アニメイトバイオ

日本の競走馬

アニメイトバイオ(欧字名:Animate Bio2007年1月30日 - )は、日本競走馬繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2010年ローズステークス

アニメイトバイオ
第28回ローズS優勝時(2010年9月19日)
欧字表記 Animate Bio[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2007年1月30日(17歳)[1]
登録日 2009年7月8日
抹消日 2012年12月14日
ゼンノロブロイ[1]
レーゲンボーゲン[1]
母の父 フレンチデピュティ[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 バイオ(株)[1]
調教師 牧光二美浦[1]
競走成績
生涯成績 27戦3勝[1]
獲得賞金 2億1166万円[1]
勝ち鞍
GII ローズS 2010年
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2009年阪神ジュベナイルフィリーズ、2010年の秋華賞ではどちらもアパパネの2着となった。

馬名の由来は、「活気のある(animate)」+冠名[2]。半弟に、2018年天皇賞(春)などを制したレインボーラインがいる。

経歴 編集

2歳(2009年) 編集

2009年8月22日、札幌の2歳新馬戦でデビューしたが5着。続く9月6日、札幌の2歳未勝利戦でも3着に敗れたが9月20日中山の2歳未勝利戦で初勝利を挙げる。10月18日東京のサフラン賞では好位中団から鋭く伸びてクビ差ながらも1分21秒5の2歳コースレコードで2勝目を挙げる[3]。重賞初挑戦となった11月14日、東京の第45回京王杯2歳ステークスでは最後方追走から追い込んでエイシンアポロンの2着に入る[4]12月13日阪神の第61回阪神ジュベナイルフィリーズではアパパネの2着と好走し2歳シーズンを終える[5]

3歳(2010年) 編集

2010年の始動戦は3月13日、中山のアネモネステークス。初めて単勝1番人気で出走し、道中先団でレースを進めるもギンザボナンザの2着に屈する[6]4月11日、阪神の第70回桜花賞では馬体重がアネモネステークスから20kg減り、中団追走も直線で伸びず8着に敗れる[7]5月23日、東京の第71回優駿牝馬では単勝11番人気と評価を落としていたが後方から追い上げて4着となる[8]

9月19日、阪神の第28回ローズステークスでは、道中後方追走から直線で馬群を縫うように伸びて先頭に立ち外から追い込んできたワイルドラズベリーの追撃を振り切り重賞初制覇を飾った[9]10月17日、京都の第15回秋華賞では、道中は中団やや後方に待機し、直線で一気に追い込みを図ったが、前方を走るアパパネに追いつくことができず、3/4馬身差の2着となった[10]11月14日、京都の第35回エリザベス女王杯では3番人気に支持され、中団追走も鼻出血の影響により直線で伸びを欠き15着に敗れた[11]

4歳(2011年) 編集

5月15日、東京の第6回ヴィクトリアマイルで始動。スタートで出遅れ後方で脚を溜めたが直線で伸びず7着。続く6月12日、東京の第28回エプソムカップでは後方で待機したが直線で伸びを欠き7着。7月10日中山の第47回七夕賞では中団から渋太く脚を伸ばして3着。8月14日札幌の第59回クイーンステークスでは中団よりやや後方で待機し直線で内から脚を伸ばしてくるがアヴェンチュラの3着。10月16日東京の第59回府中牝馬ステークスでは後方から直線で大外に持ち出しイタリアンレッドフミノイマージンとの叩き合いになったが2着。11月13日京都の第36回エリザベス女王杯では3番手追走も直線で失速し13着に終わった。

5歳(2012年) 編集

3月11日、中山の第30回中山牝馬ステークスで始動したが終始後方のまま15着に大敗した。4月21日、福島の第9回福島牝馬ステークスでは中団追走も直線で伸びず8着に敗れる。5月13日、東京の第7回ヴィクトリアマイルでは終始後方のまま11着に大敗。6月17日、阪神の第17回マーメイドステークスは中団で待機したが直線で伸びを欠き11着に終わった。 7月8日の七夕賞ではいい所なく11着。7月29日札幌の第60回クイーンステークスは3番手追走も12着と惨敗した。その後3走したがいずれも大敗。このレースを最後に引退となり、12月14日付で競走馬登録を抹消された[12]

引退後 編集

引退後はノーザンファーム繁殖牝馬となる[13]

3年目の産駒であるビッククインバイオが3勝クラスを勝ち、オープンクラスまで上り詰めたが、2022年2月19日京都牝馬ステークスで故障、予後不良となった[14]

