アナソ・ジョボドワナAnaso Jobodwana1992年7月30日 ‐ )は、南アフリカアバディーン英語版出身の陸上競技選手。専門は短距離走で、200mの自己ベストは19秒87の元南アフリカ記録保持者。2015年北京世界選手権男子200mの銅メダリスト、2012年ロンドンオリンピック男子200mのファイナリスト(8位)である。

アナソ・ジョボドワナ Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Anaso Jobodwana
国籍 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
競技 陸上競技短距離走
種目 100m, 200m
生年月日 (1992-07-30) 1992年7月30日(31歳)
出身地 南アフリカ共和国の旗 東ケープ州アバディーン英語版
身長 187cm
体重 71kg
公式サイト anasojobodwana.com
成績
オリンピック 200m:8位(2012年
世界選手権 100m:準決勝1組4着(2013年
200m:3位(2015年
4x100mR:予選途中棄権(2015年
最高世界ランク 200m4位(2015年)
自己ベスト
60m 6秒60(2015年)
100m 10秒10(2013年)
200m 19秒87(2015年)
獲得メダル
陸上競技
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
世界選手権
2015 北京 200m
英連邦競技大会
2018 ゴールドコースト 4x100mR
ユニバーシアード
2013 カザン 100m
2013 カザン 200m
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経歴 編集

2012年 編集

8月、20歳でロンドンオリンピックに出場すると、男子200m準決勝を20秒27(-0.6)の自己ベスト(当時)で突破し、この種目では戦後のオリンピック初の南アフリカ人ファイナリストとなった。しかし、決勝では20秒69(+0.4)とタイムを落として8位に終わった。

2013年 編集

7月、カザンユニバーシアードに出場すると、男子100mを自己ベストタイの10秒10(+0.5)、男子200mを20秒00(+2.4)でそれぞれ制し、1975年大会ローマ大会ピエトロ・メンネア以来38年ぶり、史上3人目となるショートスプリント2冠を達成した[1]

8月、モスクワ世界選手権に出場すると、男子100mは準決勝1組4着で敗退したが、2003年大会シャーウィン・ブリーズ(準決勝2組8着)を上回る南アフリカ人最高成績を記録した。男子200mでは準決勝を20秒13(0.0)の自己ベストで突破し、南アフリカ人初のファイナリストになると、決勝では準決勝のタイムに迫る20秒14(0.0)をマークして6位に入った。

2015年 編集

 
2015年北京世界選手権

3月28日、テキサス・リレー (enの男子200m招待において、追い風参考記録ながら自身初の19秒台となる19秒87(+4.5)をマークした。

5月、16日にケイマン招待の男子200mで20秒06(0.0)の南アフリカ新記録(当時)を樹立し、2002年にモーネ・ナゲルがマークした20秒11を13年ぶりに更新した[2]。更に30日のダイヤモンドリーグ・プレフォンテインクラシック (en男子200mでは自身の持つ南アフリカ記録を0秒02更新する20秒04(+0.9)をマークした[3]

8月、北京世界選手権に出場。男子200mの準決勝を20秒01(+0.8)の自己ベストで突破すると、決勝では19秒87(-0.1)の南アフリカ新記録(当時)を樹立。アロンソ・エドワードとの3位争いを0秒002差で制し、ウサイン・ボルト(19秒55)、ジャスティン・ガトリン(19秒74)に次いで銅メダルを獲得した[4]

9月、今シーズンのダイヤモンドリーグ男子200mのツアーチャンピオンの座を賭け、ポイント対象最終レースとなるヴェルトクラッセチューリッヒに出場。今シーズンは優勝こそできなかったが、2位と3位に入ってポイントを重ね、ポイントトップ(9ポイント)で最終レースを迎えた。このレースで優勝すれば自力でツアーチャンピオンになれたが、結果はアロンソ・エドワード(20秒03)、ラシード・ドワイヤー(20秒20)に次ぐ20秒24(+0.4)の3位に終わり、ツアーチャンピオンの座を逃した。

2016年 編集

8月16日、リオデジャネイロオリンピック男子200m予選に出場。骨盤の怪我のため昨年9月のアフリカ競技大会以来、約11か月ぶりのレースとなったが、結果は20秒53(-0.2)の組4着で予選敗退に終わった[5]

自己ベスト 編集

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒10 (+0.5)
10秒10 (+1.6)
2013年7月8日
2013年5月24日
  カザン
  グリーンズボロ
200m 19秒87 (-0.1) 2015年8月27日   北京 元南アフリカ記録
室内
60m 6秒60 2015年2月14日   アルバカーキ
200m 20秒47 2013年3月8日   フェイエットビル

主要大会成績 編集

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2012 アフリカ選手権 (en   ポルトノボ 200m 準決勝 DNS 予選21秒19 (-0.3)
オリンピック   ロンドン 200m 8位 20秒69 (+0.4) 準決勝20秒27 (-0.6):自己ベスト
2013 ユニバーシアード (en   カザン 100m 優勝 10秒10 (+0.5) 自己ベストタイ
200m 優勝 20秒00 (+2.4)
4x100mR 7位 45秒82 (4走)
世界選手権   モスクワ 100m 準決勝 10秒17 (-0.2)
200m 6位 20秒14 (0.0) 準決勝20秒13 (0.0):自己ベスト
2015 世界選手権   北京 100m 予選 DQ 不正スタート
200m 3位 19秒87 南アフリカ記録
4x100mR 予選 DNF (2走)
アフリカ競技大会 (en   ブラザヴィル 100m 準決勝 DNS 予選10秒35 (+0.4)
2016 オリンピック   リオデジャネイロ 200m 予選 20秒53 (-0.2)
2018 英連邦競技大会 (en   ゴールドコースト 200m 準決勝 DQ 予選20秒89 (+0.3)
4x100mR 2位 38秒24 (3走) 南アフリカ記録

ダイヤモンドリーグ 編集

ダイヤモンドリーグの総合成績を記載。獲得ポイント欄の( )内は出場したポイント対象レースの数を意味する。

種目 総合順位 獲得ポイント
2015 200m 2位 11 (6レース)

脚注 編集

  1. ^ Sprint ace Jobodwana eager to improve”. IOL Sport (2013年7月11日). 2015年6月7日閲覧。
  2. ^ Jobadwana smashes 200m record”. sport24 (2015年5月17日). 2015年6月7日閲覧。
  3. ^ Jobodwana improves SA record”. sport24 (2015年5月31日). 2015年6月7日閲覧。
  4. ^ Report: men’s 200m final – IAAF World Championships, Beijing 2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月27日). 2015年8月27日閲覧。
  5. ^ No luck for Jobodwana in comeback race”. The Citizen(citizen.co.za) (2016年8月16日). 2016年8月17日閲覧。

外部リンク 編集

記録
先代
モーネ・ナゲル
(20秒11)
2002年4月5日
男子200m
南アフリカ記録保持者
(20秒06 - 20秒04)

2015年5月16日 - 2015年7月14日
次代
ウェイド・バンニーキルク
(19秒94)
2015年7月14日
先代
ウェイド・バンニーキルク
(19秒94)
2015年7月14日
男子200m
南アフリカ記録保持者
(19秒87)

2015年8月27日 - 2017年6月10日
次代
ウェイド・バンニーキルク
(19秒84)
2017年6月10日
功績
1人目
ウェイド・バンニーキルク
(19秒94)
2015年7月14日
男子200m
20秒の壁を破った南アフリカ人
(19秒87)

2015年8月27日
3人目
アカニ・シンビネ
(19秒95)
2017年3月4日