アレクセイ・コロビツィン

アレクセイ・パーヴロヴィチ・コロビツィン(Алексей Павлович Коробицин、1910年 - 1966年3月)は、ソビエト連邦小説家推理作家歴史小説作家、情報機関員。男性。アルゼンチン生まれ。

アレクセイ・コロビツィン
(Алексей Коробицин)
誕生 1910年
アルゼンチン
死没 1966年
職業 小説家情報機関員
言語 ロシア語
ジャンル 推理小説歴史小説
代表作 『逃亡 ―犯罪なき犯罪―』(1965)
親族 父:Моисей Кантор
ウィキポータル 文学
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略歴 編集

革命家である父が1905年のロシア第一革命後に南米に亡命しており、アレクセイはそこで生まれた。1917年のロシア第二革命後に両親とともに帰国し、モスクワの工場で職業教育を受ける。その後、クロンシュタットの軍港に水兵として入隊し、除隊後は船員となって各地を回った。

1936年にスペイン内戦が始まると、スペイン語に堪能だったため、ソビエト情報機関の通訳として活動。その後、第二次世界大戦でも義勇兵として活動した。

戦後は職業作家となり、アメリカメキシコを舞台とする小説を執筆した。作品に、ニューヨークの蝋人形館で起こった殺人事件を扱う推理小説『逃亡 ―犯罪なき犯罪―』(原題:蝋人形館の秘密)や、植民地支配に対するメキシコの闘争をテーマにした歴史小説『テキサスの復讐者ファン・マルカド』(Хуан Маркадо — мститель из Техаса)などがある。

日本語訳作品 編集

  • 逃亡 ―犯罪なき犯罪― (訳:香川二郎(末包丈夫)、1970年12月、法律文化社) (Тайна музея восковых фигур (1965))
    • 著者名表記は「ア・コロビツィン」、原題の直訳は「蝋人形館の秘密」

関連項目 編集

参考文献 編集

  • ア・コロビツィン『逃亡 ―犯罪なき犯罪―』(法律文化社、1970年12月)の訳者あとがき(香川二郎(末包丈夫))