まつだい芝峠温泉

新潟県十日町市の温泉

まつだい芝峠温泉(まつだいしばとうげおんせん)は、新潟県十日町市蓬平にある温泉松代町(当時)の事業によって掘削され、1991年平成3年)にオープンした。日帰り兼宿泊施設「雲海」があり、松代総合開発・上越観光開発共同事業体が指定管理者となっている[2]

まつだい芝峠温泉
地図
温泉情報
所在地 新潟県十日町市蓬平11番地1[1]
座標 北緯37度09分02秒 東経138度37分03秒 / 北緯37.1506度 東経138.6175度 / 37.1506; 138.6175座標: 北緯37度09分02秒 東経138度37分03秒 / 北緯37.1506度 東経138.6175度 / 37.1506; 138.6175
交通 北越急行ほくほく線まつだい駅より北へ約4 km。
泉質 ナトリウム-塩化物強塩温泉[1]
外部リンク まつだい芝峠温泉 雲海
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泉質 編集

沿革 編集

芝峠では1952年昭和27年)ごろ、帝国石油が石油を目的に掘削を進めた際に多量の温泉が噴出したものの、当時の町の財政では買い上げる余裕がなく、そのままコンクリートで塞がれたというエピソードがある[3][4]

その後1987年(昭和62年)、名古屋市に住む実業家、須崎鹿三、須崎治吉兄弟による出資を得て、温泉掘削が決定[4][5]。掘削費用と土地の取得費用は須崎氏、温泉の利用法と開発計画は町が担当するという契約で進められた[4]1988年(昭和63年)5月には温泉の掘削を開始[3]。しかし掘削は難航。目標から大幅に遅れ、また湯量・湯温とも目標に満たない形であったが1989年(平成元年)9月に噴出を迎えた[4]

1990年(平成2年)には共同浴場の建設に着工[6]。「レストビレッジ峰」の名称[7]で1991年4月にオープンした[8]

その後は農村基盤整備事業により温泉周辺の開発が進み[9]1993年(平成5年)7月には宿泊棟がオープン[10][11]。同年4月には当施設や松代ファミリースキー場などの町有施設の管理を行う第三セクター「松代総合開発株式会社」が設立された[12]

2003年には2号井が湧出[13]。2005年のリニューアルの際には、この湯を使用した展望露天風呂が設けられた[14]。このリニューアルの際、温泉名称が「まつだい芝峠温泉」に、施設名称が「雲海」にそれぞれ改められた[14]

アクセス 編集

周辺 編集

脚注 編集

  1. ^ a b にいがた観光ナビ:まつだい芝峠温泉 雲海”. 新潟県観光協会. 2020年5月26日閲覧。
  2. ^ 令和2年度指定管理施設一覧”. 十日町市. 2020年5月26日閲覧。
  3. ^ a b 『広報まつだい』第342号 1988年5月9日 p.4 温泉掘削いよいよ始まる。8月末には湧出か - 松代町
  4. ^ a b c d 『広報まつだい』第359号 1989年10月12日 p.9 芝峠で待ちに待った温泉が湧出 - 松代町
  5. ^ 『広報まつだい』第379号 1991年6月10日 p.8 温泉開発 須崎氏ご兄弟に感謝状 - 松代町
  6. ^ 『広報まつだい』第370号 1990年9月13日 p.6 芝峠温泉共同浴場着工 来春オープンへ - 松代町
  7. ^ 『広報まつだい』第374号 1991年1月11日 p.3 名称決定 共同浴場&スキー場 「レストビレッジ峰」松代ファミリースキー場に - 松代町
  8. ^ 『広報まつだい』第378号 1991年5月13日 pp.6-7 芝峠温泉レストビレッジ峰 ただいま発進! - 松代町
  9. ^ 『広報まつだい』第384号 1991年11月11日 pp.2-3 芝峠が変わる! 農村基盤整備事業で温泉周辺整備 - 松代町
  10. ^ 『広報まつだい』第393号 1992年8月 pp.2-3 芝峠温泉に宿泊施設 来年夏オープン - 松代町
  11. ^ 『広報まつだい』第405号 1993年8月 pp.2-3 芝峠温泉宿泊棟完成 7月24日オープン - 松代町
  12. ^ 『広報まつだい』第402号 1993年5月14日 p.10 「松代総合開発株式会社」設立 - 松代町
  13. ^ 『広報まつだい』第531号 2004年2月15日 p.8 芝峠温泉2号井 中分析の結果 - 松代町
  14. ^ a b 『広報まつだい』第542号 2005年1月15日 p.1、p.3 まつだい芝峠温泉「雲海」に 3月9日リニューアルオープン - 松代町
  15. ^ a b c アクセス”. まつだい芝峠温泉 雲海. 2020年5月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集