競走成績 編集

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2009.08.22 札幌 2歳新馬 芝1500m(良) 14 2 2 19.2(06人) 05着 R1:31.3(35.1) -0.6 丸田恭介 53kg ニシノモレッタ
0000.09.06 札幌 2歳未勝利 芝1800m(良) 14 4 6 20.9(06人) 03着 R1:51.9(34.7) -0.4 丸田恭介 53kg アドマイヤロイヤル
0000.09.20 中山 2歳未勝利 芝1600m(良) 13 3 3 03.0(02人) 01着 R1:34.4(35.9) -0.2 丸田恭介 53kg (ドリームバスケット)
0000.10.18 東京 サフラン賞 500万下 芝1400m(良) 16 8 15 08.1(05人) 01着 R1:21.5(34.2) -0.0 丸田恭介 54kg (グローリーステップ)
0000.11.14 東京 京王杯2歳S JpnII 芝1400m(稍) 17 2 3 09.7(04人) 02着 R1:22.2(34.0) -0.2 丸田恭介 54kg エイシンアポロン
0000.12.13 阪神 阪神JF JpnI 芝1600m(良) 18 3 6 08.7(05人) 02着 R1:35.0(34.8) -0.1 内田博幸 54kg アパパネ
2010.03.13 中山 アネモネS OP 芝1600m(良) 15 4 7 01.6(01人) 02着 R1:35.7(36.1) -0.1 内田博幸 54kg ギンザボナンザ
0000.04.11 阪神 桜花賞 GI 芝1600m(良) 18 7 13 12.4(06人) 08着 R1:33.7(34.1) -0.4 内田博幸 55kg アパパネ
0000.05.23 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(稍) 18 7 13 30.3(11人) 04着 R2:30.4(35.4) -0.5 後藤浩輝 55kg アパパネ
0000.09.19 阪神 ローズS GII 芝1800m(良) 12 5 6 11.6(04人) 01着 R1:45.8(33.8) -0.0 後藤浩輝 54kg (ワイルドラズベリー)
0000.10.17 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 5 10 13.3(06人) 02着 R1:58.5(34.0) -0.1 後藤浩輝 55kg アパパネ
0000.11.14 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 17 6 12 07.2(03人) 15着 R2:14.4(35.6) -1.9 後藤浩輝 54kg スノーフェアリー
2011.05.15 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 17 1 2 24.7(04人) 07着 R1:32.3(34.5) -0.4 後藤浩輝 55kg アパパネ
0000.06.12 東京 エプソムC GIII 芝1800m(良) 18 7 14 06.8(03人) 07着 R1:48.1(35.4) -0.8 後藤浩輝 56kg ダークシャドウ
0000.07.10 中山 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 17 1 2 09.9(04人) 03着 R2:00.8(35.1) -0.3 後藤浩輝 55kg イタリアンレッド
0000.08.14 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 14 3 4 06.8(03人) 03着 R1:46.8(35.6) -0.2 蛯名正義 55kg アヴェンチュラ
0000.10.16 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(稍) 16 8 15 08.1(04人) 02着 R1:46.8(33.5) -0.0 田辺裕信 55kg イタリアンレッド
0000.11.13 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 18 4 7 25.8(09人) 13着 R2:12.9(35.6) -1.3 田辺裕信 56kg スノーフェアリー
2012.03.11 中山 中山牝馬S GIII 芝1800m(重) 16 6 11 21.8(10人) 15着 R1:52.5(37.6) -1.9 後藤浩輝 55kg レディアルバローザ
0000.04.21 福島 福島牝馬S GIII 芝1800m(良) 16 4 7 11.2(07人) 08着 R1:46.8(35.2) -0.7 後藤浩輝 55kg オールザットジャズ
0000.05.13 東京 ヴィクトリアマイル GI 芝1600m(良) 18 3 5 57.2(13人) 11着 R1:33.2(34.0) -0.8 北村宏司 55kg ホエールキャプチャ
0000.06.17 阪神 マーメイドS GIII 芝2000m(良) 14 4 5 14.3(06人) 11着 R2:01.8(37.6) -1.9 和田竜二 55.5kg グルヴェイグ
0000.07.08 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(稍) 16 4 8 26.3(09人) 11着 R2:02.0(36.2) -0.9 江田照男 54kg アスカクリチャン
0000.07.29 札幌 クイーンS GIII 芝1800m(良) 14 3 4 50.6(11人) 12着 R1:48.0(35.6) -0.8 丸山元気 55kg アイムユアーズ
0000.10.13 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(良) 17 5 9 71.2(14人) 09着 R1:46.0(32.7) -0.5 丸山元気 54kg マイネイサベル
0000.11.10 東京 オーロC OP 芝1400m(良) 12 7 10 10.9(05人) 10着 R1:21.1(33.4) -0.6 北村宏司 54kg インプレスウィナー
0000.12.02 中山 ターコイズS OP 芝1600m(良) 16 6 11 30.2(12人) 13着 R1:33.9(34.6) -0.5 江田照男 54kg サウンドオブハート

※タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖成績 編集

生年 馬名 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 2015年 パイオニアバイオ 鹿毛 ルーラーシップ バイオ(株) 美浦・牧光二 17戦1勝(引退・繁殖)
2番仔 2016年 アニメイトバイオの2016 鹿毛 キングズベスト 不出走
3番仔 2017年 ビッククインバイオ 栗毛 バイオ(株) 栗東新谷功一 20戦4勝(引退)
4番仔 2019年 アニマートバイオ 牡→騸 鹿毛 ロードカナロア 栗東・今野貞一
北海道・森山雄大
4戦0勝(現役)
5番仔 2020年 ロイヤルバイオ 鹿毛 ハービンジャー 栗東・新谷功一 2戦0勝(引退)
6番仔 2021年 クイックバイオ 栗毛 ブリックスアンドモルタル 栗東・須貝尚介 5戦2勝(現役)
7番仔 2022年 アニメイトバイオの2022 鹿毛 レイデオロ (デビュー前)
  • 2024年2月22日現在

血統表 編集

アニメイトバイオ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイロー系
[§ 2]

ゼンノロブロイ
2000 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ローミンレイチェル
Roamin Rachel
1990 鹿毛
*マイニング
Mining
Mr. Prospector
I Pass
One Smart Lady Clever Trick
Pia's Lady

レーゲンボーゲン
2002 栗毛
*フレンチデピュティ
French Deputy
1992 栗毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Mitterand Hold Your Peace
Laredo Lass
母の母
レインボーファスト
1992 栗毛
レインボーアンバー アンバーシャダイ
イーデンブルース
レインボーローズ *ファーストファミリー
*プティットアミ
母系(F-No.) プティットアミ系(FN:19) [§ 3]
5代内の近親交配 アウトブリード [§ 4]
出典
  1. ^ JBIS アニメイトバイオ 血統情報2017年6月20日閲覧
  2. ^ [15]netkeiba アニメイトバイオ 5代血統表2017年6月20日閲覧
  3. ^ JBIS アニメイトバイオ 血統情報2017年6月20日閲覧
  4. ^ netkeiba アニメイトバイオ 5代血統表2017年6月20日閲覧

母の半兄に兵庫ジュニアグランプリ勝ち馬のエースインザレースがいる。
祖母の半兄に重賞2勝、天皇賞(秋)2着2回のセキテイリュウオーがいる。
半弟に天皇賞(春)勝ち馬のレインボーラインがいる。

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アニメイトバイオ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月19日閲覧。
  2. ^ 【ローズS】アニメイトバイオが重賞初制覇!!アパパネは4着」『』。2022年8月6日閲覧。
  3. ^ アニメイトバイオがレコードで2連勝/サフラン賞”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  4. ^ エイシンアポロンが押し切り重賞初制覇/京王杯2歳S”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  5. ^ 阪神JF、全着順&払戻金”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  6. ^ ギンザボナンザがアニメイトバイオを差し切る/アネモネS”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  7. ^ 横山典はサバサバ「仕方がない」/桜花賞”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  8. ^ 4着アニメイト「これくらい当たり前」/オークス”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  9. ^ アパパネに快勝アニメイトバイオ「期待以上の変わり身」/ローズS”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  10. ^ 2着アニメイトバイオ後藤は「睨まれた」/秋華賞”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  11. ^ 【エリザベス女王杯】アニメイトバイオ不発…まさかの15着 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年8月7日閲覧。
  12. ^ アニメイトバイオ引退、繁殖馬に”. ラジオNIKKEI. 2022年6月25日閲覧。
  13. ^ アニメイトバイオ引退、繁殖馬に”. netkeiba.com. 2017年6月20日閲覧。
  14. ^ 【京都牝馬S】ビッククインバイオが予後不良に、2歳時に重賞3着2回 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2022年8月6日閲覧。
  15. ^ アニメイトバイオの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2020年6月20日閲覧。

外部リンク 編集