エダハヘラオヤモリ

ヤモリ科の爬虫類の一種

エダハヘラオヤモリ(枝葉箆尾守宮、Uroplatus phantasticus)は、爬虫綱有鱗目ヤモリ科ヘラオヤモリ属に分類されるトカゲ。

エダハヘラオヤモリ
エダハヘラオヤモリ Uroplatus phantasticus
保全状況評価
ワシントン条約附属書II
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ヘラオヤモリ属 Uroplatus
: エダハヘラオヤモリ
U. phantasticus
学名
Uroplatus phantasticus
Boulenger, 1888
和名
エダハヘラオヤモリ
英名
Satanic flat-tail gecko

分布 編集

マダガスカル東部固有種

形態 編集

全長7-10センチメートル。体色は褐色、黄褐色、黒褐色等で個体により変異がある。体形は側偏する。

眼上部には棘状の突起がある。四肢にも肘と膝に、棘状の突起がある。尾は箆状というよりも木の葉に酷似し、個体によっては虫食い穴まで空いていることもある。

生態 編集

森林に生息する。夜行性。あまり地表から離れた場所には登らない。木の枝に後肢だけでぶら下がり、じっとして木の葉に擬態する。

食性は動物食で昆虫類節足動物等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に2個ずつ卵を産む。

人間との関係 編集

マダガスカルでは悪魔の使いと見なされて忌み嫌われている。

ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。飼育下繁殖例が知られており稀に繁殖個体が流通することもある。2005年に属単位でワシントン条約附属書IIに掲載されマダガスカルからの生物の輸出が減少傾向にあるため、流通量は今後減少していくものと思われる。

参考文献 編集

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、26頁
  • 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館、2004年、95頁
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2 ヤモリ上科&スキンク上科』、誠文堂新光社、2004年、33頁

関連項目 編集

外部リンク 編集