)
- ^ さいたま市 本庁舎を新都心へ移転 跡地に文化・教育拠点 「合併30年をめどに」(東京新聞 TOKYO Web 2021年2月3日)
- ^ “さいたま市役所の本庁舎、浦和から新都心に移転へ…大宮出身の議員「市長への信頼感増した」”. 読売新聞オンライン (2021年2月3日). 2022年9月11日閲覧。
- ^ さいたま市役所の移転決定 浦和からさいたま新都心へ…2031年度をめど、新庁舎の移転整備を目指す - 埼玉新聞 (2022年4月30日) 、2022年9月11日閲覧。
関連項目 編集
外部リンク 編集
座標: 北緯35度53分35.9秒 東経139度38分15.2秒 / 北緯35.893306度 東経139.637556度